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2024年8月12日 (月)

松本清張の文庫本78冊をやっつけた話

やれやれ、やっと買い込んだ中古の松本清張の78冊を読み終えた。
まったく自分のヘンなこだわりには困ったもの。
ある作家が気になると、それにこだわってしまう。全部読んでみようと力んでしまう。
今までも藤沢周平、山本周五郎、佐伯泰英、司馬遼太郎をはじめ、漱石、龍之介などの「全部」にこだわってきた。
そして今回は松本清張である。

自分のエクセルの読書メモを見ると、「砂の器」から読み始めたのが2024年2月だった。以来集めた中古文庫本78冊。その読破に半年強かかった。そして今は読み終えて「やった~!」という自己満足感??

確かに松本清張の作品は面白い。しかし、あまり有名で無い作品は、まあそれなり・・・
清張といえども全作品が面白いわけでは無い。「天保図絵」はとうとう挫折してしまった。
ミステリーが主なので、最後に謎解きがあるが、難しくて良く分からない作品も多かった。
それに比べて登場人物が少ない作品は、分かり易い。いつもipadで、wikiに載っている作品の紹介にある登場人物を見ながら読んだ。「これは誰だっけ?」と思っても、ipadを開くとその「解」が載っているので便利。
最後に読んだのが「西海道談綺」。分厚い600頁もある文庫本が4冊である。
これが以外に面白かった。ツツーと読んでしまった。
しかし内容は無い。単純な物語なので確かに分かり易いのだが、深みは無い。だからあまり読まれていない。

今回文庫本を買い集めてみて、清張は結構短編を書いていることを知った。
「或る「小倉日記」伝」や「西郷札」のように、初期の作品に名作は多い。
長編も同じで、初期の作品が良かった。

240812seichou 初期といえば1960年代の光文社の「カッパ・ノベルス」は、我が家にも色々とあった。初期の作品は、そのタイトルからか、知っている題名が多く、今回改めて全部読んでみた。

そして清張作品は、映画やドラマに取り上げられることが多いのでも有名。出たがりやの清張が、あの厚い唇の顔で、映画に登場するのはさすがに見ていて辟易したもの。
清張の映画もほとんど見ていたが、本を読み始めてからは、一切ドラマや映画は見ないことにした。
映画の名作「砂の器」に代表される通り、原作の小説と映画とはまったく別物。今回初めて「砂の器」の小説を読んでみて、その違いにビックリ。自分的には映画の方が良かったが・・・(ここ)。

ともあれ、「集める」のが趣味のため、清張も集めた本は全部読んでみた。
途中、飽きが来たが、頑張った!?

そして「次は?」上田秀人などが気になっている。佐伯作品や司馬作品、そして吉川英治の本も買い込んでいるのに、またまた別の作家の時代小説を買い込んでいる。

先日、眼科で最新の機械で眼を調べたが、白内障などもまだOKとか。これは有り難い。
片耳難聴を機に始まった小説三昧。当分続きそうである。

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コメント

清張の文庫本78冊!!完読には恐れ入りました。同年齢の私は最近では文庫本は字が小さくて無理です!!でも、清張は私も好きなのでドラマや映画はほぼ見ております。「砂の器」は泣きましたね!!確か、2部作になっていて、2部はあの名曲とともに海辺を親子が歩くシーンから始まったかと?もう、そこからピアノに合わせて涙がボロボロ😢でしたね。
もう何年前でしょうかね??
にしても、男性は余り女流作家は読まないのでしょうか?私は、一時宮尾登美子に嵌って結構読みました。「天涯の花」など如何でしょうか?

【エムズの片割れより】
宮尾登美子は自分も昔凝ったことがあります。
文庫本の文字の大きさは、いわゆる「新装版」で大きくなっています。
https://www.1101.com/shincho/05-07-05.html
昔の小さな文字はさすがに自分も読む気がせず、100%新装版で読んでいます。
たまに新装版でも文字が小さい物もありますが、読み始めると気にならなくなります。
もうトシなので、眼だけが心配です。

投稿: kimihamu | 2024年8月14日 (水) 19:30

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