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2023年12月の3件の記事

2023年12月28日 (木)

奈良岡朋子さんの生前残していたコメントと、映画「東京物語」

先日、NHKラジオ第2の「声でつづる昭和人物史 〜奈良岡朋子」2(2023年12月11日放送)を聞いた。
「ラジオ深夜便 女優が語る 私の人生」(平成22年9月4日放送)の話を振り返る。
番組の解説にはこうある。
「俳優・奈良岡朋子は、昭和25年に現在の「劇団民芸」がスタートした時の第1回公演・チェーホフの「かもめ」でニーナという役に抜擢され、その後「イルクーツク物語」などで演出家・宇野重吉の厳しい指導を受けました。平成22年9月にラジオ第1で放送された「ラジオ深夜便 女優が語る 私の人生」では、先輩の宇野重吉の演出のことや、別の劇団の所属ながら細かい演技指導を受けた杉村春子のことなどについて話しています。」ここより)

<「声でつづる昭和人物史 〜奈良岡朋子」2>

この放送で、奈良岡朋子さんの生前残していたコメントを紹介していたが、それがなぜか心に残った。
このコメントを探したら、こんな記事が見付かった。奈良岡さんの訃報の記事である。

俳優 奈良岡朋子さん死去 肺炎のため 93歳
2023年3月29日 20時28分

舞台や映画で活躍し、連続テレビ小説「おしん」などテレビドラマのナレーションでも親しまれた俳優の奈良岡朋子さんが今月23日、肺炎のため、東京都内の病院で亡くなりました。93歳でした。

奈良岡さんは東京の出身で、洋画家の父、奈良岡正夫の影響で今の女子美術大学で絵画を学びながら1948年に現在の劇団民藝に入り、舞台での活動を始めます。

その後は、同期生だった大滝秀治さんらとともに劇団の代表的な存在となり、「かもめ」や「奇蹟の人」など数々の舞台で高い評価を得てきました。

テレビドラマや映画でも名脇役を演じたほか、NHKの大河ドラマ「春日局」や「篤姫」、それに連続テレビ小説「おしん」など、多くのナレーションでは落ち着いた語り口で親しまれました。

1992年には紫綬褒章、2000年には勲四等旭日小綬章を受章しています。

また、2013年からは原爆の悲惨さを描いた「黒い雨」のひとり語りの舞台がライフワークとなり、全国各地で上演するなど、平和を訴える活動を続けていました。

劇団民藝によりますと、奈良岡さんは去年も舞台に立つなど最近まで活動を続けていましたが、体調を崩し今月23日夜、肺炎のため亡くなりました。

奈良岡さんが生前残したコメント
劇団民藝は、奈良岡朋子さんが生前残していたコメントを発表しました。

親交のあった宇野重吉さんや、杉村春子さんなどとともに、また天国で舞台を演じることを楽しみにする思いなどがつづられています。

以下、全文です。

「新たな旅が始まりました。旅好きの私のことです、未知の世界への旅立ちは何やら心が弾みます。向こうへ着いたらすぐに宇野(重吉)さんを訪ねます。もう一度あの厳しい演出を受けたいと長い間願ってきました。でもね、宇野さん、私はあなたよりずっと長く生きて経験を積んできましたからね、昔のデコ(奈良岡さんの愛称)じゃないですよ。『デコ、お前ちっとましになったな』と言われたくてこれまで頑張ってきたんですから。腕が鳴ります。杉村(春子)先生ともう一度同じ舞台を踏みたかった。どんな役でもいいからご一緒したい。ワクワクします。両親に挨拶するのは二、三本舞台をやって少し落ち着いてからにします。それからは裕ちゃん(石原裕次郎)や和枝さん(美空ひばり)と思いっきり遊びます。これが別れではないですよ。いつかはまたお会いできますからね。それでは一足お先に失礼します。皆さまはどうぞごゆっくり・・・」。・・・ここより)

何ともウィットに富んだコメントではある。

話は変わるが、先日NHKBSで放送された(2023/12/12放送)、小津安二郎の「東京物語」を見た。もちろん以前にも見ていたが、ついまた全編を見てしまった。
そして、やはり不朽の名画だと思った。

51pjy3y4jxl_ac_ wikiには「上京した年老いた両親とその家族たちの姿を通して、家族の絆、親と子、老いと死、人間の一生、それらを冷徹な視線で描いた作品である」
「年老いた夫婦が成長した子供たちに会うために上京する旅を通して、小津の神秘的かつ細やかな叙述法により家族の繋がりと、その喪失という主題を見る者の心に訴えかける作品」
「家族という共同体が年を経るとともにバラバラになっていく現実を、独特の落ち着いた雰囲気でつづっている」
という評が載っている。

特に、先の奈良岡朋子の話に出てくる杉村春子が演じる長女役。これがイヤミたっぷりのはまり役。
上の放送で、奈良岡朋子が杉村春子を「先生」と呼んでいるが、確かに23歳も年上。大先輩だったわけだ。

自分の映画のリストを見ると、小津作品は「晩春」「秋麦」「秋日和」「小早川家の秋」「東京暮色」を見ている。
「東京物語」は載っていなかった。つまりは相当昔に見た映画。しかしストーリーはしっかり覚えていた。
確かに小津作品は古い。しかし扱うテーマは世代に関係が無い。

