« 2022年3月 | トップページ | 2022年5月 »

2022年4月の4件の記事

2022年4月26日 (火)

NHK-SP「街道をゆく」を見ている

この所、NHKスペシャルの「街道をゆく」に凝っている。
言うまでも無くNHKの「街道をゆく」は、1997年10月から放送された映像ドキュメンタリー。
wiki(ここ)によると、放送日程は下記だったという。

<第1シリーズ>
第1話 1997年10月12日「湖西のみち・韓のくに紀行」
第2話 1997年11月9日「モンゴル紀行」
第3話 1997年12月7日「北のまほろば」
第4話 1998年1月11日「南蛮のみち」
第5話 1998年2月15日「長州路・肥薩のみち」
第6話 1998年3月8日「本郷界隈」
<第2シリーズ>
第1話 1998年10月4日「オランダ紀行」
第2話 1998年11月1日「沖縄・先島への道」
第3話 1998年12月6日「奥州白河・会津のみち」
第4話 1999年1月2日「オホーツク街道」
第5話 1999年2月7日「十津川街道」
第6話 1999年3月7日「愛蘭土紀行」

<第3シリーズ>
1999年4月~2000年3月、NHK教育テレビジョンで毎週放送(1回30分)全48回

220426kaidouwoyuku タイムシフトで録画してあったBS4Kの「沖縄・先島への道」(2022/03/16放送)をチラッと見たのがきっかけだった。
こんな番組があるのは、昔から知っていた。非常に映像化が難しい番組だったと言われていたのも知っていた。しかし、何か小難しく、じっくりと見たことが無かった。
しかし、チラッと見た「沖縄・先島への道」の印象が深く、あわてて過去番組を調べてみたら、BS4Kで連日放送されていたことを知り、直ぐにタイムシフトからHDDにダビングした。しかし、録れたのは2022/03/11放送の「長州路・肥薩のみち」以降の8番組だけ。
・・・と思ったら、何とBSPとBS4Kで、2022/04/06から毎週(水)18:10~19:00に再放送されている事を知り(ここ)、さっそく録画予約をして、現在録画中である。
ともあれ、後半の8作品はBS4Kの録画で、それ以前はBSPで見ることが出来る。

「『街道をゆく』(かいどうをゆく)は、司馬遼太郎による紀行文集。1971年(昭和46年)、作者47歳の時に「週刊朝日」にて読み切りによる連載を開始。1996年(平成8年)2月の作者逝去により、43冊目の「濃尾参州記」を最後に絶筆(未完)した。」(wikiより)

今日見た中で強く印象に残ったのが「奥州白河・会津のみち」。
朝敵だった会津藩。その会津藩主だった松平容保に、何と孝明天皇からご宸翰(ごしんかん:天皇直筆の手紙)と御製(ぎょせい:天皇の和歌)が下賜されたのだという(ここより)。
「ご宸翰と御製が世に出たのは、容保の死から10年が経過した明治35年前後という。朝敵の会津に決してあってはならないものと、時の政府があわて、打ち消そうとする様子が目に見えるようだ。
明治維新誕生の高価な代償になってしまったが、容保が守り通したご宸翰と御製は、会津藩の正義と忠誠を永遠に伝える。」ここより)

会津の歴史については読んだことが無かった。それで、これを機に少し勉強してみようかと、関係の本を手に入れることにした。

話は戻るが、第1シリーズが終わって、第2シリーズの「オランダ紀行」になった途端、画質が良くなった。ハイビジョンになった。
wikiで調べてみると、「MUSE方式を用いたBS放送が1989年(平成元年)から実験放送として開始。音楽番組等に少数ながらも機材が投入されていった。更に1994年(平成6年)からは実用化試験放送が開始された。」とあるので、1998年3月放送までの第1シリーズは旧NTSC方式で、1998年10月から放送の第2シリーズは、2Kのハイビジョンで収録され、今回のBS4KやBSPの放送につなげているらしい。
それにしても、NHKのデジタルリマスターの技術はさすがで、総走査線数525本、水平解像度約330本の旧NTSC信号を、4K放送に耐える画質に向上させている。
今改めて、昔の名番組を高画質で見ることが出来て、ある意味幸せ!

TV番組は、時代を写す鏡でもある。文化を残す意味もある。
現在再放送されているNHK特集もそうだが、今後もNHKの高画質化された名番組の再放送を、期待して見守りたい。

| | コメント (2)

2022年4月15日 (金)

BS-TBS「関口宏のもう一度!近現代史」を見て

この3月で、BS-TBSの「関口宏のもう一度!近現代史」が終わってしまった。全123回。2019年10月12日から2022年3月26日までの2年半の放送だった。

自分がこの番組を知ったのは2020年6月のころ。当時、「知的好奇心を満足させるBS-TBSの「関口宏のもう一度!近現代史」」(ここ)という記事を書いた。
220415sekiguchi_20220426220101 しかし、なかなか内容が重く、つい録画したまま見ていなかった。それを放送終了を聞いて、4月になってから60数回分を一気に見た。
それが今日見終わったので、その感想である。

今回は連続して見たので、内容が良く分かった。連続ドラマもそうだが、1週間の間を空けると、つい前のことを忘れる。それで毎日、頑張って5~6回分を一気に見ると、歴史の連続性が良く分かる。

何よりも、保阪正康さんが、歴史の証人にたくさんインタビューした裏話をしてくれるのが面白かった。単に本からの知識では無く、当人に会って取材した内容を紹介してくれるのは、半藤さんや保坂さん以外では出来ないことでは?

