« 高田郁「あきない世傳 金と銀」が最高に面白かった | トップページ | 司馬遼太郎の「街道をゆく」の再スタート »

2024年11月 2日 (土)

「パレスチナ・イスラエル対立の背景と希望」慶大教授 錦田愛子氏の話

中東問題は難しい。良く分からない。
2023年10月7日にパレスチナのイスラム組織ハマスがイスラエルに大規模な襲撃を仕掛け、イスラエルがガザ地区への大規模な攻撃を始めてから1年。
ガザ地区は壊滅状態になり、死者は少なくとも4万1000人に上っており、激しい攻撃はいまも続いている。
この背景は何か?どうしてこんな戦争が続いているのか?断片的なニュースを聞いても、自分には良く分からない。

自分が愛聴しているNHKラジオ第2の「カルチャーラジオ」。
その「日曜カルチャー」で、慶応大の先生が「パレスチナ・イスラエル対立の背景と希望」と題して4時間に亘り解説してくれている。

<第1回「紛争の発端」慶大教授 錦田愛子>(2024年10月6日放送)

パレスチナとイスラエルの対立は、なぜここまで激しくなったのか?その背景について全4回にわたり慶應義塾大学教授の錦田愛子さんが語ります。2023年10月に始まった、イスラエルとガザのパレスチナ武装勢力との衝突は、今もまだ続いています。しかし、エルサレムという土地はもともとイスラム教、ユダヤ教、キリスト教の聖地で、かつては対立もなく共存できていたといいます。第1回は紛争の発端を歴史的観点から考えます。ここ

<第2回「転機としての第三次中東戦争・アメリカの進出と入植事件」慶大教授 錦田愛子>(2024年10月13日放送)

第2回は1967年に勃発した第三次中東戦争を取り上げます。当時、イギリス・フランスの中東地域の支配力が衰退すると、アラブ諸国は次々に独立を果たしていきます。その独立した国の一つ、エジプトはイスラエルに対しチラン海峡を封鎖、これを契機に第三次中東戦争は発生します。慶應義塾大学教授の錦田愛子さんは、中東地域がまさに激動の時代を迎える転機だったと考えます。今回は同時にアメリカの進出についても解説します。ここ

<第3回「オスロ合意はなぜ失敗したのか・対話の枠組みが残した成果」慶大教授 錦田愛子>(2024年10月20日放送)

第3回「オスロ合意はなぜ失敗したのか・対話の枠組みが残した成果」と題して、慶應義塾大学教授の錦田愛子さんが解説します。1987年、パレスチナのガザ地区で起こったある交通事故がきっかけとなって、インティファーダ(民衆蜂起)が勃発、国際社会の注目がパレスチナに集まります。そして、さまざまな和平への取り組みの末、イスラエルとパレスチナの間でオスロ合意が結ばれました。しかし、その後決裂することになります。ここ

<第4回「なぜ『10.7』は起きたのか・長期化した封鎖の人々への影響」慶大教授 錦田愛子>(2024年10月27日放送)

第4回「なぜ『10.7』は起きたのか・長期化した封鎖の人々への影響」では、去年10月7日に起きたハマスのイスラエル襲撃について、過去20年ほどの経緯から振り返ります。2006年パレスチナ立法評議会選挙におけるハマス政権の誕生は、国際社会にとって予想外の出来事だったといいます。「二重政府状態」「パレスチナの政治的孤立」「トランプ政権の影響」などをキーワードに慶應義塾大学・錦田愛子教授が読み解きます。ここ

日本国憲法の前文にこうある。
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」
しかし近隣の独裁国家は、いまだに武力で領土拡大を画策している。
もはや「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」している場合では無いのかも知れない。
幾ら国民が戦争はイヤだと言っても、その国の独裁者によって、国民の声は抹殺されている現実は否定しようも無い。

ロシア・ウクライナや、イスラエル・パレスチナの問題から目を背けるのは簡単。
でも、せめて現実を直視して、世界で何が起こっているのか、関心だけは持つことがせめてもの罪滅ぼしかも知れない。

|

« 高田郁「あきない世傳 金と銀」が最高に面白かった | トップページ | 司馬遼太郎の「街道をゆく」の再スタート »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 高田郁「あきない世傳 金と銀」が最高に面白かった | トップページ | 司馬遼太郎の「街道をゆく」の再スタート »