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2023年5月24日 (水)

「レコ芸」サンプルCDより(5)(2013年/2012年)

雑誌「レコード芸術」(「レコ芸」)の付録として付いていたサンプルCDの中から、自分が“気になった”音源を挙げてみるシリーズである。

23<モンティ:「 チャールダーシュ」/佐藤久成(vn)、鳥羽泰子(pf)>20130402

なかなか忙しい曲である。でも耳に心地良い。

24<マーラー:交響詩「葬礼」/パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)・フランクフルト放送交響楽団>20130409

初めて聞いた特、何だ「復活」の冒頭では無いかと思った。
CDのライナーノーツには、「マーラーは完成させた9つの交響曲と『大地の歌』の他に3つの独立した交響楽章を残しました。『葬礼』は、交響曲第2番の第1楽章のオリジナルとして作曲され、作曲者自身により前作交響曲の(おそらく自伝的な)英雄の葬礼として記された作品。」とある。いわゆる初稿であり、自分にその差は分からない。

25<シューベルト(C.G.ヴォルフ編):「魔王」(ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏版)/ユーリ・バシュメット(va)、バーエワ(vn)>20130622

有名な曲だが、これはなかなか珍しい編曲である。

26<シューマン:「交響曲第4番」(1841年初稿版)第3楽章/トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)、北ドイツ放送交響楽団>20120224

最初に聞いた時「何だこりゃ!?」。これが初稿だという。wikiによると、交響曲第1番と同じ1841年に作曲されたが、初演に充分な評価を得られず、10年後に改定が加えられ、第4番として出版されたという。
この第4番は高校生の時から大好きな曲だが、ちょっと覗くと、色々な歴史があるもの・・・。

27<ヨハン・シュトラウス1世:「パガニーニ風ワルツ」/ニコラウス・アーノンクール(指揮)、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス>20120433

お馴染み、パガニーニ(リスト)の「ラ・カンパネラ」の旋律によるワルツである。
ま、色々ありますね・・・。

28<シューベルト(リスト編):「アヴェ・マリア」/牛田智大(pf)>20121005

20で同じ演奏で「魔王」を紹介した。

29<R=コルサコフ:「熊蜂の飛行」/上野星矢(fl)、佐野隆哉(pf)>20121136

演奏のテクニックを表すためによく演奏される曲だが、フルートをこんなに早く演奏できるとは、やはり名人芸だ。

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コメント

23<モンティ:「 チャールダーシュ」/佐藤久成(vn)、鳥羽泰子(pf)>20130402

チャールダーシュというのはハンガリーの民族舞踊ですよね。この曲自体はコバケンのコンサート(2018/11)のアンコール曲で使われたのを覚えています。2018年11月にはこの後ウィーンとプラハへ家内と旅行したんですが、ウィーンのオペレッタ劇場フォルクス・オパーでカールマンの「チャールダーシュの女王」というオペレッタを見ました。面白かったですよ。このオペレッタは、これの序曲がNHK名曲アルバムにはいっているぐらい有名なのに日本ではなじみが薄かったけれど、フォルクスオパー劇場の日本公演を機に日本でも人気が徐々に高まりつつあるとwikiにはあります。

【エムズの片割れより】
そうですか・・・ウィーンにも行きましたか・・・
自分もたった1度のヨーロッパ旅行でしたが、ムジークフェラインザールに行けたのは良かった。
若いときに、もっと海外に行っておくんだった・・・と何度思ったことか・・・

コンサートでは、ここにも書きましたが、旧日本フィルの最後の定演、小澤征爾指揮での「復活」。
小澤さんが何度呼び出されても、聴衆がホールから帰らなかったことが印象として残っています。
それに初めてカラヤンを聞いた時、背が低いのが印象的でした。
いずれも上野の文化会館。当時はそこしかありませんでした。

投稿: KeiichiKoda | 2023年6月13日 (火) 11:58

カラヤンも生で聴かれたことがあるんですか?すごいですね。
ウィーンには2017年にも行っているんですが、このときは楽友協会大ホール(黄金の間)で、ウィーンフィルを聴いたことをどこかで書きました。このときは、シューマンの「交響曲第2番」をクリスティアン・ティーレマン指揮で聴きました。このティーレマンですが、2013/5/22にはワーグナー生誕200年記念ガラ・コンサート・イン・バイロイトを指揮しているんですが、この模様が先日(2023/5/29)、NHKBSPで放映されました。ごらんになったでしょうか?よかったですね.演奏されたのはワーグナーのオペラ「ワルキューレ」を演奏会形式で第1幕、「トリスタンとイゾルデ」の前奏曲と愛の死、「神々の黄昏」からジークフリートの旅と葬送行進曲、それから「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲でした。

投稿: KeiichiKoda | 2023年6月14日 (水) 05:43

カールマンの「チャールダーシュの女王」は、私も好きなオペレッタの一つです。かつてNHK-BS-hiでメルビッシュ音楽祭2002年がHD放送されました。当時はまだBlu-rayレコーダーが発売されていなかったので、D-VHSにHD録画しました。ただし、ワンスコピーだったために、その後BDにダビング出来ませんでした。あれこれ考えて、PCを使ってキャプチャーしてBDにMP4でHD記録して保存しています。このオペレッタに限らず市販品は画質の良くないDVDでしか発売されていません。NHKには多くのオペラやオペレッタの映像がHD画質で保管されているので、ぜひ再放送して欲しいです。
最近NHK-BSプレミアムシアターがBS4Kでも放送されるようになりました。BS-PとBS-4Kの内容は同じものもありますが、違う場合もあります。BS-4Kではピュア4K収録のみを放送しているようです。先日のヴェローナのカルメンなどさすが4Kの高画質でした。

