「レコ芸」サンプルCDより(11)(2004年-2)
雑誌「レコード芸術」(「レコ芸」)の付録として付いていたサンプルCDの中から、自分が“気になった”音源を挙げてみるシリーズである。
今回は、2004年に発売されたCDから。この年は気になる音源が多かったので2回に分けてみた。今回はその2。
62<ムソルグスキー(アレクセイ・ポジン編):交響詩「禿山の一夜」/ロシアン・ブラス(サンクトペテルブルグ・フィル金管五重奏団)>20041016
金管五重奏団による、「はげ山」である。
「ロシアン・ブラスは、1996年サンクトペテルブルグ・フィルの首席トランペット奏者のイゴーリ・シャラポフと、首席テューバ奏者のヴァレンティン・アヴァクーモフを中心に結成された金管五重奏団です。編成は2本のトランペットとホルン、トロンボーン、そしてテューバです。」とのこと。
63<バッハ(ブゾーニ編):「トッカータとフーガ ニ短調」/アレッシオ・バックス(pf)>20041024
ピアノ編曲版「トッカータとフーガ ニ短調」である。
これを聴くと、オルガンが如何に低音が充実しているかが分かる。オルガンに比べて、何とピアノが“か細い”ことか・・・
64<ワーグナー:歌劇《タンホイザー》~「巡礼の合唱」/オリヴィエ・ラトリー(org)>20041112
オルガンによるタンホイザーである。やはり低音が豊か。
この曲は、ショルティ/ウィーン・フィルの1961年版(ここ)が何と言っても圧巻。
60年も前の録音だが、自分の人生(!?)で最高に評価している録音ではある。
65<作者不詳:王のパヴァーヌ(信長公ご所望の南蛮音楽)/平尾雅子(ヴィオラ・ダ・ガンバ) >20041133
これは何とも不思議な音楽である。南蛮好きな信長が聞いたかも知れない音楽とは・・・
「~空想 安土城御前演奏会~
ポルトガルやスペインの宣教師や商人達が伝えた西洋文化の一つとして、音楽は当時の日本で大変珍重されました。これらの曲目は、ちょうど信長公が活躍した1550年 から1580年代に、ヨーロッパ各地で人気のあった美しい歌や変奏曲、そしてパヴァーヌやガリアルドといった舞曲等を厳選してたものです。
この録音において、沢山のルネサンス楽器を用いましたが、そのサウンドはバロック楽器とは違ったストレートな心地よさを持っています。これらの楽器に適時打楽器を加え、当時の演奏家に習って即興風に自由なアレンジを試みました。(平尾雅子)」とのこと。
66<カッチーニ:「アヴェ・マリア」/ヴォーチ・アルモニケ>20041237
ヴォーカルアンサンブルによるカッチーニ。(VOCE ARMONICAは千葉県の混声合唱団で松戸市を中心に練習しているとか)
当サイトで何度も採りあげているカッチーニだが、確かに「アヴェ・マリア」の繰り返しだけであり、数々の編曲が持ち味の曲でしか無いことが分かる。
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