東京から帰った夫婦の会話。
「でも、子供も大きゅうなると変わるもんじゃのう」
「なかなか親の思うようにはいかんもんじゃ。ハハハ」
「欲を言やキリはにゃあがまあええ方じゃよ」
 「ええ方ですとも。よっぽどええ方でした。私ら幸せでさ」
「そうじゃのう・・・まあ幸せな方じゃのう」
 「そうでさ 幸せな方でさあ」

映画で亡くなる老母の歳は68歳・・・
奈良岡朋子のウィットに富んだコメントと、久しぶりに見た映画「東京物語」。
何とも映画の世界と自分の人生を比べてしまった年末の一日ではあった。

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2023年12月14日 (木)

Amazonの値下がり情報アプリ「keepa」が便利

最近、「keepa」というツールを使い出して、Amazonから買う商品を“お得買い”しているので、今日はそんな話。

Amazonの価格の変動はかなり頻繁だ。あるサイトにはこんな解説がある。
「どうして価格が変わるのか
Amazonのヘルプには、「当サイトの価格は、商品の入手先などにより常に変動しています。」と明記されている。 実際、欲しい商品が以前にチェックした価格と異なる価格で販売されていたということは、よくある。
実は、Amazonでは、商品の価格は出品者が決めている。
たとえば、大量に在庫があるときは、価格を安くし、在庫が1~2点と少なくなったときは、価格を戻したり、上げたりするケースがある。 また人気で品薄の商品ともなれば、価格が吊り上がっていくこともある。」ここより)

また「タイムセール」というのもあり、自分は研究していないので良く分からないが・・・。
「Amazonタイムセールの種類
数量限定タイムセール:最大8時間・数量限定
特選タイムセール:24時間限定・数量無制限
在庫処分タイムセール:長期保管されていた商品のセール
プライム会員限定タイムセール:有料会員向けのセール」

とにかく値段が変動するのである。
先日、前に買ったと同じ商品を買おうとしたら、値段が大幅に違う。どうやら、たまたまその時タイムセールか何かで、安くなっていたらしい。
それで、ググってみると、上記のように値段はよく変動するらしい。
そこで「値段が下がったよ!」と教えてくれるツールはないのかとググったら「keepa」というツールがあることを知り、スマホに入れてみた。

231214keepa0 設定が色々あってややこしいが、とにかく設定したら、「安くなったよ!」という通知が来るようになり、安く買えた。
自分で、知らせて欲しい下がったときの値段を設定しておくと、それ以下になると通知が届く。よって、いちいち値段をウォッチする必要が無いので便利。

もちろん、今すぐに欲しい商品では使えないが、洗剤など、そろそろ無くなるので買っておこうかな・・・といった、納期に余裕があるものは、下がるのを待って買うとお得。

231214keepa 自分は決してこのツールを使いこなしているわけでは無いので、使い方その他については書かないが、唯一の問題?は当然届く時間帯がランダム。
先日も、夜中にトイレに起きたときにちょっとスマホを見たら、通知が来ていた。それで、夢中になってつい注文してしまった。よって、それから目が覚めてしまい、なかなか眠れなくなってしまった!?

ともあれ、世の中には色々なツールがある。それらを使いこなしている人は、便利に、そしてお得に日々の生活に活かしているのだろう。
なかなか新しいことにチャレンジするのが面倒になってきている我々老人。
こんな、どうってことないようなツールを使っても「話題?」になるシニアなのである。

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2023年12月 2日 (土)

子どもの時に時間が長く感じるのは「出来事」の数が多いから・・・

このサイトに、いままで何度となく「歳を取ると、何でこんなに時間が経つのが早いのかな?」「子どもの時は1日が長かったのに・・・」と書いてきた。
2312020933 その解を昨日(2023/12/01)のTV朝日の「モーニングショー」で解説していた。
「時間の有効活用術・好きな時間・長くする方法 千葉大学大学院教授・一川誠」という番組。

下記に写真を置くが、解は・・・
2312020910 「子どもと大人で違う“1日の長さ”」
⇒子ども「学校、クラブ活動、習い事。友達との遊び、学校行事など区切られた“出来事”の数が多い」
⇒大人「ルーティン化していることが多く、1つ1つを意識せずにこなしたり、仕事など1つの出来事で長時間過ごしたりするため、区切られた“出来事”の数が少ない⇒なんとなく“あっという間”に過ぎた“短い”1日」

なるほど・・・。確かに子どもの時は1日で色々な事があった。

ふとこんな事を思い出した。
「朝起きて、顔を洗って、ご飯食べて、道具そろえて行く!」
これは小学校の時、兄貴が毎朝唱えていた言葉。学校に行く前に自分のするべき事を確認していたのだ。
それを自分が今唱えるとすると「朝起きて、顔を洗って、ご飯食べて、自室にこもってオシマイ」ということか・・・
確かに今は一日の出来事が圧倒的に少ない。アイテムが少ない。

番組を時間をおって撮ると、こんなことに・・・
2312020900 2312020902 2312020909 2312020911 2312020922 2312020923 2312020926
番組では、充実した時間を過ごす方法も解説していたが、今の自分にはそれほど必要では無い??
要は非日常的なイベントを増やす。という事だが、今の自分は「それが面倒!」なので手の打ちようがない。
良くグチる。「あれよあれよと言っているウチに死んじゃうね」

でも自分にはやらねばならぬ事がある。
たくさん買い込んだ中古文庫本を読み終わるまでは、死ねない!!ぞ。

何とも哀しい我が”人生の目標”ではある。

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