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2024年8月の3件の記事

2024年8月25日 (日)

五輪真弓の「ジグソーパズル」~編曲の妙

先日こんな歌を聞いた。五輪真弓の「ジグソーパズル」という歌。
1982年3月21日の発売というから、だいぶ前の曲だ。
この編曲に興味が湧いた。何とも伴奏がゴージャスなのだ。

<五輪真弓の「ジグソーパズル」>

「ジグソーパズル」

  作詞・作曲:五輪真弓
  編曲:船山基紀

心にもないことを
あなたに言ったのよ
「さよなら」だなんて
言える筈もないのに
  好きになる程
  別れがつらくなるから
  わざと子供みたいに
  こわしてしまう
さよならなんて言えない
私はあなたを
愛しすぎてることに
とまどうだけなの

人生はゲームだと
あなたは言うけれど
うたがいがあれば
愛は傷つき終わるの
  いつかあなたに
  しあわせと言える時まで
  私 何度泣いても
  はなれはしない
愛はジグソーパズル
笑いと涙が
背中合わせのままで
私をまどわせる

さよならなんて言わない
だからもういちど
愛しているよときかせて
私をみつめて

240825itsuwa 歌そのものは、いつもの五輪真弓節(ぶし)。でも、特に1番と2番の間の間奏のオケが何ともゴージャス。

この編曲に、五輪真弓本人の意志がどれだけ入っているかは知らないが、基本的に編曲は編曲者の自由だという。
作曲者は旋律だけ。それを編曲者は製品に作り上げる。それはまさにプロの仕事。しかも報酬はどんなにヒットしても1曲幾らという定額制らしい。
シンガーソングライターでも井上陽水、小椋桂や、桑田佳祐などは楽譜が読めない。という話は有名だが(ここ)、まさにプロの集団に支えられているわけだ。

自分的には、この伴奏、編曲の妙は大変に重要で、歌の最初の数秒の出だしだけを聞いて、自分にフィットするかどうかが分かる。つまりその楽曲を棄てるか録っておくかの判断・・・

だいぶ前に書いたが、自分は森岡賢一郎の編曲が大好きだった(ここ)。
1960年代から70年代にかけて、クール・ファイブや小柳ルミ子、布施明、ブルーコメッツなど、どれだけ聞いたことか・・・

一方、フォークの世界では、ギターだけでの編曲や演奏も多い。
自分の好きな森田童子。ほとんどの歌がギターだけでの編曲や演奏だが、どれも名アレンジだと思う。
石川鷹彦など有名なギタリストが編曲と伴奏を受け持っているが、これもなかにし礼の姪ということが強く影響したのだと思う。
山崎ハコの安田裕美とのコンビも有名。

ヒットした歌は、よくセルフカバーの録音が後から出るが、ほとんどが幻滅。あまりに編曲が奇抜な編曲が多く、とても楽しめない。あまりに奇をてらっているものが多いのは、編曲者が過剰に肩を怒らせた結果か?
自分がセルフカバーの録音で唯一?楽しんだのは小椋佳の「山河」のロンドン・パリ録音盤(ここ)。

ともあれ、色々と楽しませてくれる編曲の妙ではある。

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2024年8月12日 (月)

松本清張の文庫本78冊をやっつけた話

やれやれ、やっと買い込んだ中古の松本清張の78冊を読み終えた。
まったく自分のヘンなこだわりには困ったもの。
ある作家が気になると、それにこだわってしまう。全部読んでみようと力んでしまう。
今までも藤沢周平、山本周五郎、佐伯泰英、司馬遼太郎をはじめ、漱石、龍之介などの「全部」にこだわってきた。
そして今回は松本清張である。

自分のエクセルの読書メモを見ると、「砂の器」から読み始めたのが2024年2月だった。以来集めた中古文庫本78冊。その読破に半年強かかった。そして今は読み終えて「やった~!」という自己満足感??

