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2023年11月10日 (金)

由紀さおりの「希望」

由紀さおりの若い、優しい歌を聞いた。
岸洋子やフォー・セインツが歌った「希望」である。

<由紀さおりの「希望」>

「希望」
 作詞:藤田敏雄
 作曲:いずみたく

1)希望という名の あなたをたずねて
 遠い国へと また汽車に乗る
 あなたは昔の わたしの思い出
 ふるさとの夢 はじめての恋
 けれどわたしが 大人になった日に
 黙ってどこかへ 立ち去ったあなた
 いつかあなたに また逢うまでは
 わたしの旅は 終わりのない旅

2)希望という名の あなたをたずねて
 今日もあてなく また汽車に乗る
 あれからわたしは ただ一人きり
 明日はどんな 町に着くやら
 あなたのうわさも 時折聞くけど
 見知らぬ誰かに すれ違うだけ
 いつもあなたの 名を呼びながら
 わたしの旅は 返事のない旅

3)希望という名の あなたをたずねて
 涙ぐみつつ また汽車に乗る
 なぜ今わたしは 生きているのか
 そのとき歌が 低く聞える
 なつかしい歌が あなたのあの歌
 希望という名の マーチがひびく
 そうよあなたに また逢うために
 わたしの旅は いままたはじまる

231110yuki この音源は、1969年12月1日に発売された「由紀さおりの美しき世界」というセカンドアルバムに収録された歌だという。由紀さおり、22歳の歌声である。
何とも若く、優しい歌い方だ。
彼の「夜明けのスキャット」が1969年3月10日発売というから、その半年後の発売。

当サイトでもフォー・セインツの歌を挙げているが(ここ)、Netでググっていたら、岸洋子版とフォー・セインツ版とは、3番の歌詞が違うことに気付いた。
改めて岸洋子版を挙げてみる。

<岸洋子の「希望」>

「希望」
 作詞:藤田敏雄
 作曲:いずみたく

1)希望という名の あなたをたずねて
 遠い国へと また汽車に乗る
 あなたは昔の わたしの思い出
 ふるさとの夢 はじめての恋
 けれどわたしが 大人になった日に
 黙ってどこかへ 立ち去ったあなた
 いつかあなたに また逢うまでは
 わたしの旅は 終わりのない旅

2)希望という名の あなたをたずねて
 今日もあてなく また汽車に乗る
 あれからわたしは ただ一人きり
 明日はどんな 町に着くやら
 あなたのうわさも 時折聞くけど
 見知らぬ誰かに すれ違うだけ
 いつもあなたの 名を呼びながら
 わたしの旅は 返事のない旅

3)希望という名の あなたをたずねて
 寒い夜更けに また汽車に乗る
 悲しみだけが わたしのみちづれ
 となりの席に あなたがいれば
 涙ぐむとき そのとき聞こえる
 希望という名の あなたのあの歌
 そうよあなたに また逢うために
 わたしの旅は 今またはじまる

wikiによると「元々は倍賞千恵子のミュージカルのために作られた曲である。しかし、元々はしみじみと歌い出し後半にかけて盛り上がっていく曲調だったため曲の長さが6分半近くあり、そのため倍賞のバージョンのレコード化は実現しなかった。その後、1969年(5月1日)にまず、フォー・セインツが最初からテンポを上げて4分強の長さまで短縮したものがレコード化され、オリコンチャートでは最高26位に入ることとなる。」
そして「1970年4月1日にリリースされた岸洋子のシングルである。」に続く。

3番が違うのは、長い倍賞千恵子版のチョイスの違いかなと思って、オリジナルの倍賞千恵子版の歌詞を探したら(ここ)にあった。

長いが引いてみると、

倍賞千恵子版『希望』
 作詞:藤田俊雄
 作曲:いずみたく


希望という名の あなたをたずねて
遠い国へと また汽車に乗る
あなたは昔の わたしの思い出
ふるさとの夢 はじめての恋
けれどわたしが 大人になった日に
黙ってどこかへ 立ち去ったあなた
いつかあなたに また逢うまでは
わたしの旅は 終わりのない旅

