「過去と未来を知る進化生物学」古生物学者・更科功氏の話
NHKラジオ第2で放送されている「カルチャーラジオ 科学と人間」。そこで2022年1月7日から3月25日(午後8時30分~ 午後9時00分)まで放送されたのが、古生物学者・東京大学大学院講師 更科功氏による「過去と未来を知る進化生物学」。
迷っていたのだが、やはりこの番組は、(少しオーバーだが)世に残しておきたい!?お話だと思うので、下記に挙げておきます。
自分は、長くこの番組を聞いているが、このお話ほど、整理された話は聞いたことが無い。まず、今日話すポイントを挙げ、それぞれについて順番に解説して行く。それが実に分かり易い。話の内容が、まるで地図に描かれているようだ。
そして、その内容が実に興味深い。よって下記に挙げます。各解説はNetで拾えた物だけコピペしておきます。
<カルチャーラジオ「科学と人間」「過去と未来を知る進化生物学」(1)「科学の中の進化生物学」古生物学者・東京大学大学院講師…更科功(2022/01/07放送NHKラジオ第2)>
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<「過去と未来を知る進化生物学」(2)「生物とは何か(1)昔は地球も生物だった?」古生物学者・更科功(2022/01/14放送>
第2回「生物とは何か(1)昔は地球も生物だった?」。芸術だけでなく科学の分野においても活躍した天才レオナルド・ダ・ヴィンチ、彼は「地球は生物である」と考えました。また、現代の科学者ジェームズ・ラブロックは「地球は巨大なひとつの生命体」と考え『ガイア理論』を提唱しました。両者はどのような根拠があってそのような考えに至ったか解説します。
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<「過去と未来を知る進化生物学」(3)「生物とは何か(1)昔は地球も生物だった?」古生物学者・更科功(2022/01/21放送>
第3回「生物とは何か(2)台風と生物の似ているところ」。地球上の生物は自然淘(とう)汰を繰り返して進化してきました。自然淘汰は多くの生物の中で環境に適応したものが生き残って増えることです。古生物学者の更科功さんが、「自然淘汰」「散逸構造」をキーワードに、台風と生物の似ているところについてお話しします。
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<「過去と未来を知る進化生物学」(4)「生物とは何か(3)ミドリムシは動物か植物か」古生物学者・更科功(2022/01/28放送>
第4回「生物とは何か(3)ミドリムシは動物か植物か」。ミドリムシは、動物のように運動しますが、植物のように光合成もします。動物なの?植物なの?という疑問は、生物が動物か植物しかいないと考えられていた時代のもの。数多くの生物の存在が明らかになっている現在、どのように生物を分類しているのか、生物の本当の多様性とは何かについてお話します。
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<「過去と未来を知る進化生物学」(5)「植物の進化 縄文杉は何歳か」古生物学者・更科功(2022/02/04放送>
第5回「植物の進化 縄文杉は何歳か」。屋久島の縄文杉は樹齢7200年と推定されたことから有名になりましたが、アメリカには樹齢5000年という世界最高齢の樹木があります。長生きするといわれる杉ですが、平均年齢は1年にも満たないといいます。それは、どういうことでしょうか?近年の研究でわかったことを織り込みながら、植物の進化について解説します。
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<「過去と未来を知る進化生物学」(6)「動物の進化 私たちの祖先の目は3つあった」古生物学者・更科功(2022/02/11放送>
第6回「動物の進化 私たちの祖先の目は3つあった」。約5億年前、左右相称動物が一斉に出現するカンブリア爆発がおこります。これにより動物が“地球の主役”となりました。カンブリア爆発前後で動物の進化にどのような違いがあったのかについて解説。さらに、「人類の祖先の目は3つあった」ということから、進化生物学的に何がいえるか考えます
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<「過去と未来を知る進化生物学」(7)「性の進化(1)なぜ性が存在するのか」古生物学者・更科功(2022/02/18放送>
