「レコ芸」サンプルCDより(12)(2003年)
雑誌「レコード芸術」(「レコ芸」)の付録として付いていたサンプルCDの中から、自分が“気になった”音源を挙げてみるシリーズである。
今回は、2003年に発売されたCDから。
67<ヴァイオリン・コンチェルト・メドレー(メンデルスゾーン/チャイコフスキー/パガニーニ/ブルッフ/サン=サーンス)/高嶋ちさ子(vn) 、めざましカルテット>20030205
これはある種、冗談音楽かも知れない。
伴奏は、今野均(ヴァイオリン)、榎戸崇浩(ヴィオラ)、荒庸子(チェロ)、古川展生(チェロ)、安宅薫(ピアノ)ほか、とある。
68<フォスター:「故郷の人々」による変奏曲/サラ・デーヴィス・ブチナー(pf)>20030226
聞き慣れた歌も、変奏で聞くと、結構新鮮!?
69<滝廉太郎:「荒城の月」/幸田聡子(vn)、山田武彦(pf)>20030305
「荒城の月」は当サイトで凝って何度も採りあげている楽曲。
あらゆる形で演奏されているが、自分はイージーリスニング的には上海交響楽団の編曲(ここ)が好きで、合唱では平井康三郎編曲による東京レディース・シンガーズの演奏(ここ)が大好き。
それにしても、よく聞くと実に単純な旋律。それがどうしてこうも、心に沁みるのか・・・
70<プレトリウス:「ルネッサンス組曲」~クーラント/近藤久敦(指揮)、つの笛集団>20030528
自分はミヒャエル・プレトリウス - Michael Praetorius (1571-1621)という作曲家を知らない。でも何となく気になったので挙げてみた。
「つの笛集団」とは、総勢14名からなるホルンアンサンブルだそうだ。
71<シューベルト:「魔王」(ベルリオーズ編曲)/アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(S)、アバド(指揮)ヨーロッパ室内管弦楽団>20030616
この「魔王」は色々な編曲で聞いてきたが、今回はオーケストラの伴奏である。ベルリオーズの編曲だそうだ。
72<グリーグ:「リッカルド・ノルドロークの想い出のための葬送行進曲」/沼尻竜典(指揮)大阪市音楽団>20030710
グリーグの作曲による吹奏楽だそうだ。
葬送行進曲というと、エロイカ、巨人、ジークフリート、ショパンなどが頭に浮かぶ・・・
73<カッチーニ:「アヴェ・マリア」/本田美奈子(S)>20030729
今回は、何ともリズミックな編曲である。
本田美奈子は、白血病のために38歳で亡くなったとか・・・
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67<ヴァイオリン・コンチェルト・メドレー(メンデルスゾーン/チャイコフスキー/パガニーニ/ブルッフ/サン=サーンス)/高嶋ちさ子(vn) 、めざましカルテット>20030205
バイオリン協奏曲は大好きですね。いわゆる3大バイオリン協奏曲(ベートーベン、ブラームス、メンデルスゾーン)はどれも生で聴く機会がありましたが、メンデルスゾーンが断然多いですね。過去4度ほど聴いています(一番最近では昨年10月前橋汀子のバイオリン)。ベートーベンとブラームスはそれぞれ1度。チャイコフスキーのを(生で)聴く機会はずっとなかったんですが、最近2度ほど、直近では今月水戸の県民文化センターで成田達輝のバイオリン(オーケストラは東京21世紀管弦楽団との共演)で聴きました。放送でも、読響プレミアという番組(2023/5/18)で新進気鋭の荒井里桜のバイオリンで、聴きました。番組のインタビューの中で荒井は現在スイスに留学中でバイオリニストのジャニーヌ・ヤンセンに師事していると言ってましたが、そのヤンセンによるブルッフ「バイオリン協奏曲第1番」の演奏が2022/2/14放送のNHKBSPの番組(プレミアムシアター)でヤハフ・シャニ指揮のベルリンフィルとの共演で放送されましたが、たいへんよかったですね。ブルッフは生でも2回ほど聴いているのです(徳永二男、千住真理子)。一番(生で)聴く機会が少なく、聴きたいと思っているのが、ブラームスの「バイオリン協奏曲」。唯一生で聴く機会があったのは、国内ではなく、2018年11月ウィーンに行ったときで、フィリプ・ジョーダン指揮のウィーン交響楽団、ニコライ・シェプス-ズナイダーのバイオリンで聴いたときです。NHKがときどき「伝説の名演奏」シリーズを放送していますが、2021/3/23放送の、ギドン・クレーメルがバーンスタイン指揮のウィーフィルと共演したときのブラームスのバイオリン協奏曲はよかったですね。前述の荒井里桜が日本音楽コンクールでバイオリン部門で優勝したときも、たまためその放送を見ていたのですが、最後に演奏した協奏曲はブラームスで、インタビューでは作曲家の中ではブラームスが一番好きだと語っていたのが印象的でした。
投稿: KeiichiKoda | 2023年6月20日 (火) 11:32