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2023年5月の10件の記事

2023年5月29日 (月)

「レコ芸」サンプルCDより(7)(2009年/2008年)

雑誌「レコード芸術」(「レコ芸」)の付録として付いていたサンプルCDの中から、自分が“気になった”音源を挙げてみるシリーズである。
今回は、2009年と2008年に発売されたCDから。

38<グリーグ:「ソルヴェイグの歌」/アンナ・ネトレプコ(S)、エマニュエル・ヴィヨーム(指揮)・プラハpo>20090213

これは別に変わった演奏では無いが、ちょっと残しておきたかった歌である。

39<ルペルト・チャピ:「ファンタジア・モリスカ」~終曲/ホセ・ラモン・エンシナール(指揮)・マドリード・コミュニティ管弦楽団>20090233

これは正真正銘に珍しい曲?
CDのライナーノーツには「1851/3/27スペイン出身のチャピは23才で奨学生としてローマに留学。帰国後はサルスエラ(スペインのオペレッタ)作曲家として150余のサルスエラや管弦楽曲等を作る一方、軍楽隊隊長も務め1893年スペイン音楽著作権協会を設立しました。ファンタジア・モリスカ(ムーア風幻想曲)は軍楽隊のために作曲されたものです。」とあった。

40<ショパン(F.タレガ編曲):「夜想曲 第2番」/村治佳織(g)>20091209

ギターによるショパンである。

41<ドヴォルザーク:「交響曲 第8番」~第4楽章(編曲:A.バールタ)/アレシュ・バールタ(org)>20091219

先日、(31)でドヴォルザーク交響曲第7番のオルガン・ソロ版を紹介したが、今回は同じく第8番から。

42<ウェーバー:「魔弾の射手」~魔弾の射手(序奏、狩人と村人の合唱)/ベルリン・フィル8人のホルン奏者たち>20100525

43<ウェーバー:「魔弾の射手」~狩人の合唱/ベルリン・フィル8人のホルン奏者たち>20100526

ホルンという単一楽器で、こんな演奏が出来る・・・

44<モーツァルト(ホフマイスター編):「四重奏曲 第5番」~第3楽章(原曲:ピアノ・ソナタ イ長調 K.331)/ヴォルフガング・シュルツ(fl) ヴェロニカ・シュルツ(vn) イルゼ・ヴィンコール(va) フランツ・バルトロメイ(vc)>20080924

ホフマイスターがモーツァルトのピアノ・ソナタ(「トルコ行進曲」付き)をフルート四重奏曲に編曲したもの。
つまりヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの伴奏によるフルート四重奏曲である。
何とも・・・

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2023年5月27日 (土)

「レコ芸」サンプルCDより(6)(2011年/2010年)

雑誌「レコード芸術」(「レコ芸」)の付録として付いていたサンプルCDの中から、自分が“気になった”音源を挙げてみるシリーズである。
前にも書いたが、レコ芸の付録のCDは1996年3月号から2017年5月号まで21年間。平均の収録曲が39曲程度なので、合計1万の音片が入っていたことになる。
たぶん、その間に発売されたクラシックCD全部のサンプルだろう。しかし中止になる前には、特にソニー・ミュージックは毎月同じ音源だったので、まあ1万弱か・・・
その音源の中から自分が“嬉々として”「変わった音源」を見繕っているのである。

30<リスト:「愛の夢 第3番(おお、愛よ)」/幸田浩子(S)、新イタリア合奏団、ダヴィデ・ブラーニ(hp)>20110111

いつもピアノ独奏で聞いている「愛の夢 第3番」。
元々は「3つの夜想曲」という歌曲で、1850年頃にリスト自身によりピアノ曲に変奏されたんだって・・・。

31<ドヴォルザーク:「交響曲第7番~第3楽章」(編曲:A.バールタ)/アレシュ・バールタ(org)>20110304

オルガンによる交響曲とは珍しい。

32<ポール・デュカス:「ラ・ペリ」~ファンファーレ/フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル>20100305

有名なブラスバンドだが、あまり聞く機会が無いこんなファンファーレも楽しい。

33<タレルガ:「アルハンブラの想い出」/グザヴィエ・ドゥ・メストレ(hp)>20100505

ハープによるアルハンブラも、違和感が無い。

34<シューベルト(マーラー編曲):「死と乙女」(弦楽合奏版)/イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ>20100526

