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2025年1月17日 (金)

小澤幹夫氏(指揮者・小澤征爾の弟)の話「母の遺した我が家の歩み」

先日、NHKラジオ深夜便で「明日へのことば「母の遺した我が家の歩み」舞台俳優・エッセイスト 小澤幹雄」(2025/01/08~09放送)を聞いた。
小澤征爾の若い頃の武勇談は有名だが、その家族の話であり、なかなか興味深かった。

<NHKラジオ深夜便「母の遺した我が家の歩み」舞台俳優 小澤幹雄(1)>

<NHKラジオ深夜便「母の遺した我が家の歩み」舞台俳優 小澤幹雄(2)>


小澤征爾の父親である小澤開作は、wikiによると「小澤 開作(おざわ かいさく、1898年12月25日-1970年11月21日)は、日本の歯科医師、民族主義者。妻・さくら(1907年-2002年)との間に四男をもうけた。長男・克己(1928年-1984年、享年56)は彫刻家、次男・俊夫はドイツ文学者、三男・征爾は指揮者、四男・幹雄は俳優。」とある。

何よりも驚くのは、この4兄弟が、別々の道でそれぞれの道を拓いているということ。
改めて書くと
長男・小澤克己(1928 (S3)年生まれ 1984年没 享年56) 彫刻家

次男・小澤俊夫小(おざわ としお、1930(S5)年4月16日-)は、日本のドイツ文学者、昔話研究者。筑波大学名誉教授。有限会社小澤昔ばなし研究所・社長。

三男:小澤征爾(おざわ せいじ、1935(S10)年9月1日-2024年(R6)2月6日)は、日本の男性指揮者。1973年からボストン交響楽団の音楽監督を29年間務め、2002年-2003年のシーズンから2009年-2010年のシーズンまでウィーン国立歌劇場音楽監督を務めた。

四男・小澤幹雄(おざわ みきお、1937(S12)年10月24日-)は、日本の俳優、エッセイスト。小澤征爾の実弟であり、兄・征爾に関する仕事が多い。

この話を聞きながら、改めて「家庭」「家族」「親と子」について考えさせられた。

親と子は、もちろん生物としての遺伝の要素もあるだろう。しかしそれ以上に、親の子に対するスタンスが大きい。
この家族では、母親の「いつも家庭に賛美歌がある」という雰囲気。そして子供からねだられもしないのに父親が自分の高級カメラを売って手に入れたピアノ。
それらの存在が音楽家小澤征爾を生んだのだろう。しかし、征爾以外の3兄弟は音楽以外の道で大成し、活躍した。
どうもこれは「子供のやりたい道を自由に」という親のスタンスにあったようだ。

言うまでもなく、江戸時代までは全てが世襲。子は親の仕事を覚え、そしてまた子に伝える。確かに社会の構造としてはバランスが維持される。しかし子の個性は無視される。
現代では、もちろん子は親の言うことなどは耳に入らない。でも良い意味での親の影響という面ではどうだろう?
ふと、自分に対する親の影響を振り返ってみた。もちろん自分は全てを勝手にやった。選ぶ学校も会社も・・・
しかしひとつだけ親父から言われたことを覚えている。
就職のとき、ある企業を選んだ自分に対して「電電公社(現NTT)が良いんじゃないか」。
もちろん無視したが、自分の進む道に対して、唯一のアドバイスだった。

自分の場合、親父とは生涯に亘ってとてつもない軋轢があったので、この事はいまだに覚えている。
しかし今考えると、子供が殴られて育った時代とはいえ、それを大人になっても引きずった自分はやり過ぎだったのかも・・・

我が家は男3人兄弟。3つ上の兄とはいつもパック。夕食の後は正座して一緒に「お説教」。対して5つ下の弟は可愛い「ちびちゃん」としていつも親父の膝の上。
弟だけは、たぶん親父から殴られた記憶など無いのでは??

小澤家のこんな話を聞きながら、ふと我が3兄弟と親父との関係を対比して思い出してしまった。色々な家族の風景ではある。

<付録:曲名を知りたい!>
どなたか下記の曲名が分かったら教えて頂けますか?(ここより)
自分でもこの音源を持っているような気もするが、曲名が出て来ない・・・

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コメント

>> 曲名を知りたい!
耳に残る旋律だったので、気になって調べてみました。
曲名は「キャロル・オブ・ザ・ベル(carol of the bells)」
ウクライナの民謡が元に作られたクリスマスソングらしいです。

【エムズの片割れより】
デコスケさん、情報をありがとうございました。
良く分かりましたね!
こんなに早く分かるとは感激です。

早速、YOUTUBEで「carol of the bells」を検索すると、たくさんの音源がアップされていました。
映画にもなっているようですね。
それにしても、どのようにして発見されたのでしょう?
当方では、せいぜいGracenoteでの検索くらいしか手段がありません。
本当にありがとうございました。

投稿: デコスケ | 2025年1月18日 (土) 09:37

横から失礼します。
音で曲検索は、Googleが結構有能です。
この曲もPCで音出ししながらスマホを使って検索できました。PCでもマイクが使えれば出来るはずですね。

【エムズの片割れより】
時流さん、ありがとうございました。
googleで音楽の検索が出来るのですね。
知りませんでした。
この所、PCよりもiPhoneやiPadばかり使っていたので、もっぱらsafariばかりでした。
Googleでやってみたら、この音源も検索できました!!
なるほど・・・。情報をありがとうございました!!

投稿: 時流 | 2025年1月18日 (土) 13:49

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