最後まで見るか悩むTBSドラマ「日本沈没」
昨夜(2021/12/12)終わったTBS日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」(ここ)を最後まで見るか悩んでいる!??
毎日、チャンバラ小説(今は佐伯泰英「吉原裏同心」)ばかりで、ほとんどTVドラマを見ない自分が、唯一見ていたドラマがTBS日曜劇場「日本沈没」(全9話2021年10月10日~12月12日)。 逆にTV大好き人間のカミさんが、「あんなの良く見るね!」と唯一?見ていないドラマだ。
カミさんにバカにされながらも、何とか見ていたのだが、昨夜の最終回の録画を見ながら、1/4ほどでとうとう止めてしまった。
その「臭さ」、「大仰さ」に辟易して・・・。
終わった時点での評判は?とググってみると、視聴率だけは良かったみたい。
「小栗旬「日本沈没」最終話16.6%最後の一人を救うまで天海は立ち向かう
小栗旬が主演を務めるTBS系連続ドラマ、日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」(日曜午後9時)最終話が12日、放送され、平均世帯視聴率が16.6%(関東地区)だったことが13日、ビデオリサーチの調べで分かった。個人視聴率は10.2%だった。
第1話は15.8%、第2話は15.7%、第3話は15.7%、第4話は15.5%、第5話は16.9%、第6話は15.8%、第7話は15.4%、第8話は13.5%だった。
1973年に刊行された小松左京氏による小説「日本沈没」が原作。翌74年にも同局でドラマ化された。今回は、2023年の東京を舞台に、日本沈没という未曽有の危機が迫る中、小栗演じる野心的な環境省の官僚・天海啓示役らが立ち向かっていく姿が描かれる。
・・・」(2021/12/13付「日刊スポーツ」ここより)
辛口のコメントの中で、まさに自分が“然り!!”と賛成したのが以下の記事。
「TBS日曜劇場「日本沈没」はフシギなドラマ 陳腐な内容なのに視聴率は好調
原作は大ベストセラー、当代の人気俳優をこれでもかと並べ、予算をたっぷり使った最先端CG映像……と鳴り物入りだったが、TBS系ドラマ「日本沈没―希望のひと―」(日曜夜9時)の評判はさっぱりである。いくらSFだとしても、登場人物たちがあまりにも嘘っぽいというのだ。
主人公の天海啓示(小栗旬)は「日本を救うのは自分しかいない」と思い上がったエリート官僚で、まるで2.26事件の青年将校みたいだし、石塚平良(ウエンツ瑛士)ら「日本未来推進会議」の他のメンバーは、各省の精鋭を集めたというのにボンクラばかり。関東沿岸が沈没しても、東山栄一総理(仲村トオル)は首相官邸の緊急対策本部で指揮を執るでもなく、山あいの避難所を訪れて「みなさん、ご苦労さまです」では、まるで村長である。
週刊誌記者の椎名実梨(杏)も、数々のスクープをするのに取材場面は描かれない。異端の地震学者・田所雄介(香川照之)、自民党の二階俊博元幹事長と麻生太郎副総裁を重ねたような里城弦副総理(石橋蓮司)の怪人ぶりも、ギャグとしてはオモシロいが……。
「リアリティーのなさは、脚本の橋本裕志がアニメ・コメディー系を得意としていて、政治家や官僚をステレオタイプでしか知らないからでしょう。『華麗なる一族』『官僚たちの夏』の脚本も手掛けてますが、そのときも登場する医者や官僚たちはワンパターンで、底の浅い印象でした」(ドラマプロデューサー)
しかし、このドラマ、数字は絶好調だ。世帯視聴率でも個人視聴率でも、お化け番組「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)とトップ争いを演じている。人気の秘密はどこにあるのか。毎週見ているという中年テレビファンはこう話した。
「首都直下地震はそう遠くない将来に必ず来るわけで、その時どうなるんだろうという怖さというか、興味から見てしまいます。まあ、ドラマの陳腐さはともかく、地割れが走ったり、ビルが倒壊したりは実際に起こることですからね」
阪神・淡路大震災、東日本大震災の後も強い地震は各地で続いていて、このドラマが始まる直前には東京、埼玉で震度5強、始まってからも震度3以上の地震は21回も起きている。沈没や大地震のCG映像は決して絵空事ではないということで、それが高視聴率を叩き出しているのだろう。
残念なのは、そのCG映像と実写映像のマッチングが悪いことだ。たとえば、地割れから天海と椎名が逃げるシーンでは、背後のビルの崩壊と2人が走るスピードがバラバラで、昔の円谷特撮映画のようだった。せっかく豊富な予算を使っているのにもったいない。本物のデータに基づいてもうちょっと丁寧でリアルな映像はつくれなかったのか。NHKスペシャルの防災ドキュメントに明らかに負けている。
ドラマはクライマックス。日本列島は太平洋にのみ込まれるのか、迫力ある映像で見せて欲しい。(コラムニスト・海原かみな)」(2021/11/28付「日刊ゲンダイ」ここより)
特に自分が気に入ったのが「主人公の天海啓示(小栗旬)は「日本を救うのは自分しかいない」と思い上がったエリート官僚で、まるで2.26事件の青年将校みたい」という指摘。
そして、お笑い芸人のサークルのような「日本未来推進会議」のメンバーのあまりの非理知的な姿と、地震学者・田所を演じる香川照之の大仰さと臭さ。昔の映画の小林圭樹のような重みが無い。
そんなに毛嫌いするなら、見なければ良いのに!!
だがつい気になって8回まで見てしまった。そして2時間の最終回なのである。
通常、ドラマは最終回が見せ場。全ては最終回に向けての助走。よって、最終回を見なければ、今までも苦労!!が水の泡??
でも、途中で見るのを止めてしまった最終回。さーて続きはどうしようかな・・・
何とも「日本沈没」はフシギなドラマなのである。
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