確かに松本清張の作品は面白い。しかし、あまり有名で無い作品は、まあそれなり・・・
清張といえども全作品が面白いわけでは無い。「天保図絵」はとうとう挫折してしまった。
ミステリーが主なので、最後に謎解きがあるが、難しくて良く分からない作品も多かった。
それに比べて登場人物が少ない作品は、分かり易い。いつもipadで、wikiに載っている作品の紹介にある登場人物を見ながら読んだ。「これは誰だっけ?」と思っても、ipadを開くとその「解」が載っているので便利。
最後に読んだのが「西海道談綺」。分厚い600頁もある文庫本が4冊である。
これが以外に面白かった。ツツーと読んでしまった。
しかし内容は無い。単純な物語なので確かに分かり易いのだが、深みは無い。だからあまり読まれていない。

今回文庫本を買い集めてみて、清張は結構短編を書いていることを知った。
「或る「小倉日記」伝」や「西郷札」のように、初期の作品に名作は多い。
長編も同じで、初期の作品が良かった。

240812seichou 初期といえば1960年代の光文社の「カッパ・ノベルス」は、我が家にも色々とあった。初期の作品は、そのタイトルからか、知っている題名が多く、今回改めて全部読んでみた。

そして清張作品は、映画やドラマに取り上げられることが多いのでも有名。出たがりやの清張が、あの厚い唇の顔で、映画に登場するのはさすがに見ていて辟易したもの。
清張の映画もほとんど見ていたが、本を読み始めてからは、一切ドラマや映画は見ないことにした。
映画の名作「砂の器」に代表される通り、原作の小説と映画とはまったく別物。今回初めて「砂の器」の小説を読んでみて、その違いにビックリ。自分的には映画の方が良かったが・・・(ここ)。

ともあれ、「集める」のが趣味のため、清張も集めた本は全部読んでみた。
途中、飽きが来たが、頑張った!?

そして「次は?」上田秀人などが気になっている。佐伯作品や司馬作品、そして吉川英治の本も買い込んでいるのに、またまた別の作家の時代小説を買い込んでいる。

先日、眼科で最新の機械で眼を調べたが、白内障などもまだOKとか。これは有り難い。
片耳難聴を機に始まった小説三昧。当分続きそうである。

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2024年8月 8日 (木)

健康寿命を伸ばす食事は、朝は重く夕食は軽く

NHKの「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ~「健康寿命」見えてきた謎のトライアングル」(2024年8月3日BS4K放送)(ここ)を見た。いかにして健康寿命を最大寿命に近付けるかがテーマ。
その中で、「サーチュイン遺伝子」(長寿遺伝子)の話が面白かった。

取りあえず、気になるワードをメモすると・・・
「私たちの体が生存するために必要な機能を高めることが老化を抑え、寿命を伸ばす」

「私たちの体の中には、長寿にするための何かがあるわけではない。長寿遺伝子という呼び方はされなくなった」

「サーチュインという因子は、酵素で重要な働きをしていることがよりよく分かってきた。サーチュインは個体が生存するサバイブするのに重要な働きを高める」

「睡眠が寿命の成果に結びついていることを証明したのは、佐藤先生が初めて。睡眠をいじることで、老化や寿命に影響が出る。睡眠の質を悪くすると老化で起こってくる問題や寿命につながっていることがわかってきた」

「中年太りは、神経細胞の働きを上げるために脂肪を増やしているのかもしれない」

「いつ食べるかと言うことがサーカディアンリズムを整える上で非常に重要」

「時間制限食がサーカディアンリズムを整えて体の様々な代謝の障害とか、臓器、組織の機能障害を改善する能力がある」

特に時間制限食について、朝食はしっかり食べて、夕食は軽くすることの重要性。

<「健康寿命 見えてきた謎のトライアングル」から>

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この話を聞いて、ウチのカミさんに脱帽。
朝食はしっかり食べて、夕食は軽く、というのはウチのカミさんの最近の持論。
自分は「早過ぎる!」といつも言うのだが、我が家の夕食は6時。
思い出すと、現役時代は夜中11時過ぎに帰ってきてしっかりと夕食。そして2時頃に寝て7時過ぎに起きていた。
その生活からすると、様変わり。
子育ての時代などからすると、昔と今を比較しても意味が無いが、それでも結果として今の生活は「健康寿命」という点では優等生なのかも・・・

それにしても、上の健康寿命と平均寿命のグラフは気にくわない。
買い込んだ未読の中古文庫本がまだ数百冊あるのに、平均寿命までの4年位では読み終わらない。
中古の時代小説をメルカリやヤフオクで買うのが最近の自分の趣味。(ここ1ヶ月でも45冊も買い加えてしまった・・・)
読書のために長生きしたい?ワケの分からんボケ?老人ではある。

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