バイセルでLPレコード230枚を売った話
終活の一環で?LPレコードを処分してしまった。
相手はバイセルという会社。そのガバナンスの素晴らしさに感服した。
Netでググると「コーポレートガバナンス(企業統治)とは、企業の不正や不祥事を防ぎ、公正な判断や健全な経営が行えるように監視・統制をする仕組みのことです。」とある。
今日来たバイセルという会社のそれは徹底しており、公正な取引のための仕組みが素晴らしいと感じた。
きっかけは、ゴミの日の雑紙を整理していたときに落ちた一枚のチラシ。「レコード高値買取」「出張料・査定料無料」「査定金額にご納得いただけない場合は、お断りいただいても構いません」との文言が目に付いた。
中学生時代から集めたLPレコード。CD時代になってからは聞く機会も無くなり、一部のアルバムはハイレゾで録音したが、今となっては無用の長物。かつてはヤフオクなどで売ったこともあるが、梱包が大変なので止めてしまった。
そんなレコード。リサイクル店に持って行っても、まず値が付かないだろうと放って置いたが、断捨離をする気になった。
Netでみると、バイセルという会社は大手らしい。電話で出張のアポをお願いしたが、あらかじめ言われた注意事項にビックリ。「やりとりを録音する」「他に不要品は無いかと言う」・・・と、当日の営業マンの行動、発言について、事前の了解を取るのである。
なるほど、事前に言われていれば、「他に不要品は無いか?」と言われても不快感は無くなる。
そして前日、見て貰うために玄関近くの部屋にレコードを降ろした。保管場所は主に2階の天袋。そこから降ろして、1階に運ぶ。これが汗だくの重労働。数えてみたら延べ250枚程度。レコードはとにかく重い。これを燃えるゴミで出したとしても大仕事。
つまり、タダで持って行って貰うだけでも有り難い。
前日に「予定通りで良いか」の確認の電話があり、当日も「あと*分で着く」との電話があった。
そして営業マンから会社の紹介、そして査定の段取りの説明があって査定スタート。 大前提は「プレミアが付いたレコード」があるかどうか。それが無ければ、合わせて幾ら、という査定になるという。一枚ずつ盤質を見るのかと思ったら、レーベルだけ見て、10枚単位で積んでいく。横で見ていると、自分としては1枚1枚に思い出が浮かぶ・・・。
結果、プレミアが付いたレコードは無かったとのこと。
一緒に頼んでおいたストックブックの切手も見て貰ったが、1枚単位のバラ切手なので値が付きづらいという。(結局、520枚のバラ切手で500円というので止めた)
他にも無いかと何度も聞かれたので、使っていない腕時計や売る気のない指環なども、どの位の価値があるのか、ついでに見て貰った。
指環やネックレスは、最初に磁石に付くかどうか。付けば金メッキで値が付かない。なるほど・・・。指環も石には値が付かず、座だけに値が付く事もあるという。
それらを何枚も写真に撮る。スマホに接眼レンズを付けて接写で撮る。そしてあとは「待ち」。
つまり、個人情報の関係で、スマホには写真は保存されず、Netで会社の専門部所に送られ、専門の鑑定員が値を付ける仕組みらしい。それも時間と共に「**まで値が付きました」と上がっていくので、まるでオークションで業者が競り合っているような感じ。 詳しくは聞かなかったが、営業マンでは鑑定にバラツキが出るので、全て情報を会社に送って、そこで値を付ける仕組みらしい。
結果、LPレコードは平均1枚35円、計230枚で8000円。値が幾らでも持って行ってもらうつもりだったので、それでお願いした。
それから契約書を作って、本社に電話。自分が電話口で替わって、本社の人から「問題は無いか」と聞かれ、「問題なし」と自分が答えて契約。
ずべてに第三者が入る仕組み。営業マンは会社の手足として、会社からリモコンされている感じ。これはNet時代ならではの仕組み。オンラインでのフォロー体制が無い時代は、すべて「来た営業マン」の資質で全てが決まるが、今の時代はさすがだ。
かくして、LPレコードと、思った以上に値が付いた使わなくなった腕時計を持って行って貰ったが、事後にもフォローがあった。営業マンが帰った後、会社から電話があって、アンケート。営業マンの態度や、満足したか?とか、クーリングオフの仕組みの説明など。
ここまで充分に会社としてフォローされると、事後のトラブルは起こり得ない。
逆に、ここまでしないと「押し買い」のリスクを回避できないのかも知れない。
初めての訪問買取であったが、これで自分の遺産整理も少しは楽になったのでは?と心が少し楽になった。
営業マンは、最後まで「他に何か無いか?」「指環などを売らないか」としつこかったが、これはわざわざ自宅まで訪問してくる手間を考えると、少しでも多くの品を、という営業姿勢は仕方が無い。
逆に、「来て貰った」という負い目から?キッパリ断ることが苦手な人は、あらかじめ頼んでおいた物だけにして、「他には何も無い」と断るか、そもそも「出張買取」は止めておいた方が良いのかも知れない。 中学以来の思い出があるレコード。車に積まれたたくさんのレコードに対してサヨナラをした。