番組は、フリップにまとめたレジメに従って進んでいくので、まずフリップの画面を止めて読み、それから解説を聞くと分かり易かった。

圧巻は終戦の昭和20年。14回に亘って詳しく解説してくれた。
玉音放送の現代語訳は初めて読んだし、ソ連の8月15日以降の樺太・千島列島への侵略の状況も初めて知った。9月2日のミズーリ号調印以降も歯舞諸島へ侵略し、それをソ連側は、全て2日以前の出来事だと、自国の歴史を書き換えて正当化しているという。
そしてマッカーサーの調印式の時の、全米のラジオで中継されたという演説内容、マッカーサーが厚木に降り立った当時の状況は、初めて知った。

言い方は悪いが、これほどドキュメンタリーとして興味深い物語は無い。しかし残るのは、日本軍に対する嫌悪感だけ。

最後の回で、保坂さんは、近代史というのは、明治維新(1868)~終戦(1845)までの77年。現代史は、終戦(1945)~現在(2022)までの77年、といっていた。
近代史のテーマは戦争。日本は、日清戦争に勝ったことで、清から国家予算4年分の賠償金を得たので、戦争は儲かる、ということになって戦争に突き進んだ。
そして現代は「77年間戦争を体験しなかったことが、私たちの国の財産になる」と言っていた。
「先達の残したものを選択し、後世に伝えていく」ことが大切だ、とも。

この番組は本になっている。「関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 明治のニッポン」「関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 戦争の時代へ」。そして、この4月28日に「関口宏・保阪正康の もう一度!近現代史 帝国日本の過ち」が発売されるという。
第1巻は読んだが、頭を整理するため、2冊目と3冊目も読んでみようと思う。

保坂さんも最後に言っていたが、この番組で頭が整理された。我々も同じである。
この番組は、1回だけの放送ではもったいない。「何とか再放送を!」とTBSにリクエストしているが、どうなることか・・・。
まさに「関口宏のもう一度!近現代史」という番組は、日本の文化遺産とも言える貴重な番組だと思った。

(関連記事)
知的好奇心を満足させるBS-TBSの「関口宏のもう一度!近現代史」 

| | コメント (8)

2022年4月10日 (日)

テレビ東京が全面広告で謝罪!?~ネット配信開始で

こんな話題を見付けた。
戦争・戦争でうっとうしいこの頃、こんな話を聞くとホットするね。

テレ東が全面広告で謝罪!?ユーモアあふれる“お詫び”が話題「全国放送しているかのように…」

 テレビ東京が10日付の日本経済新聞に掲載した“おわび広告”がSNSなどで話題となっている。

220410tvtokyo  同紙に15段の全面広告として掲載されたのは「全国放送っぽくふるまっていた件に関してのお詫び」。「わたしたちテレビ東京は、一部の地域には放送されていないにも関わらずあたかも全国放送しているかのようにふるまっていました」という自虐的な書き出しに始まり、「背伸びをしていました。テレ東は、全国で放送していません。今さらですが、すみません」とユーモアたっぷりにこれまで一部地域で同局の放送が見られなかったことを謝罪。そして11日夜からテレビプラットフォーム「TVer(ティーバー)」で番組の全国リアルタイム配信がスタートすることを告知し、「そんな喜びから、こんな豪華な広告枠まで買ってしまいました」と全面広告の意図を説明している。

 広告には、同局が映らない地域に住む人々からのツイートも掲載されており、「※これらの文章は、全て実際にSNSに投稿されたものです。長い間、ご不便をおかけして大変申し訳ございませんでした」と重ねて“謝罪”。同局はこの広告について「これまでテレ東の番組が見られずご不便をおかけした一般の方々のツイートと合わせてテレビ東京からのお詫びを掲載しました!皆さんのツイートにクスッと笑いながらも共感してしまうこと間違いなし。4月12日(火)には似たような広告があなたの街の新聞でも見られるかも…!?」としており、SNSでは「テレ東らしい」「笑った」「テレ東にしかできない」などの声が上っている。

 また、リアルタイム配信スタート記念として、人気芸人5組が“テレビ東京”をネタにしたオリジナルネタを公開する「テレ東ネタ祭り」や7万円相当の「純金ナナナ」などが当たるキャンペーンも行っている。