当時カラヤンはあまり好きではなかったので、ベーム=ウィーン・フィル(73年)やクライバー=ミラノ・スカラ座来日公演(81年)には行きました。

投稿: classical.s | 2023年6月14日 (水) 13:10

オペレッタはこれまで「チャールダーシュの女王」のほか、2つほど見ています。2017年11月にウィーンに行ったときにも2018年ときと同じフォルクス・オパー劇場で、レハールのオペレッタ「メリーウィドウ」を見ています。もっとも、フォルクスオパーで見たときは「メリーウィドウ」という英語の題ではなく、ドイツ語のDie Lustige Witueという原題が使われていました。英語の字幕が舞台の上のほうにでるので、それを読んでいると、下の舞台で何が行われているかわからなくなるという苦労がありました(笑)。オペレッタはもう一つ、ヨハン・シュトラウストラウスの「こうもり」を2017年10月水戸の県民文化センターでみましたが、これはハンガリー国立歌劇場の引っ越し公演でした。

投稿: KeiichiKoda | 2023年6月15日 (木) 12:35

私もウィーンには2回行きましたが、観光が目的でしたので現地でコンサートには行っていません。
オペレッタは国内ではいくつか行きました。「メリーウィドウ」はウィーン国立歌劇場の来日公演等、二期会公演の「こうもり」「天国と地獄」等は行った記憶があります。
Blu-rayに録画したオペレッタは結構持っています。
「メリーウィドウ」では、
①フォルクスオパーの2012年の来日公演
②メルビッシュ音楽祭2005年(放送は2015年)
③メトロポリタン・オペラ 等
「こうもり」は沢山ありますが、貴重なものは、
①ベーム=ウィーンフィル1971年 独ユニテル制作の映画版
 市販品はDVDしか発売されていませんが、スカパーのクラシカジャパンでHD放送されたもの
②フォルクスオパー100周年記念来日公演1999年
 なぜか突然2012年にHD放送されたもの
 
市販DVDでは、下記のオペレッタを所有しています。
「チャールダーシュの女王」「ロシアの皇太子」「ほほえみの国」「ルクセンブルク伯爵」「乞食学生」

投稿: classical.s | 2023年6月15日 (木) 15:01

classicalsご推奨のヴェローナ野外劇場でのビゼー「カルメン」は私も録画してありましたので、早速見てみました。TVも録画機も4Kではなく、通常のNHKBSPからのブルーレイ録画ですが、画質もよく、オペラもたいへん豪華な演出の舞台でした。カルメンを演じたガランチャはメトロポリタン・オペラでも「カルメン」を演じたことのある有名なソプラノ歌手ですね。今年(2023年)にはいってオペラは藤原歌劇団の「トスカ」を1月に東京文化会館で見ていますが、METライブビューイングでも、4月にワーグナーの「ローエングリン」、5月にR.シュトラウス「ばらの騎士」をさいたま新都心の映画館まで出かけ、大画面で見ました。どちらも、新演出のオペラで、白鳥の騎士ローエングリンはワイシャツ姿でした。古典的な「ローエングリン」を見たかったなあというのが印象です。「ばらの騎士」は以前にWOWOWで録画したMETライブビューイングのがあり(2016-17シーズン)、そのときはルネ・フレミングの元帥夫人、ガランチャのオクタヴィアンという組み合わせで、むしろこちらのほうが推奨かもしれません。

投稿: KeiichiKoda | 2023年6月16日 (金) 08:48

KeiichiKodaさんは、コンサート等に良く行かれるようですね。私はコロナの影響や耳の調子が悪い時があり、外出はめっきり減りました。
「ばらの騎士」は特に好きなオペラではないですが、何と言ってもクライバー=ウィーン・フィルの1994年の伝説的な名演が有名です。独ユニテルがHD収録していますが、何故かDVDしか発売されていません。Blu-rayで発売されたら購入したいですが、NHK-BS-hiで2009年にHD放送されたので、BDに保存してあります。当時の映像でも最新のTVで観るとなかなか高画質に感じます。
ユニテルはNHKと良い関係のようで、ユニテルが過去に35mmフィルム(解像度は4Kと同等)で収録したコンサートやオペラ等をNHKが4K化、8K化して少しずつBS4K,8Kで放送してくれるのは嬉しいです。

投稿: classical.s | 2023年6月16日 (金) 11:45

最近は「らじるらじる」で、放送されたNHKFMの番組等はいつでも好きな時間(放送されてから1週間内ですが)に聴くことができるので、音楽番組の「クラシックカフェ」や「音楽の泉」等は「らじるらじる」を利用して聴いています。今週の「音楽の泉」は「ばらの騎士」組曲をとりあげて放送していますが、解説の奥田佳道氏によれば、R.シュトラウスがモーツアルトの「フィガロの結婚」にヒントを得て作ったオペラだそうです。私もこのオペラについてほとんど予備知識を持たずに見ていたのですが、とくにオックス男爵をこらしめるところなどは「フィガロの結婚」とそっくりだなあと思いながら見ていました。R.シュトラウスですが、日本でいうと、幕末の1864年に生まれ、戦後の1949年に亡くなった、現在放送中の朝ドラの主人公のモデルといわれる牧野富太郎とほぼ同時代を生きた、偉大な作曲家としては稀にみる長命でしたね。

投稿: KeiichiKoda | 2023年6月18日 (日) 07:10

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