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2021年9月24日 (金)

消えゆく「戦災孤児の話」~子どもたちに今、教えたいこと

NHKラジオ深夜便で「戦災孤児、そして、「駅の子」に 鈴木賀子」(2021/09/17放送)を聞いた。
あまりに生々しく、その悲惨さに言葉を失う。

<「戦災孤児、そして、「駅の子」に」鈴木賀子>

もはや戦災孤児をいう言葉自体が、死語になっている。我々シニア世代を除くと、その言葉の意味さえも分からなくなっているのかも知れない。
しかし、この話を聞くと、当時、誰もが「戦災孤児」になる可能性があったことが分かる。それはまさに紙一重の運。
そして、放り出された子どもたちは、ただただ毎日、食べる物をあさるだけの生活。口に入れることが出来た子どもは生き延び、それに負けた子どもたちは死んでいった。

人間に限らず、世の動物たちも、毎日食べる物を探し続け、食べることで命を保っている。そんな当たり前のことを、この話で改めて実感させられる。

コロナ渦の引き籠もり生活。直ぐに食事の時間が来て、「もう食事の時間か」とウンザリ?する。一日の生活の中で、何と食事のウェイトが高いことか。
あっと言う間に、次の食事の時間が来る。一日に3回もだ。家族の食事の準備に追われる世の主婦たちの苦労はいかばかりか・・・。
「食事だよ!」と呼ばれ、面倒くさそうに「分かった」と言ってただ食べるだけの亭主ども。食事に追われる生活に辟易しても、でも腹は減る。動物としてのこの反応に嫌気が差しても・・・。

ふと、野坂昭如の「火垂るの墓」を思い出した。
戦災孤児たちの「腹が減る」は、まさに命に関わる。
そんな話を、今の子どもたちが聞いたら、どんな反応を示すのだろう?
今の子どもたちは、食べることが仕事!?
食べることは当たり前の世の中。(もちろん育児放棄の家庭は確かにあるが・・・)
“食べられることが当たり前”ではないことを、この話を通して今の子どもたちに教えたいものだ。
そして、戦争の悲惨さと、戦争が決して過去の話では無く、今でも世界では戦争孤児が大量に作られていることを子どもたちに認識してもらいたいものだ。
それで、これからの人生をどう生きて行くか・・・。

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