池波正太郎の「真田太平記」を読んだ
やっと池波正太郎「真田太平記」と「真田太平記読本」を読み終わった。
「やっと」という表現はあまり良くない。司馬遼太郎の小説は、だいたい2~3日で1冊読んでいたが、今回は4日ほどかかってしまった。読み始めたのが2月24日なので、一ヶ月半。原因は、NHKのドラマを見ながら・・・だったため。
司馬遼太郎の「街道をゆく」に惚れて順に読んでいたが、9巻の「信州佐久平みち」を読んでいたら上田が出て来た。上田と言えば、真田。
つい、買っておいた池波正太郎の「真田太平記」に寄り道をしようかと思い立ち、それを読み始めてしまった。ということ。
それに、2022/10/13 から2022/12/14まで45回にわたってBS4Kで再放送されたNHKのドラマ「真田太平記」を録画してあったので、それも見てしまおうと思ったから。
このドラマは、1985年(昭和60年)4月3日から1986年(昭和61年)3月19日まで放送されたもの。
真田昌幸を丹波哲郎、真田幸村を草刈正雄、真田信之を渡瀬恒彦が演じたもので、実に見応えがあった。
スタートにあたって、カミさんに聞いた。「TVドラマを見てから小説を読むか、それとも小説を読んでからTVドラマを見るか?」「当然小説が先でしょう」というので、まず小説を読み、1冊読み終える毎に、TVドラマで追った。
このドラマは当時見た記憶が無いが、真田家が犬伏の陣で西軍と東軍に分かれるシーンは、何となく記憶にある。渡瀬恒彦が部屋を出て行く場面。
それ以外の場面は覚えていないので、やはり今回が初。
小説は、言うまでも無く1974年(昭和49年)から1982年(昭和57年)にかけて『週刊朝日』に449回にわたって連載された。文庫本で12冊。
「真田父子が進む道を縦糸とすれば、真田忍び(草の者)と甲賀忍びとの戦いを横糸に織り上げた壮大な小説」だという。
実は、自分はあまり「忍び(忍者物)」は好きではない。しかし、仕方が無い・・・
TVドラマは、ほとんど小説を追っている。しかしたまに逸れる。小説と違う筋になると、やはりアレッと思う。特に樋口角兵衛の最期など・・・
この樋口角兵衛を演じた榎木孝明がなかなかの存在感。このキャラクターは決して好きでは無いが、その破滅的な性格を榎木孝明が良く演じていた。
逆に「お江」役の遥くららは、もう少し忍者としての“すごみ”が欲しかった。
この小説の舞台に、上田城と別所温泉が良く出てくる。前に行ったことがある。
メモを見ると2004年4月のはじめ、母と伯母、そして我々息子3人の夫婦の、計8人で行った。別所温泉の「七草の湯」という宿に泊まった。エレベーターにまで畳が敷いてある宿だった。夕食を採った一室での写真や、食後に部屋のコタツに集まって話をしたときの写真が懐かしい。
今見ると、お袋も伯母も実に良い顔をしている。
この温泉は、兄貴が予約した。自分は良く分からないで、とにかく行っただけ。宿に着いた日の夕方は雪が降ったが、頑張って近くの安楽寺や北向観音に行ったもの。この安楽寺も、物語によく出てくる。
翌日は、上田城に行った。ちょうど桜が満開だった。門前の真田石の前で写真も撮った。でも、残念ながら、当時はその背景もあまり知らなかった。
その記憶が残っているせいか、小説を読んでいても、何となくその場の風景が頭に浮かぶ。
やはり、現地の空気を一度吸っていたのと、行ったことがないのとでは、物語への入り込み方が違う。今さら、もう20年も前の話だが、行っておいて良かったと思う。
ともあれ、寄り道の「真田太平記」の12冊と「読本」、そしてNHKのドラマ45分×45回を見終わった。
さて、ではまた「街道をゆく」に戻るとするか・・・
本読みだけの、贅沢な毎日ではある。
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