マーラーによる弦楽合奏版は、コントラバスも加えられ、弦楽四重奏版よりも低音の厚みが増し、よりドラマティックに聞こえる。

35<アントニオ・サルトリオ:「エジプトのジューリオ・チェーザレ」から「私は望めば」/パトリシア・プティボン(S)、アンドレーア・マルコン(指揮)、ヴェニス・バロック・オーケストラ>20100625

初めて聞く曲だが、イタリアで開花してヨーロッパ全土へ広がった初期オペラのひとつだという。

36<シューマン:「幻想曲 イ短調」/レフ・ヴィノクール(pf)、ヨハネス・ヴィルトナー(指揮)、 ウィーン放送交響楽団>20100806

この「ピアノと管弦楽のための幻想曲 イ短調」はピアノ協奏曲の原曲だそうで、世界初録音とのこと。
先日聞いた、マーラーの「復活」の原曲、交響詩「葬礼」(24)と同じく、シューマンのピアノ協奏曲の第1楽章と同一のようだ。

37<ヘルメスベルガーⅡ世:「悪魔の踊り」/小澤征爾(指揮)、ウィーンpo>20101007

「ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世(1855-1907)はオーストリア出身の音楽家。
 作曲家としてはウィンナ・オペレッタ、バレエ作品、舞曲や歌曲を作曲し、その一連の中に「悪魔の踊り」があります。この作品は2009年のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の“ニューイヤーコンサート”で小澤征爾が指揮したことでも知られています。」だって。
どうも、この時の録音らしい。

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2023年5月24日 (水)

「レコ芸」サンプルCDより(5)(2013年/2012年)

雑誌「レコード芸術」(「レコ芸」)の付録として付いていたサンプルCDの中から、自分が“気になった”音源を挙げてみるシリーズである。

23<モンティ:「 チャールダーシュ」/佐藤久成(vn)、鳥羽泰子(pf)>20130402

なかなか忙しい曲である。でも耳に心地良い。

24<マーラー:交響詩「葬礼」/パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)・フランクフルト放送交響楽団>20130409

初めて聞いた特、何だ「復活」の冒頭では無いかと思った。
CDのライナーノーツには、「マーラーは完成させた9つの交響曲と『大地の歌』の他に3つの独立した交響楽章を残しました。『葬礼』は、交響曲第2番の第1楽章のオリジナルとして作曲され、作曲者自身により前作交響曲の(おそらく自伝的な)英雄の葬礼として記された作品。」とある。いわゆる初稿であり、自分にその差は分からない。

25<シューベルト(C.G.ヴォルフ編):「魔王」(ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏版)/ユーリ・バシュメット(va)、バーエワ(vn)>20130622

有名な曲だが、これはなかなか珍しい編曲である。

26<シューマン:「交響曲第4番」(1841年初稿版)第3楽章/トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)、北ドイツ放送交響楽団>20120224

最初に聞いた時「何だこりゃ!?」。これが初稿だという。wikiによると、交響曲第1番と同じ1841年に作曲されたが、初演に充分な評価を得られず、10年後に改定が加えられ、第4番として出版されたという。
この第4番は高校生の時から大好きな曲だが、ちょっと覗くと、色々な歴史があるもの・・・。

27<ヨハン・シュトラウス1世:「パガニーニ風ワルツ」/ニコラウス・アーノンクール(指揮)、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス>20120433

お馴染み、パガニーニ(リスト)の「ラ・カンパネラ」の旋律によるワルツである。
ま、色々ありますね・・・。

28<シューベルト(リスト編):「アヴェ・マリア」/牛田智大(pf)>20121005

20で同じ演奏で「魔王」を紹介した。

29<R=コルサコフ:「熊蜂の飛行」/上野星矢(fl)、佐野隆哉(pf)>20121136

演奏のテクニックを表すためによく演奏される曲だが、フルートをこんなに早く演奏できるとは、やはり名人芸だ。

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2023年5月21日 (日)

「レコ芸」サンプルCDより(4)(2014年)

雑誌「レコード芸術」(「レコ芸」)の付録として付いていたサンプルCDの中から、自分が“気になった”音源を挙げてみるシリーズである。
変わった音源探しで、自分もちょっと“はまって”きたぞ!?

17<ドヴォルザーク:「スラヴ舞曲 第8番」/アリサ・ワイラースタイン(vc) アンナ・ポロンスキー(pf)>20140316

オリジナルはピアノ連弾で、直ぐに作曲者により管弦楽に編曲されたが、このチェロ版の編曲者は誰だろう?

