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2021年7月の8件の記事

2021年7月31日 (土)

菅首相のドキュメンタリー映画「パンケーキを毒見する」を観た

昨日(2021/07/30)の朝日新聞夕刊の広告が目に止まった。
210731asahi 曰く「パンケーキを毒見する~日本映画史上初、現役首相を題材にした禁断のドキュメンタリー!遂に公開!!」ここ

たまたま昨夜(2021/07/30)の緊急事態宣言の首相記者会見にあきれ果てていたので、近くの映画館で上映されている事が分かったこともあり、つい見る気になった。
それで今日見に行ってきたが、この手の映画は上映館も少なく、観客が少ないと、マイナーな動き、つまり短期間の上映で終わってしまう可能性があるため、あわてて?今日見てきたと言うわけ。

この映画のパンフレットの冒頭に製作者の思いが載っていた。

「言葉・・・それは人間だけが持ち得る“チカラ”です。
しかし、“彼ら”は人間が人間たる所以の”言葉”をなりふり構わず放棄し、人間の尊厳を否定する“イキモノ”になり果てたのです。
 2021年の初頭から始まった150日間の国会で“言葉”をまやかしとなしくずしの道具ととしてフル活用し、やがて終盤は“言葉”を遠ざげ、切り捨て無力化し、民主主義をも否定する恥ずべぎ“奇行”に出てきたのは、既に皆さんがご存じの通りです。
150日間は、皮肉にもこの映画の製作期間でした。『パンケーキを毒見する』は、現役政権のトップを題材とした日本映画史上はじめての作品となりましたが、この150日の間に「スカスカ政権を明らかにする」という当初のコンセプトが吹き飛んでしまった事は想定外で、今やさらに悪い「ズタズタ政権」といってもよいでしょう。
しかし、多くのメディア、ジャーナリズムが嫌う「選挙に影響を与える時期」、東京五輪真っ只中の7月30日公開こそ、この映画の真骨頂ではないでしょうか。選挙前のこの時期にあえてこの映画をぶつけ、「選挙に影響を与えるべき映画」になったなら、この暗黒時代にまずは改めて、「メディアとは?ジャーナリズムとは?そして映画とは?」の“言葉”が飛び交う事を深く願うものです。
 現政権の発足時とほぼ同時に製作を決めていた、あまねく困難をきわめた本作に臨むにあたって、
①タイトル名『パンケーキを毒見する』
②公開時期“開催の有無に関わらず五輪真っ只中の7月30日”
③わかりやすい政治ドキュメンタリー
という私の無理難題のオーダーに応えてくれた内山雄人監督、杉田浩光プロデューサー、スタッフ、そして出演者、全ての皆様の矜持と勇気に深く頭を下げさせて頂きます。
    企画・製作・エグゼクティブプロデューサー 河村光庸」

そして同じ「朝日新聞」夕刊(2021/07/30)の映画評欄にこの映画も載っていた。

「(評・映画)「パンケーキを毒見する」 政治の戯画化が利するのは

 最初に告白すると、なぜ菅義偉氏を扱うドキュメンタリー映画にこのタイトルなのか、本編を見るまで僕には謎のままだった。内閣総理大臣としての彼の姿勢には言いたいことだらけだが、それほどまでに彼個人には興味が湧かない。しかし、そんな率直な感慨それ自体、実は彼の政権運営に貢献しているのではないかと本作は警鐘を鳴らす。
210731asahieiga  五輪開催のタイミングでの公開という緊急性に重きを置く企画の上、菅氏の政治姿勢を批判的に伝える作品に本人が出演するはずもない。「主人公」を欠いたこのドキュメンタリーで採用されるのは、誰でも分かりやすく鑑賞できる作品、監督によると政治バラエティーを目指す戦略である。
 そんな戯画化――アニメも多用される――の戦略の有効性には疑問も残る。戯画化は強大な権威や厳密な論理性を相手にする際、それを軽やかに噛(か)み砕き、笑いの種にする風刺の精神で転覆的な作用を担い得る。しかし本作が明らかにするように、菅義偉その人が政治を戯画化する張本人であり、権威や論理性を欠いた存在である以上、その戦略は空転を余儀なくされる。現政権は笑うに笑えない対象なのだ。ただ、相手が誰であれ正攻法の戦いを挑む「赤旗」の生真面目なアプローチが本作にあって異彩を放ち、映画を活気づける。
 政治の戯画化が政治への無関心の広がりに資することに気づかされる。不毛な論戦や言説を通じて僕らを呆(あき)れさせ、票を投じる気力を萎(な)えさせることが現政権の戦略ならざる戦略であるとすれば、呆れてばかりもいられない。生真面目に投票率を上げること。それが僕らにとって急務である。(北小路隆志・映画評論家)
 ◇各地で30日公開」(2021/07/30付「朝日新聞」p3より)

映画は、TVのドキュメンタリー番組とそう変わらない。しかし、忖度を超越した進行はさすがだ。前川さんや、石破茂、村上誠一郎さんが弁舌爽やかに語るのは期待通りだが、特に「ご飯論法」の法政大学教授の上西充子の、国会答弁の解説?は印象に残った。
首相の国会での答弁を録画し、再生しつつ良く聞いていると、そのあきれるほどのつたなさで、これが国のトップの姿かと、情けなくなる。

しかし、上の評にもあるように、「不毛な論戦や言説を通じて僕らを呆(あき)れさせ、票を投じる気力を萎(な)えさせることが現政権の戦略ならざる戦略であるとすれば、呆れてばかりもいられない。」のである。

