ドラマ「高校教師」のラストシーン~森田童子の「ぼくが君の思い出になってあげよう」「君と淋しい風になる」
昨日(2022/05/28)書いた『ドラマ「高校教師」~森田童子の「男のくせに泣いてくれた」と「G線上にひとり」』(ここ)の続きである。
このドラマの挿入歌に、先に紹介した2曲の他に、第7話のエンディングに「ぼくが君の思い出になってあげよう」が、第8話のエンディングに「君と淋しい風になる」が、第9話のオープニングに「君は変わっちゃたネ」が使われている。
主題歌の「ぼくたちの失敗」は(ここ)に、「君は変わっちゃたネ」は(ここ)に紹介済みなので、今日は、残った「ぼくが君の思い出になってあげよう」「君と淋しい風になる」を紹介したい。
<森田童子の「ぼくが君の思い出になってあげよう」>
「ぼくが君の思い出になってあげよう」
作詞・作曲:森田童子
君は いつか
ぼくから離れて
ひとりで
大人に なってゆくのサ
ほんの少し
淋しくても 君は 都会の中で
ひとりで
やってゆけるサ
君が忘れた
砂ぼこりの風が吹く
この街に
ぼくはいる
淋しかったら
いつでも 帰っておいで
ぼくは
待っていてあげよう
年上のぼくが
淋しいと云ったら
君はこのぼくを
笑うかな
さびれたこの街で
もう若くはない ぼくは
君の
思い出になってあげよう
<森田童子の「君と淋しい風になる」>
「君と淋しい風になる」
作詞・作曲:森田童子
明日になれば
どのように
ぼくは
君を愛すだろう
時は 短かく
ぼくたちは
もっと短かい
形のない愛は
いつもぼくを すりぬけて
いつか ふたりは
淋しい 風になる
明日になれば
ぼくたちは
ひとり どうして
生きるだろう
君が いない
この朝は
もっと淋しい
形のない愛は
いつもぼくを すりぬけて
いつか ひとりで
淋しい 風になる
このドラマ「高校教師(1993年版)」は、ラストシーンの議論も面白い。
視聴率33%を記録したという最終回はYoutubeの(ここ)で見られるが、主人公の2人が、最終的にどうなっったか?が謎なのである。
「高校教師(1993年版)」のwikiには、ラストシーンについてこんな記述がある。
「最終話のラストシーンについては、当時から謎とされて視聴者により議論がなされ、下記のようにさまざまな解釈がなされている。
・心中説 (2人とも死亡。最も一般的な解釈とされる)
・自殺説 (羽村のみ死亡し、走馬灯を見ている)
・居眠り説 (駆け落ち or 心中しに行く途中)
・羽村の夢・空想説
・繭の幻影・亡霊説(羽村は生きており、繭は死亡している?)
羽村の夢・空想説、繭の幻影・亡霊説については、繭が知っているはずも間に合うはずもない羽村の乗る電車に、突如として繭が現れることが理由とされる。
また心中説については、当日繭が起きたのは朝刊が届くころの時間だったのに対し、特急電車が駅を出るのは正午ごろだったため、電車には間に合ったものの、ラストシーンで小指に赤い糸を付けた繭の手が死んだようにぶら下がること、車掌が二人に声をかけても起きなかったことから、青海川駅から乗った普通列車の車内で心中したという可能性が理由である。
最終話のサブタイトルが「永遠の眠りの中で」であることからも、二人は死亡したとみられるが、どのようにして命を絶ったのかについても不明であるため、謎の残るラストとなっている。・・・」(ここより)
自分は「羽村の夢・空想説」だと思うが、「ドラまる」(ここ)のサイトを見て、まさにその通りだと思った。
このサイトの解説は、実に納得する。それにしても、ここまで分析するとは、尊敬に値する!?・・・
作者も、ここまで研究して頂けるとは、本望ではないか・・・?
自分が、ラストシーンで気になった作品として、夏目雅子の映画「時代屋の女房」がある。
ちあきなおみの「アゲイン」が好きで(ここ)に挙げたが、主人公の夏目雅子が演じた、真弓と美郷という一人二役。その二人が、同一なのか別人なのか?
この映画は好きで、2~3度見たが、何度見ても辻褄が合わなかった。
まあ、映画やドラマは、ラストが尻切れトンボでも、見た人の想像に任せる、というのもアリかもしれない。
最後にジイさんには縁が無い高校教師と女生徒の恋愛について・・・。
ドラマの中でも「熱病みたい」と言われていたが、ふと中学の同級生のことを思い出した。
中学3年の時、5組あったクラスの中で、自分は3組の男のホームルーム代表だった。その2組の女性のHR代表がHさんという人。この人が、女子高のとき、ある先生に恋して、卒業と同時に結婚した、というウワサを聞いた。
42歳の時、友人から5組の女性のHR代表だったYさんが、肺がんで危ない、という連絡をもらった。そして友人とYさんの通夜に行ったとき、たまたまそのHさんと会った。通夜の帰り、駅前で、友人とHさんの3人で、居酒屋で少しだけ飲んだ。でもHさんは普通の奥さんだった。1990/1/23のことだった。
でも、有り得ない?「熱病」は、実際にあるんだ・・・と思った。
改めて覗いた森田童子の世界ではある。
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