希望という名の あなたをたずねて
今日もあてなく また汽車に乗る
あれからわたしは ただ一人きり
明日はどんな 町に着くやら
あなたのうわさも 時折聞くけど
見知らぬ誰かに すれ違うだけ
いつもあなたの 名を呼びながら
わたしの旅は 返事のない旅

希望という名の あなたをたずねて
寒い夜ふけに また汽車にのる
となりの席に あなたさえいれば
悲しみだけが 待っていようとも
この世の終りが もしこようとも
地の果てまでもと 約束するのに
だのにあなたは どこにもいない
わたしの旅は 笑顔のない旅

希望という名の あなたをたずねて
涙ぐみつつ また汽車にのる
なぜ今 わたしは 生きているのか
その時歌が ひくく聞こえる
なつかしい歌が あなたのあの歌
希望という名の マーチがひびく
そうさあなたに また逢うために
わたしの旅は 今またはじまる

希望という名の あなたをたずねて
遠い国へと また汽車に乗る
あなたは昔の わたしの思い出
ふるさとの夢 はじめての恋
けれどわたしが 大人になった日に
黙ってどこかへ 立ち去ったあなた
いつかあなたに また逢うまでは
わたしの旅は 終わりのない旅

先のblogによると、フォー・セインツ版は
※長いので③⑤をカットし、④を3番にしている
※曲のテンポも倍賞千恵子版と違う

そして岸洋子版は、
※③④⑤をカットし、3番を③④の編集改作にしている
※岸洋子の要望か?歌詞を岸洋子自身で組み直した可能性もある
※「わたし」は「あたし」と歌っている
※「希望という名のマーチ」を消去し、編曲もあわせ別イメージへ
※岸洋子版『希望』は岸洋子のみのもの
とある。

自分が持っている「希望」の音源を調べてみた。すると、
フォー・セインツ版は「ビリーバンバン」「美空ひばり」「ザ・シャデラックス」そしてこの「由紀さおり」。
一方、岸洋子版は「鮫島有美子」「森昌子」が歌っていた。

話は飛ぶが、由紀さおりの「夜明けのスキャット」と聞くと、学生時代の下宿を思い出す。
大学4年のある夏の夜、ある友人の下宿を訪ねると、由紀さおりの「夜明けのスキャット」のドーナツ盤を聞かせてくれた。
その時の光景がいまだに頭に浮かぶ。

学生時代は森山良子も良く聞いたが、自分の若き日を思い出させる由紀さおりの若き歌声ではある。

(関連記事)
フォー・セインツの「希望」~結婚式で歌っちゃった歌 

●メモ:カウント~1420万

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コメント

由紀さおりさんの「希望」懐かしいです。
小生20才の頃でしょうか失恋した時に
流れてましたので記憶があります。
本命の女の子に袖にされ、2番手にもフラれ
て泥沼的に失恋が続くようになりましたね。

・・・でも数年後再アタックして本命さんと
結ばれましたが(笑)

【エムズの片割れより】
それはよかった。よかった。
当方アタックする勇気がなかったため、お見合いのベテランになりました。

夕方から食中毒?でダウン中です。
トホホ・・・です。

投稿: 杉ちゃん | 2023年11月11日 (土) 18:50

食中毒「お見舞い申し上げます。」
年を取ると回復に時間が掛かります。
静養してください。

本命さんのへアタックですが、クラッシック
音楽が好きな事を聞きつけ、クリーブランド
(L・マゼール指揮)の1974年来日チケ
ットをエサに?デートを成功させ、ゴールイ
ン やはり趣味の一致が大事ですね。(笑)

もう、49年前の話ですが、そのときのパン
フにマゼール直筆サインをもらいました。

【エムズの片割れより】
それはそれはごちそうさまです。
こっちは、婚約時代にNHKホールにボリショイバレエの「白鳥の湖」を見に行った記憶がありますが、反応は今ひとつでした。

食中毒は何とか半日で復活。
上と下から全部出したのが良かったのか、一生懸命水を飲んだのが良かったのか・・・
いやはや、急でビックリしました。

投稿: 杉ちゃん | 2023年11月12日 (日) 12:52

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