18<リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」~カランダール王子の物語/ アリス=紗良・オット、フランチェスコ・トリスターノ(pf)>20140704

作曲者自身による2台ピアノ編曲版である。

19<ファリャ:「火祭りの踊り」/和谷奏扶(ハーモニカ) 荒尾岳児(pf)>20140744

演奏の“プロ”のテクニックに感心した。

20<シューベルト(リスト編曲):「魔王」/牛田智大(pf)>20140817

この曲は、作品1だという。やはりディースカウの独唱が良いな・・・

21<バッジーニ:「妖精の踊り」作品25/神尾真由子(vn) ミロスラフ・クルティシェフ(pf)>20141136

非常に短い音源だが、耳に心地良い旋律。

22<グルック:「精霊の踊り」/マクサンス・ラリュー(fl)、長尾洋史(pf)>20141143

この曲は、やはりフルートの静かな演奏が似合う。

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2023年5月19日 (金)

「レコ芸」サンプルCDより(3)(2015年)

雑誌「レコード芸術」(「レコ芸」)の付録として付いていたサンプルCDの中から、自分が“気になった”音源を挙げてみるシリーズである。新しいものから順に挙げている。本来の楽器ではないものでの演奏など、編曲などで面白い音源もある。

11<サラサーテ:「カルメン幻想曲」/アレッサンドロ・カルボナーレ(cl) 黒田亜紀(pf)>20150147

この曲は、本来ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲だが、ピアノ伴奏で演奏されることも多い。今回はクラリネットでの演奏である。

12<チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」(ピアノ版)~序曲/若林顕(pf)>20150151

作曲者自身の編曲によるピアノ版で、これは世界初録音だという。

13<ファリャ(E.プホール 編曲):歌劇「はかなき人生」より「スペイン舞曲」第1番/福田進一(g)、荘村清志(g)>20150851

2台のギターによる共演である。

14<アルビノーニ(A.ラゴヤ 編曲):「アダージョ」/福田進一(g)、荘村清志(g)>20150852

普段はオーケストラの演奏をよく聞くが、ギターによる「アダージョ」は珍しい。

15<アントニオ・バッジーニ:「妖精の踊り」/イツァーク・パールマン(vn)、サンダース(pf)>20151141

この作曲者は知らないが、なぜか音楽は耳に馴染む。

16<サン・サーンス(ゴドフスキ編曲):「白鳥」/福間洸太朗(pf)>20151258

独奏ではチェロの演奏をよく聞くが、ピアノ独奏の「白鳥」は珍しい。

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2023年5月17日 (水)

「レコ芸」サンプルCDより(2)(2016年)

雑誌「レコード芸術」(「レコ芸」)の付録として付いていたサンプルCDの中から、自分が“気になった”音源を挙げてみるシリーズである。新しいものから順に挙げている。本来の楽器ではないものでの演奏など、編曲などで面白い音源もある。

06<シューベルト:歌曲集≪白鳥の歌≫~第4曲「セレナーデ」 里井宏次(指揮)/ザ・タロー・シンガーズ>20151050

アカペラの合唱によるシューベルトである。初めて聞いた。ググると、ザ・タロー・シンガーズとは「1994年、指揮者の里井宏次のもとに結成された合唱団。「TARO」とはタロイモのことで、日本語だけでなく、英語、仏語、独語など、世界に通用する単語だと言われている。指揮者の「さとい~サトイモ~タロイモ~TARO」の連想で名付けられた。混声18人の無伴奏の純正なハーモニーは、比類のない美しい響きを生み出している。」ここ)とあった。

07<リムスキー=コルサコフ:くまんばちの飛行 田中正也(pf)/佐藤卓史(pf)>20160150

ピアノの高等テクニックでよく演奏される曲。この音源は2台のピアノによる演奏である。
この曲を聞くと、映画「シャイン」を思い出す。天才ピアニストが精神に異常をきたし、退院したある日バーでピアノを弾き始め、その素晴らしさに周囲が沈黙してしまう・・・。その時に弾いていたのが、この曲。

