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2023年8月12日 (土)

「レコ芸」サンプルCDより(24)(1996年)最終

雑誌「レコード芸術」(「レコ芸」)の付録として付いていたサンプルCDの中から、自分が“気になった”音源を挙げてみるシリーズである。今回は、1996年に発売されたCDから。

ともあれ、やっと最後になった。約1万曲の発売CDから、自分が気になった音源を挙げてみたが、それが154あったということ。振り返ると、どれも通常耳にする音源では無く、編曲版の珍しい音源ばかりを挙げる結果となった。
まあ自分のクラシック人生を振り返る意味での記事である。ご苦労さま!?

147<ベートーヴェン(エバース編):交響曲第8番(弦楽五重奏版)~第1楽章/プロ・アルテ・アンティクア・プラハ>19960442

CDの解説にこうある。
「素材がいいとどんな料理の仕方でもうまく食えるものだ。ベートヴェンの交響曲の弦楽五重奏版である。編曲はベートーヴェンと同時代の作曲家エバースの手によるもの。重厚な響きが削がれた分、線的なからみが繊細かつクリアに浮かぶ。これは必聴に値する」

148<フリース:子守歌(モーツアルトの子守歌)/森本恵夫(ハーモニカ)>19960542

ハーモニカのソロによる演奏。子どもの頃に小学校で習ったハーモニカだが、プロによる演奏はさすがである。

149<イスラエル民謡(浦壁信二編):「マイムマイム」/赤坂達三(cl)、早稲田桜子(vn)、浦壁信ニ(pf)、江森登(アコーディオン)他>19960643

この音楽を聞くと、中学時代の甘酸っぱい頃を思い出す。女の子と指先をちょっとだけ触れて踊った思い出・・・。
この演奏は、ちょっとクラリネットが自由奔放すぎる?!

150<ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」(4手ピアノ版)~第2楽章/デュオ・クロムランク(pf)>19960808

作曲者自身によるピアノ連弾版を使用した世界初録音とのこと。
「デュオ・クロムランク(Duo Crommelynck)は、1974年から1994年まで活動を続けたベルギーのピアノ・デュオ。ベルギー人のパトリック・クロムランクと日本人の桑田妙子の夫婦によるデュオであった。」

151<ベートーヴェン(エバース編):交響曲第7番(弦楽五重奏版)~第1楽章/プロ・アルテ・アンティクア・プラハ>19960940

上に挙げた第8番の第2弾である。

152<モーツァルト:交響曲第40番(ツェルニー編 オルガン・ディオ版)~第1楽章/ニーウコープ、オールトメルセン(og)>19961126

オルガンの4手連弾という珍しい演奏。モーツァルトが心なしか可愛く聞こえる。
それにしても、いつも思うのだが、あの巨大なパイプオルガンが、よくこんなに素早く動くものだと・・・。電気信号でなく、ワイヤーなどのアナログの装置でこれだけの速い演奏が出来るのは驚異。

153<ワーグナー:歌劇「恋愛禁制」序曲/サヴァリッシュ(指揮)フィラデルフィアo>19961134

重厚長大なイメージのワーグナーとしては、“らしからぬ”音楽?

154<バッハ:トッカータとフーガ ニ短調(弦楽合奏版)/チェロ・アンサンブル・サイトウ>19961219

チェロのみ16名というメンバー構成による演奏。チェロという単一楽器だけでの演奏だが、このアンサンブルと迫力には息を飲む。
このシリーズ最後を飾る!?にふさわしい演奏。

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