「週刊朝日」100年以上の歴史に幕
先日、「週刊朝日」が23年5月をもって休刊するというニュースが流れた。
「週刊朝日、5月休刊へ
朝日新聞出版が発行する週刊誌「週刊朝日」が5月で休刊することが18日、分かった。
近年の週刊誌市場の縮小により継続が難しくなったためだという。
同誌は1922年の創刊で、昨年2月に100周年を迎えた。1週間のニュース解説を中心とした大衆総合誌で、司馬遼太郎さんの「街道をゆく」や山藤章二さんの「ブラック・アングル」「似顔絵塾」など多くの人気連載企画も生んだ。50年代には100万部以上の発行部数を記録。2008年、朝日新聞社から朝日新聞出版に発行元が移った。」(2023/01/19付時事通信ここより)
「週刊朝日は、2023年5月末をもって休刊します。 大正11(1922)年に創刊した同誌は、日本最古の総合週刊誌として100年余にわたって読者の皆様から多大なるご愛顧をいただきました。心より御礼申し上げます。
週刊朝日の2022年12月の平均発行部数は74,125部。弊社の業績は堅調ですが、週刊誌市場の販売部数・広告費が縮小するなか、今後はウェブのニュースサイトAERA dot.や書籍部門に、より一層注力していく判断をしました。・・・」(ここより)
正直、自分も「週刊朝日」はほとんど買ったことがない。だからエラそうなことは言えない。
しかし最近、司馬遼太郎の「街道をゆく」に凝っているせいか、このニュースは気になった。
言うまでも無く、「街道をゆく」は、1971年1月1日号から1996年3月15日号まで25年に亘って連載された。
その後、2006年1月からは、記者が司馬遼太郎の世界を歩くシリーズが始まり、MOOKとしてまとめられて発売され、現在に至っている。
もちろん自分は最新作の「司馬遼太郎と鎌倉」までMOOKの全冊を手に入れ、チャレンジ中。
それが5月で途切れる。それが自分にとっての事件なのである。
自分は電子書籍で毎週読んでいるが、23年1月27日号のタイトルは「司馬遼太郎の現在地」というシリーズ。
これがMOOKになることなく終わってしまうのだろうか・・・
(ここ)の記事を読むと、2022年1月~3月のデータでは、「文春」「現代」「ポスト」「新潮」「週刊朝日」「サンデー毎日」の順だという。
しかも、最新の2022年7月~9月のデータでは、朝日の半分の37千部。
最近は「文春砲」や「新潮砲」などという言葉が出来て、「一般週刊誌も頑張っているな!」と思っていたが、確かに「週刊朝日」と聞いて思い出す言葉は司馬遼太郎? 「サンデー毎日」は大学合格者の報道・・・?
前にも書いたが、ウチの親父は週刊誌大好き人間だった。そして週刊誌に載っていた興味をひく物を見付けると、当時デパートに勤めていた弟に買ってくるように言っていたのを思い出した。
しかし、実家の床の間に積んであった週刊誌は「文春」「現代」「ポスト」「新潮」だけで、「週刊朝日」や「サンデー毎日」は見たことが無かった。
確かに新聞の広告を見ても、両誌は地味。このまま「サンデー毎日」も追従してしまうのだろうか?
売れなければ廃休刊、というのは仕方が無い事。もし応援したいなら、買って読むしか無い。それには買いたいと思わせる魅力が無ければ・・・!?
少子高齢社会の日本。何もかもが縮小一方の世の中。
何とも寂しさを感じさせるニュースではあった。
(せめて司馬遼太郎ものは、他誌で連載の継続を!!?)
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