08<エルンスト:魔王(シューベルトの主題によるグランド・カプリース) 木野雅之(vn)>20160203

Netでググると「「シューベルトの魔王の主題による大奇想曲」。この曲はパガニーニの後を継ぐヴィルトゥオーゾ、エルンストが「シューベルトの魔王」をヴァイオリン一丁で弾けるように編曲したものです。」だそうだ。
それに「伴奏にメロディーが埋もれてしまわない。ヴァイオリンの曲の中では、技術的にはこの曲が一番難しいのではないでしょうか。下手なプロが弾いているととても聞けたものではないです。」とも・・・

09<モーツァルト:協奏交響曲K364 ピエール・アモイヤル(vn) 清水祐子(va) カメラータ・デ・ローザンヌ>20160503

この旋律は好きだな~~~

10<グリーグ:「ソルヴェイグの歌」(グリーグによるピアノ・ソロ版)アリス=紗良・オット(pf) >20161054

この旋律も好き。普通はソプラノだが、この演奏はグリーグ自身によるというピアノ版。

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2023年5月13日 (土)

「レコ芸」サンプルCDより(1)(2017年)

雑誌「レコード芸術」が2023年7月号で休刊になることは前に書いた(ここ)。
そのニュースを機に、昔集めてまだ聞いていなかった付録のサンプルCDをすべて聞き終わった。
つまり「レコ芸」の付録として付いていた1996年3月号から2017年5月号の255ヶ月分、21年分のクラシックCDの新譜のサワリを、一通り聞いたことになる。

ふと、その中から自分が“気になった”音源を挙げてみる気になった。新しいものから順に挙げてみる。本来の楽器ではないものでの演奏など、編曲で面白い音源もある。

01<ブラームス:主題と変奏曲(弦楽六重奏曲第1番~第2楽章による)/バレンボイム(p)>20170304

ピアノによる演奏で珍しい。

02<ヴィヴァルディ:協奏曲RV.356(原曲_ヴァイオリン協奏曲)~第1楽章/アヴィタル(マンドリン) ヴェニス・バロックo>20170550

これもマンドリンによる演奏で珍しい。

03<シューベルト(メルツ編):ギター独奏のための6つの歌曲~セレナード/須関裕子(g)>20170312

ギターによるセレナードである。

04<ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲第1番/寺下真理子(vn) 須関裕子(p)>20170313


05<ヘンデル:歌劇「リナルド」~私を泣かせてください/ディドナート(Ms) エメリャニチェフ(指揮、cemb):イル・ポモ・ドーロ>20170138

なお「イル・ポモ・ドーロは、古楽オペラのオーケストラ、声楽・器楽ソリストとの共演などを目的として2012年に設立されたスイス国籍イタリア本拠の室内管弦楽団」だという。

曲については、特にコメントしないが、自分が勝手に気になった曲である。
いつまで続くか分からないが、クラシックの26年間を振り返って、自分のクラシック音楽の人生の総整理とでもしようか?

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2023年5月 6日 (土)

映画「トウキョウソナタ」の「月の光」

心に沁みる演奏というものはあるようで、自分にとっては、昔見た映画「トウキョウソナタ」のラストシーンで流れるドビュッシーの「月の光」もそのひとつ。
ふと、それを思い出して、BDに録ってあった映画「トウキョウソナタ」をまた見てしまった。

この映画は2008年公開の映画だが、ちょうど10年前にこれを見たとき、衝撃を受け「映画「トウキョウソナタ」を見て」(ここ)という記事を書いていた。

今日はそのラストシーンで演奏された「月の光」の話である。

<映画「トウキョウソナタ」のラストシーン「月の光」>

特に最後の音が消えて行く余韻が、何とも情緒豊かで素晴らしい。
この演奏は、高尾奏之介という人が演奏したという。wikiを見ると「第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にて日本初の審査員賞(準グランプリ)に輝いた映画「トウキョウソナタ」ラストシーンの「月の光」(ドビュッシー作)も12歳時にピアノ演奏を担当している。」とある。まさに年齢的に中学受験の配役と同じ歳である。
映画では、ラストシーンの音楽大学付属中の受験の演奏を演じた井之脇海に、まったく違和感が無かったため、てっきり本人が演奏しているのかと思ったが、違っていた。
それにしても、映像と音楽に違和感が無い。本当に演じた井之脇海が弾いていないとすると、相当練習して収録したのだろうと思う。
一方、高尾奏之介はCDも出していない。子どもの頃は天才的な受賞歴があるが、現在は純粋なピアニストでは無いらしい。