ある日の断捨離、終活のエピソードではある。
(2023/12/17追)
30%アップキャンペーン期間だったこともあってHMVにCDを売った。
12月3日に送った242点(3枚組も1点扱い)のCDの、今日来た査定結果は、値が付いたのが174点。30%アップキャンペーン込みで23,723円。平均@137円。
値が付かずに返送扱いが68枚。
最も高かったのが「山口百恵/AGAIN百恵/あなたへの子守唄」で2,200円(+キャンペーン660円)。
五輪真弓の「潮騒」「窓」がそれぞれ1200円(+360円)。
ゴロゴロある安いのは、皆最低価格?の11円(+3円)。
まあこんなものか・・・
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コメント
小生も2000枚余りのCDの処分で困っておりました。「バイセル」覚えておきましょう。
ところで、処分されたLPはリッピングされたのでしょうか?小生は、この先ひょっとして聴きたくなったためにSSDにリッピングしてから処分してましたので時間が相当掛かりました。
最初の200枚は何とかリッピングして売却しましたが、あと1800枚残っていると思うと気が重いですわ。
老齢難聴&耳鳴りで今更聴くことも無いと思いますが、リッピングせずそのまま箱詰めして売却処分ですかね(笑)同じ境遇(難聴)のエムズさん
ご指導くだされ。(汗)”””
【エムズの片割れより】
バイセルはCDは扱い外です。
当方もLPをハイレゾで録音しようと、プレヤーを買ったのですが。手間がかかるので数枚で挫折しました。
(NAC-HD1のように、自動で曲毎に分割され、曲名が入ると良いのですが・・・)
特性を見ると確かに20KHz以上も録音されてはいるのですが、自分の老化した耳では聞き分けられません。
よって、名残惜しいが、もう聞くことは無いと思いました。
残っている数百枚のCDも、ヤフオクやメルカリで売ってはみましたが、これも出品や梱包に手間がかかるので止めてしまいました。
燃えるゴミで捨てるのも惜しいので、前に色々と借りた図書館に、まとめて寄付しようかと思案中です。
図書館は、処分を任せてくれるのであれば受け入れると言っていますので・・・
お互い終活ですね。
自分にとっては宝でも、興味の無い人に取ってはゴミ・・・
何とも哀しいですね。
投稿: 杉ちゃん | 2023年11月28日 (火) 17:53
私はHMVの買取を利用しています。
年々CDの買取額は下がっていますが、キャンペーン中(現在は12/3まで)に申込する方がお得です。買取額に納得できない場合は、無料で返却してもらえます。詳細は下記参照して下さい。
https://www.hmv.co.jp/kaitori
【エムズの片割れより】
情報をありがとうございました。
早速手配してみました。
初めてのサイトだと不安ですが、紹介された大手だと安心?
投稿: classical.s | 2023年11月29日 (水) 06:06
Classicalさん、エムズさん情報ありがとうございます。
未だ一度も聴いていないCDは、不憫ですので一度は聴いてから処分します。
ただ、それが170枚ほど有るのが問題ですね。
【エムズの片割れより】
それにしても、膨大なCDの数ですね。
当方、さっき数えたら、今回処分しようと思っているCDは約250枚程度ありました。
思い出のあるCDは残しておくつもりです。
なお、当方は全てのCDを愛機HAP-Z1ESにリッピングしてありますので、いつでも聞きたいときにワンタッチで再生することが出来ます。
よって、CDを買っても、その時にリッピングして、ラックに並べておくだけのため、ほとんどCDを手にする機会が無く、愛着もありません。
どんな査定が出るか分かりませんが、値がつくものは今回処分しようと思っています。
投稿: 杉ちゃん | 2023年11月29日 (水) 21:42
小生もリッピングしてから処分してましたが・・
200枚ほどリッピングしたら「はたして聴き返す事は有るのかなぁ~?」と言う思いが沸きまして以後、50枚ほど蔵出しして1週間一度も聴かなければ「ご縁が無かった。」とそのまま処分箱に移して買い取り強化期間中に処分する計画です。(笑)
あと1800枚、耳も悪いですし、死ぬまで聴き通せないです。(涙)
エムズさんのCD、値が付くと良いですね。
続報期待してます。
【エムズの片割れより】
最近、こんな聞き方をしています。
HAP-Z1ESで、全曲からランダム再生をします。
すると収納してある1万音源をランダムに再生します。
すると、眠っていた昔聞いた音源が再生されます。
改めて新鮮で、そうだこんな曲もあったっけ!と懐かしんでいます。
全曲聞き通す事が出来ないため・・・??
投稿: 杉ちゃん | 2023年11月30日 (木) 16:32