年賀状、控えるのも礼儀?~避けられない加齢
今日の新聞の投書欄に、48歳の主婦のこんな一文があった。
「・・・年賀状を出すのが礼儀と思ってきましたが、今年初めて相手を思う気持ちを尊重しながら控えることも礼儀だと考え直しました。写真付きの年賀状を送って満足していたのは自分たちだけで、相手にすれば年賀状を用意して、書いて投函するということが苦痛になる時も来るのだと思い知らされた気がします。・・・」
自分も年賀状の卒業を始めてから数年経つ。
思い出すと、初めて年賀状の終活ハガキを貰ったのは11年前のこと(ここ)。
その時は、ビックリしたもの。その自分も6年前から徐々に減らしていき、今年出したのは、ほんの数枚。元旦を過ぎてから届いた従姉妹からの賀状にも、結局出さずじまい・・・
コロナ渦で、飲み会が無くなってから3年。いやはや楽になったこと・・・!
まさに、上の投書の通りだ。今後も会うことも無く、ただ惰性で「まだ生きています」通知の年賀状も、無くなっても困らなかった。
特に会社関係は・・・
話は飛ぶが、昨晩、家の電話が鳴った。携帯からだ。出ると「R市のSだけど・・・」。
ピントは直ぐに合って、顔が頭に浮かび「何と懐かしい・・・」とは言ったものの、要件が分からない。今時なので、誰かが亡くなった連絡かなと思ったが、話は携帯を最近買って、電話帳をインプットしていて、ふと思い立って電話した。とのこと。
延々と、今まで携帯を持たなかった理由。今回買ってみた感想。そして自分の3回のガン手術の経験談。30分、ほとんど一人で話し続けていた。
このS君は中学1年のときの同級生。2年からは中学が2つに分かれてしまったので、その後は別々だった。よって同窓会でも会わない。
20数年前、一度だけ共通の友だちから連絡があって、都内で会うことになり、その時に電話で声を掛けて、3人で飲んだことがある。
年賀状も最初の年賀状終いで宣言し、途切れた。
確かに、出身地に残る数少ない知人ではある。しかし地元の情報としては「男は3割は死んでいる。女は1割だな」。具体的に誰が亡くなったかは言わなかった。
電話で、相手の話に相槌を打ちながら思ったのは「困ったな・・・」。
上の年賀状の「満足していたのは自分たちだけ」というのと同じ。携帯電話を買った経緯の報告を聞いても、こっちが困るだけ。
「また電話するから・・・」という最後の言葉にも「困ったな・・・」と思った。
たまに会うY君の言葉を思い出した。現役時代の人とは付き合っていないという。「今さら、昔の同僚と付き合うつもりはない・・・」
結局、昔の上司は、引退して何年経っても上司の態度。
自分もそんな付き合いを卒業してから、皆の現状を知らなくも困った事は無い。
たぶん自分が死んでも、葬式には誰も呼ばないと思う。
ストレスの最大なものは、人間関係だという。それをどんどん脱いで行くと、どんなに楽か・・・
そんなストレスが無いはずの毎日で、どうしてこんなに体調(胃の調子)が悪いのか??
やはり加齢が原因か・・・!!
すべてに「こんなハズでは・・・」と思う後期高齢者ではある。
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コメント
エムズの片割れ様
寒中お見舞い申し上げます
お健やかに新年をお迎えに成られましたでしょうか?
さて年賀状について私も昨年が終い賀状といたしました(夫と連名)
今年はそれを踏まえ賀状の用意は致しませんでした しかし 三分の一程の方からは賀状を頂きました はて?如何にすべきやと、、寒中見舞いとして送らせて貰いました
若い頃も写真付きなど送ったこともない私でしたが昨年末の何とゆっくりした心境 賀状が負担になっていたのですね。
結構力の要る仕事?だったのですね
私もストレスのない生活を心がける様DR訓示が御座います はてさて今年はストレスのない暮らしが送れるのやら先日77歳を迎え部屋を好きな花で飾りました 一足早い春が漂っています
今年も何卒よろしくお願い申します
投稿: ふるかわ かずえ | 2023年1月15日 (日) 13:33
色んな理由で、年賀状は・・のお知らせが来ると、
私は少し嫌な気がしていました。
従姉妹の代になってからも長年行き来していたのですが、
返事が来なかったので翌年からはどちらもそのままです。
年は向こうが一回り上なのでひょっとしてと検索したのですが、
発表にしてないのかわかりません。
もう2か所、従姉妹にも今年で最後・・と書こうと思っていたのです出すのは止めました。
小学校からの友達にはメールにしています。
購読新聞、今日の“朝晴れエッセー”に「訃報の手紙・1月19日」が載っていました。
https://www.sankei.com/article/20230119-G3L3VSJFJ5NMZM6Z6DYZHCON6U/
【エムズの片割れより】
新聞の投稿を読みました。
本人からの訃報とは、切ないですね。
しかし、こんな連絡方法もあるんですね。
投稿: なち | 2023年1月19日 (木) 17:57