「レコ芸」サンプルCDより(15)(2001年-2)
雑誌「レコード芸術」(「レコ芸」)の付録として付いていたサンプルCDの中から、自分が“気になった”音源を挙げてみるシリーズである。
今回は、2001年に発売されたCDから。この年は気になる音源が多かったので2回に分けてみた。今回はその2。
86<パガニーニ:「カプリース第24番」/萩原貴子(fl)>20010528
フル-ト超絶技巧の曲である。
87<J.S.バッハ(レーガー編曲):「管弦楽組曲第3番~アリア」/エクトル・モレノ&ノルベルト・カッペリ(ピアノ・デュオ)>20010724
ピアノ・デュオ編曲版の「アリア」。ちょっと珍しい!?
88<マスカーニ:「アヴェ・マリア」/中丸三千繪(S)、ボールドウィン(pf)>20010906
よく聞く旋律。歌詞の訳は下記だそうだ・・・
「アヴェ・マリア、聖なる母よ、
あなたに懇願する哀れな人間の足を支えて下さい、
苦しむ罪悪の道の上に
そして信仰と希望を彼の心に呼び覚まして下さい。」
89<ヴェルディ「歌劇≪ナブッコ≫第3幕」~「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」/クラウディオ・アバド(指揮)ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団>20010918
自分はヴルディのオペラの合唱曲は、好きだな~
90<グラナドス:「スペイン舞曲集」~アンダルーサ/斎藤雅広(pf)>20011020
ピアニスト本人による編曲だという。
91<ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」~プロムナード/長谷川陽子(vc)、ミカ・ヴァェユリュネン(アコーディオン)>20011234
何と、チェロとアコーディオンによる「展覧会の絵」である。
世の中、色々なチャレンジをする人が居る。まあ、かつての富田勲もそうだったが・・・
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コメント
89<ヴェルディ「歌劇≪ナブッコ≫第3幕」~「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」/クラウディオ・アバド(指揮)ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団>20010918
ヨーロッパの各国には第2の国歌といわれる曲がありますよね。イギリスのエルガー「威風堂々」とか、オーストリアのヨハン・シュトラウス「美しく青きドナウ」とか。そしてこの曲ヴェルディ「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」はイタリアの第2の国歌と呼ばれています。たしかに、イタリア人のヴェルディが作曲した曲にはちがいありませんが、内容はヘブライ人の団結を歌った合唱曲。この曲が登場するオペラ「ナブッコ」の舞台は2018年11月にウィーンとプラハを旅行したとき、プラハの国立歌劇場で見ました。ただ、このオペラを見る予備知識として旅行に行く前にMETライブビューイングでメトロポリタンオペラの「ナブッコ」(WOWOWから録画したもの)を見ていったのでナブッコというとこちらのほうの記憶が強く、プラハで見たナブッコはどうだったかは思い出せません(笑)。
【エムズの片割れより】
そうなんですか・・・
イタリアの第2の国歌とまで有名!とは知りませんでした。
いやはや・・・
投稿: KeiichiKoda | 2023年6月24日 (土) 17:57