 同局は11日午後6時25分放送の「YOUは何しに日本へ?」から、TVerを使ってリアルタイム配信を開始。追っかけ、見逃し配信にも対応予定。ゴールデン、プライム帯の番組は8、9割の番組をリアルタイム配信することを目指す。」(2022/04/10付「スポニチ」ここより)

<以下全文>
「全国放送っぽくふるまっていた件に関してのお詫び

わたしたちテレビ東京は、一部の地域には放送されていないにも関わらずあたかも全国放送しているかのようにふるまっていました
親や恋人と仕事の話をするときに、全国放送テレビ局員を気取って、他の全国放送と同じような雰囲気を釀し出していました。

背伸びをしていました。テレ東は、全国で放送していません。今さらですが、すみません。

しかし!ついに!このたびインターネットを通じて全国どこからでもテレビ東京をリアルタイムで視聴いただくことが可能になりました。
もう背伸びをしなくていいんだ!全国の皆様にリアルタイムでお届けできるんだ!
そんな喜びから、こんな豪華な広告枠まで買ってしまいました

ついに私たちも私たちもリアルタイム配信。
ここに、より一層楽しんでいただける番組作りをして参ることを誓います。
今後とも、テレビ東京をどうか大目に、多めに観ていただけますと幸いです。

             2022年4月10日
            株式会社テレビ東京

 

| | コメント (0)

2022年4月 7日 (木)

「コロナの時代を問う」ホスピス財団理事長・柏木哲夫氏の話

先日、NHKラジオ深夜便で「明日へのことば 「コロナの時代を問う」 ホスピス財団理事長…柏木哲夫」(2022/03/19放送)を聞いた。

連日、ウクライナのロシア侵略による民間人犠牲者のニュース映像が流れていて、何とも痛ましい。
改めて「命」というものを考えさせられる。

<「コロナの時代を問う」ホスピス財団理事長・柏木哲夫>

氏は、大阪のホスピスで、2500人もの人を看取ったという。その経験から来るお話。
wikiには、氏のこんな言葉が紹介されている。
「「人は死を背負って生きている」と述べる。つまり生と死の関係というのは、ちょうど一枚の紙の表に生があり裏側に死が裏打ちされているようなもので、(しばしば人は生と死を別々に考えがちだが)本当は常にひとつで、ちょっと風が吹けば紙は裏返り死があるような関係、と述べ、死に直面してから突然あわてて死について考えるのではなく、普段から自分の死についてよく考えておくとよいとし、(毎日では多すぎるであろうから)せめて最低限、一年に一度、自分の誕生日には自分の死についてよく考えたり心の準備をしておくことを人々に勧めている。」ここより)

「生命」と「いのち」。心の痛み・・・
何よりも今は、コロナで入院したと思ったら、遺骨になって帰ってくる。それは遺族にとって耐え難いこと。という話には、あまりにも身近で、ハッとする。
葬式は、残された者の心の切り替えのためにあるのだともいう。それからすると、今のコロナの、何の予兆も無いまま、突然、発熱⇒PCR検査⇒入院⇒面会禁止⇒死亡⇒遺骨というプロセスは、あまりに悲惨。しかし、ウクライナと違い、誰もが直面しうる事だけに怖ろしい。
ホスピスは、がん患者のためのターミナルケア。死までは時間がある。
それに引き換え、脳や心臓の突然の発症は、心構えが無いままに発生する。それがいつかは分からない。
隣家のご主人も、この所見ないな、と思っていたら、1月初旬に脳梗塞で倒れ、いまだに入院しているという。誰も、明日は分からない・・・

自分も、この所平穏・・・ナンテ思っていたら、手術で退治したはずの心臓(ここ)が、先日4月3日の夜、突然暴れだし、大学病院の救急外来に行って、何とか止めた貰った。心房細動、心房粗動の再発である。
カテーテルアブレーション手術後1年9ヶ月。改めて主治医の語録を振り返ると「1~2年すると、やはり半分位の人は再発しちゃう・・・」。再発は3割とも聞いていたが・・・
それにしても残念! アーチストを飲み始めたが、血液サラサラ薬もずっと飲む必要があるかも知れない。まあ来週、改めて外来で診察を受けてからの話・だが・・

話は飛ぶが、ずっと録画しておいたBS-TBSの「関口宏のもう一度!近現代史」(ここ)が、3月末の第123回で終了してしまった。
この番組は、内容がなかなか重いので、ついつい溜めてしまったが、このところ頑張って見ている。今は、第二次世界大戦のところを見ている。ドイツやソ連の、自国のエゴによる侵略。そして日本も、軍の横暴による侵略の道。
どの回を見ても、かつて日本が中国や朝鮮にしたことは、今ロシアがウクライナにしている事と同じ。
テレビのニュースを見るたびに、ああ、かつて日本がしたことと同じだな。と思ってしまう。

他国の侵略によって、もてあそばれる命・・・。こんなにも「命」が軽いとは・・・
「命」について考えさせられるこの頃である。

| | コメント (0)

« 2022年3月 | トップページ | 2022年5月 »