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2021年12月28日 (火)

「ザ・ベストラジオ2021」③~文化放送「封印された真実~軍属ラジオ」

先日に続いての「ザ・ベストラジオ2021」の紹介である。今日は「封印された真実~軍属ラジオ」。
これが何とも重い課題を突き付ける。

■文化放送 文化放送戦後75年スペシャル「封印された真実~軍属ラジオ」 <第58回 ギャラクシー賞 ラジオ部門 大賞 / 2021年日本民間放送連盟賞 ラジオ報道番組 最優秀>

<文化放送「封印された真実~軍属ラジオ」>


文化放送のHPにはこう解説がある。
『文化放送 戦後75年スペシャル 封印された真実~軍属ラジオ』
化放送は、2020年8月10日(祝・月)から15日(土)までの6日間、「文化放送 戦後75年ウィーク」と題して、特別番組および特集を放送します。8月15日(土)午後6時00分からは、特別番組『文化放送 戦後75年スペシャル 封印された真実~軍属ラジオ』を放送します。

文化放送では今年3月より、戦後75年という長い時間の中で埋もれ、誰も語り継がない史実としての戦争「封印された真実」を発掘していくシリーズ企画『封印された真実』をお届けしており、8月15日(土)に放送するこの『文化放送戦後75年スペシャル 封印された真実~軍属ラジオ』は、シリーズ2作目となります。

パーソナリティを務めるのは、今回もアメリカ人の詩人アーサー・ビナード氏で、2015年に戦後70年企画として放送した番組『アーサー・ビナード 探しています』のパーソナリティも務めました。

第2回目となる今回は、戦時中、軍属的にラジオが果たしたプロパガンダ放送と防圧放送をテーマに放送します。太平洋戦争中、米軍は日本に向け、日本は米軍に向けたプロパガンダ放送を展開します。プロパガンダ放送を国民に聴かせたくない日本政府は、各地で「防圧放送」と呼ばれる妨害電波の放送を行っていました。さらに、現在の文化放送のAM(中波)地上波送信所(埼玉県川口市)は、かつて日本放送協会(現NHK)の放送施設だった関係で、地下にその「隠蔽放送所」が建設されたことが発掘調査により明らかになっています。

番組では、サイパンから米国が日本に向けて放送したAM(中波)によるプロパガンダ放送の第1回放送を当時の貴重な原稿をもとに再現します。また様々な記録と証言から日本が終戦年に行った「防圧放送」の音声も再現してお届けします。

戦時におけるラジオ放送は、敵国に対する「兵器化」し、メディアとして本来の使命と真逆の役割を担ってしまいました。そうした「負の事実」と向き合いながら戦後75年の今、封印された真実を解き明かしていきます。」(「文化放送」のここより)

ここ)によると「プロパガンダ」とはこう説明されている。
「プロパガンダ(propaganda)とは、特定の思想によって個人や集団に影響を与え、その行動を意図した方向へ仕向けようとする宣伝活動の総称です。特に、政治的意図をもつ宣伝活動をさすことが多いですが、ある決まった考えや思想・主義あるいは宗教的教義などを、一方的に喧伝(けんでん)するようなものや、刷り込もうとするような宣伝活動などをさします。要するに情報による大衆操作・世論喚起と考えてよく、国際情報化社会においては必然的にあらわれるものです。今日その方法は、必ずしも押しつけがましいものではなくなり、戦略化し巧妙なものとなってきています。」

NHKの「映像の世紀」など、戦争の番組を見ていると、良くこの言葉が出てくる。つまり、いかに大衆の思想のコントロールが大切か、ということ。

話は飛ぶが、今朝、ヒマに任せてYahoo!ニュースを見ていたら、韓国との軋轢についての記事がたくさんあるのに驚いた。(ここここ

プロパガンダとはちょっと違うが、政治家などが、自己保身のために外に敵を作って煽る行為。それを見抜けない国民。

この番組でもそうだが、改めて「事実」を的確に掴んで「真実」を知ることの大切さを認識する。そのためには、自身の知見の力が試される。
その点で言うと、人の意見に簡単に左右される自分は、まさに落第生だな、と、もう間に合わない自分の人生振り返ってしまった。

(関連記事)
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