金子由香利の「めぐり逢い(再会)」
先日、金子由香利の「めぐり逢い」という歌を聞いた。どこかで聞いたような旋律だと思ったら、「再会」であった。
<金子由香利の「めぐり逢い」>
「めぐり逢い(再会)」
作詞:パトリシア・カルリPatricia Carli
訳詞:荒木とよひさ
作曲:エミル・ディミトロフEmil Dimitrov
あれは過ぎた日のことね
だけど 忘れてはいないわ
昔と変わらないあなた
そして この町
ふたり 暮らしていたことが
まるで 嘘のようだけど
手にとるように いま・・・
こころかけめぐるの
あれから あてない
旅に出たけど
想い出だけを
支えに いきていたの
今も憶えているかしら
町のちいさなお店
季節が通りすぎて
ふたりは他人同志
二度とやり直すことは
出来ない過去の夢だから
あなたにとって いま・・・
幸せなら いいの
ふたりの道は また違うけど
想い出つれて 私は旅にでる
想い出つれて 私は旅にでる
なぜ同じ旋律で、2つの歌詞があるのかをググってみた。すると、上の音源は、1974年発売のデビュー2作目の「めぐり逢い」というアルバムに収録されていた音源だと分かった。訳詞は荒木とよひさ。そしてこの時のレーベルはトリオレコード。
その後、1976年にビクターに、そして1980年にフィリップスに移ってからは「再会」として録音したようで、この時の訳詞は矢田部道一。この方がメジャーだ。
その音源は前に(ここ)に挙げた。
それとほとんど同じ編曲だが、別の音源があるので、それも聞いてみよう。こちらの音源はストリングスが加わっていない。
<金子由香利の「再会」別音源>
「再会」
作詞:Patricia Carli
訳詞:矢田部道一
作曲:Emil Damitrov
あら!ボンジュール 久し振りね
その後 お変わりなくて
あれから どれくらいかしら
あなたは 元気そうね
私は 変わったでしょう?
あれから旅をしたわ
いろんな国を見て来たの
少しは 大人になったわ
私って おしゃべりね
引き止めて ごめんなさい
あんまり 懐かしくて声を掛けたのよ・・・
あの方 奥さんでしょう?
とても 素敵な人ね
私に少し 似ているわ
私をどう思うかしら
今の私達は 他人同士なのね
あなたは目には もう なにも
なんにも 残っていないわ
私って おしゃべりね
引き止めて ごめんなさい
あんまり 懐かしくてお話したかったの
今でも あなたを愛しているのよ・・・
(ここ)によると、「「再会」の原曲は、ニコレッタNicolettaのJe n'pourrai jamais t'oublier(1969年。作詞:パトリシア・カルリPatricia Carli、作曲:エミル・ディミトロフEmil Dimitrov)です。」とのこと。
このサイトから、原詩の訳をコピペしてみると・・・
「私はあなたをけっして忘れられないわ」
あら、こんにちは、どう、ご機嫌いかが
ねえ、あなた私をまだ覚えてらして?
私、あなたのことを考えてしまうことがよくあるわ
まあそれはともかく、あなたお元気?
あなた、ほんとにあまりお変わりないわね
私は、ほら、たくさん旅をしたわ
ええ、つまりよその国々を見てきたの
であなたは、今何をしてらっしゃるの?
私しゃべりすぎね、お急ぎでしょう
あなたの邪魔をしたくはないのよ
私の口数が多いのは、それはあなたが
昔を思い出してくださるようになの
私と似てらっしゃるってほんと?
あの方も青い目なんですってね
あなたは今、以前よりも幸せだと感じてらっしゃるの?
私、私はあなたを愛してる、変わらずずっと愛しているわ
これが人生ね、何も変えられやしない
私たちは今ではもう他人同士
あなたの目に見てとれるわ
かつての愛はもう残っていないこと
あなたがもう遠くなってしまったことが
私しゃべりすぎね、お急ぎでしょ、きっと
もうこれ以上あなたを引き止めないわ
もう一言だけ言わせて、そしたら行くわ、ね
「私あなたをけっして忘れることはできないわ」
もう一言だけ言わせて、そしたら行くわ、ね
「私あなたをけっして忘れることはできないわ」
日本語訳と比較してみると、その訳の巧さが分かる。
金子由香利の歌では、「スカーフ」も自分の大好きな歌。
新しい音源を追加したので、良かったら聞いて下さい。
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