この映画を改めて観て、ひとつ発見があった。ショッピング・モールの場面で「モリタウン」という看板に気が付いた。そんな目で見て行く230506tokyosonata と、いつも行っている昭島の「モリタウン」ではないか。背景に映る店は、今とは違うが、後でググると、やはりロケ地は昭島だった。
それに気付いてからは、またまたこの映画を身近に感じた。

この映画の感想は前に書いたが、リストラという家庭での大事件。これを乗り越えるのは、家族にとって大変な事。やはり亭主の稼ぎは、家庭維持の心柱だ。
連休がやっと終わるが、家族を養っている現役生には、また頑張って仕事をして貰おう・・・。

(関連記事)
映画「トウキョウソナタ」を見て 

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2023年5月 4日 (木)

SONYの「HAP-Z1ES」が販売終了

我がオーディオ人生を完結させた!?SONYのHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」がとうとう販売終了(製造中止)になったと、昨日知った。
230504hapz1es Netでググると、SONYの直販サイトで「入荷終了」が宣言されたのは2023年4月6日だったらしい(ここ)。
そうか、1ヶ月前か・・・

この製品の発売日は、2013年10月26日。9年半の製品寿命は驚異的だった。
元々、前モデル?の「NAC-HD1」の凝っていた自分が、「HAP-Z1ES」の仕様に迷ったあげく購入したのが、2014年8月9日だった。そしてその4日後に、「SONYの「HDDオーディオプレーヤーHAP-Z1ES」が素晴らしい」(ここ)という記事を長々と書いている。

以来、当サイトで「HAP-Z1ES」で検索すると37もの記事。それだけ自分にとって話題を与えてくれた機器ということになる。
自分の子どもの頃からのオーディオ人生!において、最終的に完結した機器は、この「HAP-Z1ES」を中心に、ヘッドホンのSTAX「SR-009S」、同ヘッドホンアンプ「SRM-007tA」の組合せだった。
STAXの試聴室で聞いた「SR-009」に衝撃を受けて、2012年5月に購入したのが「SR-009」、と「SRM-007tA」という組合せ。
最終的にヘッドホンは「SR-009S」に買い替えたが、「SR-009」とそう違いは無かった。アンプも、「SRM-T8000」や「SRM-700T」も発売と同時に買ってみたが、自分には「SRM-007tA」に勝るモデルは無かった。

よって、「SRM-007tA」の販売終了と聞いてあわてて予備機を買ったのが2021年4月。その前に、2020年2月7日付けの「HAP-S1」の製造中止を受け、この「HAP-Z1ES」も予備機を買っておいた。そして今、製造中止が現実となった。(「SR-009」というヘッドホンの予備機も含め、予備の1セットは将来の老人ホーム用?)

ここ10年、機器には興味が無くなった。つまり、この組合せで満足したため新たな製品を探す必要が無くなったということ。

考えてみると、音楽についても、最近「これは!」という新しい楽曲が見つからない。「レコード芸術」の廃刊に伴い、以前そろえた付録のサンプルCDを聞いているが、「これは!」という曲に巡り会わない。
つまり、クラシック音楽について、世にある自分にフィットする楽曲はすでに手に入れ、もう新たに興味を引く音楽はほとんど見つからない、ということかも知れない。
これは「歌」についても同じで、ここ十数年、「NAC-HD1」でNHKのFM放送(「歌謡スクランブル」や深夜便「にっぽんの歌こころの歌」)を録音しているが、先日「ラジオ深夜便」の録音を止めてしまった。つまり幾ら録音しても、録っておこうという音楽が見つからないのである。
つまりは、「歌」についても、もう世の中の自分にフィットする音楽(歌)は、集め終わったということ!?

自分の右耳の難聴が無ければ、もっともっと音楽を楽しめていたはず。しかし、現在の左耳だけではステレオ感も無く、聴力の衰えからハイレゾも聞き分けづらくなってきた。
つまりは、そろそろ「卒業」ということ。
愛器「HAP-Z1ES」に集めた人生のエキス(1万2千曲のハイレゾ・WAVの音源群)。もちろん自分の死とともに、消えて行く。

同期で唯一結婚しなかったある友人。「もし孤独死したら、あとのことはどうする?」と誰かが戯れに聞いたことがある。友人がこたえて曰く「自分が死んだら、何もかも分からなくなるので、どうなっても良い」。
なるほど、確かに・・・

高々、SONY製品の製造終了のニュースではあったが、自分の人生に多大にインパクトがあった製品だけに、自分に「オ・シ・マ・イ」を妙に意識させた話題ではあった。
(司馬遼太郎を読み終えるまで、簡単には死ねないが・・・)

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2023年5月 2日 (火)

「LG21」で「胃もたれ」が治った!?

