五輪真弓の「ジグソーパズル」~編曲の妙
先日こんな歌を聞いた。五輪真弓の「ジグソーパズル」という歌。
1982年3月21日の発売というから、だいぶ前の曲だ。
この編曲に興味が湧いた。何とも伴奏がゴージャスなのだ。
<五輪真弓の「ジグソーパズル」>
「ジグソーパズル」
作詞・作曲:五輪真弓
編曲:船山基紀
心にもないことを
あなたに言ったのよ
「さよなら」だなんて
言える筈もないのに
好きになる程
別れがつらくなるから
わざと子供みたいに
こわしてしまう
さよならなんて言えない
私はあなたを
愛しすぎてることに
とまどうだけなの
人生はゲームだと
あなたは言うけれど
うたがいがあれば
愛は傷つき終わるの
いつかあなたに
しあわせと言える時まで
私 何度泣いても
はなれはしない
愛はジグソーパズル
笑いと涙が
背中合わせのままで
私をまどわせる
さよならなんて言わない
だからもういちど
愛しているよときかせて
私をみつめて
歌そのものは、いつもの五輪真弓節(ぶし)。でも、特に1番と2番の間の間奏のオケが何ともゴージャス。
この編曲に、五輪真弓本人の意志がどれだけ入っているかは知らないが、基本的に編曲は編曲者の自由だという。
作曲者は旋律だけ。それを編曲者は製品に作り上げる。それはまさにプロの仕事。しかも報酬はどんなにヒットしても1曲幾らという定額制らしい。
シンガーソングライターでも井上陽水、小椋桂や、桑田佳祐などは楽譜が読めない。という話は有名だが(ここ)、まさにプロの集団に支えられているわけだ。
自分的には、この伴奏、編曲の妙は大変に重要で、歌の最初の数秒の出だしだけを聞いて、自分にフィットするかどうかが分かる。つまりその楽曲を棄てるか録っておくかの判断・・・
だいぶ前に書いたが、自分は森岡賢一郎の編曲が大好きだった(ここ)。
1960年代から70年代にかけて、クール・ファイブや小柳ルミ子、布施明、ブルーコメッツなど、どれだけ聞いたことか・・・
一方、フォークの世界では、ギターだけでの編曲や演奏も多い。
自分の好きな森田童子。ほとんどの歌がギターだけでの編曲や演奏だが、どれも名アレンジだと思う。
石川鷹彦など有名なギタリストが編曲と伴奏を受け持っているが、これもなかにし礼の姪ということが強く影響したのだと思う。
山崎ハコの安田裕美とのコンビも有名。
ヒットした歌は、よくセルフカバーの録音が後から出るが、ほとんどが幻滅。あまりに編曲が奇抜な編曲が多く、とても楽しめない。あまりに奇をてらっているものが多いのは、編曲者が過剰に肩を怒らせた結果か?
自分がセルフカバーの録音で唯一?楽しんだのは小椋佳の「山河」のロンドン・パリ録音盤(ここ)。
ともあれ、色々と楽しませてくれる編曲の妙ではある。
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