第7回「性の進化(1)なぜ性が存在するのか」。生物が自身の子どもをつくる生殖には、オスとメスのいる「有性生殖」、オスとメスがない「無性生殖」の2つがあります。無性生殖は、有性生殖の2倍の速さで増殖できますが、繁殖競争では有性生殖に勝てません。その理由とは?「ブレイ村の牧師仮説」「マラーのラチェット仮説」という2つの伝統的な説をもとに解説します。
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<「過去と未来を知る進化生物学」(8)「性の進化(2)オスとメスのかけひき」古生物学者・更科功(2022/02/25放送>
第8回「性の進化(2)オスとメスのかけひき」。生物にとって最大の脅威は細菌やウイルスによる感染症です。どうしてヒトは感染症によって絶滅しないのでしょうか?その理由こそが、オスとメスが存在するからであるという考えです。細菌やウイルスの速い進化速度に対抗するために、オスとメスがどうかけひきをしてきたのか。今回は、性が進化してきたことの一つの理由と考えられる「赤の女王仮説」について解説します。
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<「過去と未来を知る進化生物学」(9)「性の進化(3)オスとメスが逆転するとき」古生物学者・更科功(2022/03/04放送>
第9回「性の進化(3)オスとメスが逆転するとき」。生物の世界では、メスが子育てすることが多く、オスが攻撃的であることが多いのが一般的です。そういう生物が多いなかで、「レンカク」という鳥のように、オスとメスの役割が逆転している場合があります。なぜ、そのようなことがおきるのか、「オスとメスの比率」「繁殖サイクル」などをもとに考えます。
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<「過去と未来を知る進化生物学」(10)「人類の進化(1)私たちと類人猿の違い」古生物学者・更科功(2022/03/11放送>
第10回「人類の進化(1)私たちと類人猿の違い」。チンパンジー、オランウータン、ゴリラなどの類人猿と、私たち人類の系統は700万年前に枝分かれしました。人類と類人猿はどこが違うのでしょうか?また、私たち人類と類人猿を比べたとき、チンパンジーは昔から変わらず、人間だけが大きく進化したようなイメージを持つ方も多いようですが、実際はどうなのでしょうか?ヒトとチンパンジーの手足を比較しながら解説します。
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<「過去と未来を知る進化生物学」(11)「人類の進化(2)なぜ直立二足歩行を始めたのか」古生物学者・更科功(2022/03/18放送>
第11回「人類の進化(2)なぜ直立二足歩行を始めたのか」。人類が類人猿と異なる特徴のひとつに「直立二足歩行をすること」があげられます。かつて、人類の二足歩行は草原で進化したと考えられていました。しかし、1990年以降、森林の木の上を歩くことで二足歩行は進化してきたという説が有力となります。なぜ森林で直立二足歩行が進化したのか?その後、どうして地上に降りたのかについて解説します。
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<「過去と未来を知る進化生物学」(12)「人類の進化(3)牙のない平和な生物」古生物学者・更科功(2022/03/25放送>
第12回「人類の進化(3)牙のない平和な生物」。前回、人類が類人猿と異なる特徴のひとつに「直立二足歩行」を取りあげましたが、それと並んで特徴的なのが「牙のないこと」です。牙は生物最強の武器ともいわれますが、なぜ人類には牙がないのでしょうか?シリーズ最終回は、人類が牙のない平和な生物として進化してきた理由について解説します。
話は変わるが、NHKのラジオは、2025年度を目処に、ラジオ第1とラジオ第2が、ひとつに削減されるという。
「音声波の整理・削減は「2021ー2023年度NHK経営計画」において掲げている構造改革の一環。2025年度を目処に、現在の3波(R1/R2/FM)から2波(AM/FM)に整理・削減するほか、衛星放送(BS1/BSP/BS4K)も'23年度中に2Kのうち1波を削減。将来的には4Kの普及状況を見極め、1波への整理・削減も視野に入れる。」(ここより)
受信料はそのままで、サービスは削減!?
こんな動きを聞くと、NHKは“その役目”が終わったかのように聞こえる。
ラジオ第2では、「朗読」という番組も消えた。何か自分が聞いている番組が次々と消えて行く・・・。
この「カルチャーラジオ」も消えて行くのだろうか?
効率化の名の下に、貴重な番組が消えて行く・・・。まさに時代の“恐怖”を感じるこの頃である。
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