加齢はイヤだが、避けようが無い。自分の持病の胃もたれも、加齢が原因かどうかは分からないが、ここ半年、悩んできた。医者から貰った薬が効かない。
それが「LG21」という飲むヨーグルトで治ったらしいのである。

このblogで「胃もたれ」で検索してみると、3つの記事がヒットする。13年8月、20年3月、そして21年2月の「今年の「機能性ディスペプシア」(神経性胃炎)はやっかい」(ここ)である。
2年前は、医者から貰った「機能性ディスペプシア」の薬で、何とか半年ほどで治った。
“今回”のスタートは、22年11月15日の、心臓の大学病院のレストランで食べたうな重!
まさにこの時から始まった。直ぐに、前の残りの薬「六君子湯」「アコファイド」を飲むがダメ。12月に、医者に「前貰って残っていた薬を飲んでいるが効かない」と言うと「**さんの場合は、機能性だからね・・・」と、整腸剤は出してくれたが、もはや取り合ってくれない。とうとう医者からも見放されたか!と覚悟。

そして、23年1月に、心臓の主治医に「ここずっと胃もたれで、食べるのが怖く3キロも痩せてしまった」というと、「薬を出してあげようか」と言って、胃の動きを良くする「ガスチモン」や消化剤の「エクセラーゼ」そして「六君子湯」を出してくれた。
でも効かない・・・

それが、ふと3月21日に読んだ「サンデー毎日」の「その胃もたれ、胃排出遅延にあり!」という記事で、「LG21」(ここ)というヨーグルトの存在を知った。
曰く、
230502lg21 「「ヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内環境を整え、自律神経の働きを安定させます。中でもLG21乳酸菌は胃酸に強く、胃で増殖することで効果を発揮します」
 実際に、胃の不調を感じている治療を受けていない健常成人男女を対象にした調査で、LG21乳酸菌の摂取によって胃排出時間の遅延が改善したほか(グラフ参照)、同じ調査によって胃の調子が改善したことも明らかになっている。」(「サンデー毎日」の23年4月2日号p90より)

230502lg211 数日後、スーパーに行くと、確かに売っている。試しに「LG21」を買ってみた。飲みやすい。それでそれから毎日飲み出した。それから2~3週間後、何と!胃もたれがしなくなってきた。
悪い時は、寐る寸前まで胃に食べ物があり、QOLが悪かったが、あまり意識しなくなってきた。

自分が便利に使っている「Yahoo!カレンダー」。最近、検索が出来るようになって“超便利”になった。それで「胃もたれ」を検索すると、今回の胃もたれの経緯が分かる。
そして4月13日の項に「胃もたれ治った?」というメモ。そして4月17日から心臓の医師から貰った胃の薬を止めてみたが変化はない。そして翌週の24日から、ずっと飲んでいる胃酸防止の「タケキャブ」も半錠に減らしてみたが変化無し。そして「Yahoo!カレンダー」の4月27日の項に「胃もたれ完治」というメモ。

230502lg212 どうも経緯を振り返ると、今回の胃の不調は薬ではまったく治らなかった。あるいは、季節要因もあるかもしれない。しかし、自分的には「今回の胃もたれはLG21で治った」と思っている。
「LG21」を止めてみて、「胃もたれ」が再発すれば、その効果が分かるのだが、半年悩んで生活の質を下げて来た症状を“ぶり返させるかもしれない”試験はしたくない。
よって、当分の間、「LG21」を信じて飲むことにしたい。
(それにしても、この商品のキャッチコピーが分からない。「LG21乳酸菌が一時的な胃の負担をやわらげるのを助ける」というのだが、「LG21乳酸菌が『[【一時的な】⇒胃の負担]⇒をやわらげる』⇒のを助ける」という事なのだろうが、修飾語が重なっており、実に分かりにくい。ま、いいけど・・・)

加齢で、体調に色々な劣化を意識する。この持病も同じ。
でも、とにかくツラい症状が取れる手段が見つかったことはラッキー。
改めて「食べる楽しみ」を意識した“今回”ではある。

3キロ痩せた体重は戻る? いや、せっかく痩せたので、この体重を維持しよう!?

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