NHK名曲アルバムという番組あり、ほとんど毎日クラシックの名曲を1日1曲、5分間だけ曲とそれにまつわる景色をつけて流していますが、ご存知でしょう。その一つが「歌劇"ナブッコ"から"行けわが思いよ金色の翼に乗って」です。この曲は名曲100選にも選ばれています。曲と一緒にながれるっ説明文によると、「イタリアの大作曲家ヴェルディは貧しい家庭に生まれた。ヴェルディは少年時代を過ごしたイタリア中部のブッセート。少年ヴェルディは靴屋で働きながら学校に通った。しかし音楽の才能を見込まれ資産家の家に住み込むことになる。10歳で協会のオルガン奏者を務めるなどヴェルディの早熟ぶりは評判だった。作曲や指揮の勉強を重ね、一生を音楽に捧げる決心を固めていく。やがてミラノ音楽院を受験。しかし届いたのは不合格の通知だった。「ピアノの出来がいまひとつ」とその理由が記されている。ヴェルディは23歳の時資産家の娘マルゲリータとここ(聖トリニータ教会)で結婚式をあげた。幸せもつかの間、二人の幼子を相次いで亡くす。さらに愛妻マルゲリータも病死。ミラノで再起をはかるが作曲家として一向に認められなかった。だがある日ヴェルディの才能を信じる興行師から一冊の台本を託される。バビロニア王ナブコドノゾルの悲劇の物語はヴェルディをとりこにした。それまでの辛い人生をぶつけて作曲した歌劇「ナブッコ」は1842年スカラ座で初演され空前の成功を収めた。望郷の思いを歌った「行けわが思いよ金色の翼に乗って」。ヴェルディを世に羽ばたかせた名曲は第2のイタリア国歌として親しまれている。」とあります。私たちも2015年9月から10月にかけてイタリア旅行をし、ミラノにも行っていますが、スカラ座はオフシーズンだったため記念館を見学しただけでした。
投稿: KeiichiKoda | 2023年6月25日 (日) 10:36
「ナブッコ」は意外に上演が少ないオペラですね。当然ながら放送も少なく、BS-Pでのヴェローナ2017年やBS-4Kのチューリッヒオペラ2019年の録画がある程です。メトは録画していませんでした。
ヴェルディですが、10年程前にクラシカジャパンで放送されたRAI制作のドラマ「ヴェルディの生涯」が良質な作品でした。90分×7話という長時間ドラマでしたが、全て録画してあります。1982年制作ですが、35mmフィルムで収録されているようで、4:3ながらHD放送でした。こういう作品こそNHKが35mmフィルムを4K化して放送してもらいたいものです。
別件ですが、1980年前後にNHKで放送されたBBC制作のドラマ「シェークスピア劇場」はとても素晴らしい作品でした。これも35mmフィルムで撮影されているので、海外ではHD画質のBDソフト(日本語字幕なし)で発売されています。NHKが4K化して欲しいと切望しています。
投稿: classical.s | 2023年6月25日 (日) 14:05
メトロポリタンオペラの「ナブッコ」はWOWOWで2017/12/9に放送されています。2018年のウィーン/プラハ旅行に出かける前にこの録画を見たのです。ナブッコを演じたのがプラシッド・ドミンゴで、指揮はレバインでした。2019年/10/14、プレミアムシアターで放送のチューリッヒ歌劇場(ファビオ・ルイージ指揮)のオペラ「ナブッコ」は私も録画してありました。新演出の「ナブッコ」ですね。メトロポリタンオペラとくらべると、まったく別のオペラに見えます。
話は変わりますが、2022/5/1放送の「クラシック音楽館」は「今こそ平和の響きを ウクライナ侵攻芸術家の闘い」というテーマでしたが、オデーサ歌劇場のメンバーが歌劇場の前でこの「ナブッコ」合唱曲「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」を歌う姿がありました。第2次大戦で破壊されたミラノ・スカラ座では歌劇場が再建されたときもこの歌が歌われた由です。
投稿: KeiichiKoda | 2023年6月25日 (日) 18:39
>メトロポリタンオペラの「ナブッコ」はWOWOWで2017/12/9に放送されています。
そうでしたか。WOWOWは常に契約はしてはいないので、契約していない時に放送されたのだと思います。メトロポリタンオペラは劇場でも放映しているくらいですから、WOWOW4Kでも放送して欲しいです。
最近のオペラの演出は、正統的なものが少ないのでがっかりします。特にヨーロッパは時代を現代に移したり、奇抜な演出等で観る気がなくなります。
BS-Pで放送されたドレスデンオペラの「アイーダ」が、来月4Kで初放送されるようですが、画質が良くても演出が・・・
投稿: classical.s | 2023年6月25日 (日) 19:40