今日は、封切り2日目の午後の上映であったが、思ったよりも観客が多かった。老人ばかりで無く、若い二人連れなども多く、パンフレットを買う人も何人かいた。
普通の人は1900円。そのお金を払って若い人も見ている。それが少し明るいニュースか・・・

この映画のHP(ここ)を見ると、この映画の上映館は、各県にひとつあるかないか・・・

それで「パンケーキを毒見する」のパンフレットを(ここ)に置きます。映画のエキスが詰まっているので、遠くて見られない人は、ぜひ一読を。

話は飛ぶが、上記の一例として、昨夜(2021/07/30)の首相記者会見を覗くと、まさに映画指摘の事実が浮かび上がる。

少し長いが(ここ)から引く。

意味不明のガースーはぐらかし首相会見を徹底検証 記者席からは大きなため息も

 東京五輪がメダルラッシュで盛り上がる中、国内の新型コロナウイルス感染者は7月30日、1万744人が新たに確認された。2日連続で1万人を超え、3日連続で過去最多を更新中だ。東京都の感染者数も3日連続で3千人を超えた。
 大阪、埼玉、千葉、神奈川の4府県に対する緊急事態宣言の再発出に伴い菅義偉首相の記者会見が同日夜、開かれた。同席した政府の分科会の尾身茂会長が「最大の危機」と表現する一方で、記者の質問にまともに答えられない菅首相の姿に国民から「この首相で大丈夫か」と疑念の声が続出。菅首相と記者団の全く噛みあわない質疑応答を徹底検証する。

「具体的な目標は? 今の目標はないのですか」

 30日に開かれた首相会見で記者席からこう声を上げたのはフリージャーナリストの江川紹子さんだ。

 江川さんは、菅首相がワクチン接種には「8月末までに2回接種を4割に」などと目標を掲げる一方で、人流を減らすことには目標がないと指摘。どれだけ人流を減らすのか、そして、どうやって減らすつもりなのか、などと質問をした。

 それに対して菅首相は「東京大会の開催が決定してから、東京に集中する人流を防ぐための対策は、当時から考えて、行ってきた」などと答えた。これまでの実績を示した形だが、江川さんが聞いたのは、今、人流が十分に減っていないことに対する菅首相の課題認識だ。

 首相会見では追加の質問はできないことになっているが、思わず江川さんの口から冒頭の再質問が飛び出した。これに対し菅首相は「ですから、そこはできていると思っています」などとトンチンカンな答え。

 江川さんが「街の人流が減っていないのですが」とさらに質問すると、小野日子内閣広報官が「席からのご発言はお控えください」と遮った。

 結局、人流を減らすことの目標値は聞かれなかった。会見後、江川さんに声をかけると「ワクチンが行き渡るまでは人の移動や接触を減らしていくしかない。それに対する目標がないのは問題。あまり興味がないのかもしれない」と漏らした。

 この日の質疑応答で最初に質問したのは、幹事社の北海道新聞だ。冒頭から厳しい質問を連発した。

「首相は、先手先手で予防的措置を講ずると述べたが、逆に感染者は過去最多を記録した。このような事態になった理由と自らの責任についてお伺いしたい」

「オリンピックが開催される中で首相の自粛を求めるメッセージは乏しく、発信をしてもワクチンが効果を上げている内容ばかりであることが国民の危機感の欠如につながっているのではないか」

「首相は国民の命と健康を守ることがオリンピック開催の前提と発言したが、現在、国民の命と健康は守られているか。オリンピック、パラリンピックはこのまま予定通り開催するのか」

 質問を矢継ぎ早にたたみ掛けた。

 これに対し菅首相はいつもの”ガースー節”で回答した。

「増加の要因として指摘されるのはデルタ株の急速な広がり」

「ワクチン接種こそがまさに決め手であり、総力をあげて接種を進める必要があると考えている」

「オリンピックは、いま東京への交通規制、首都高の1千円の引き上げ、あるいは、東京湾への貨物船の入港を抑制するとか、テレワークもそうだが、そうした対応によって、人流が減少している」

「さらに抑制をするためにオリンピック、パラリンピックをご自宅でテレビ観戦をしていただけるように要請をしっかり行っていきたい」
 
 自らの責任や、いま国民の関心の高い東京五輪・パラリンピックの開催の可否については言及を避けた。

 さらには、ワクチンの効果ばかりを発言して国民の危機感の欠如につながっているのではないかと問われているのに、「ワクチン接種こそが決めて」と改めてワクチンの効果を強調した。この噛みあわなさぶりに記者席から大きなため息が出たほどだ。

 続くフジテレビからも厳しい質問が飛び出した。

「東京オリンピックを中止しない理由として、人流が減っていると述べたが、その認識は変わりないか」

「ワクチン接種も進み、人流も減っているのであれば、首都圏でここまで感染が急拡大することはないのではないか、という指摘もありますが、見解は」

 これらの質問に対しても菅首相のピントはずれていた。

「開催するにあたりIOCに対して18万人くらい、選手や関係者が日本に来る予定でしたが、それを3分の1にお願いさせていただいた」

「(オリンピックの)視聴率は非常に高いようで、ご自宅でご覧になっている方がたぶんたくさんいらっしゃるのだろう」

「それとこの大会を無観客にして開催をさせていただきました。そうした点から私が申し上げたところです」
 
 人流が減ったと反論したつもりなのかもしれないが、記者が聞きたいことにはまったく答えていないのは明らかだろう。

 最後にイギリスの週刊誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」(JDW)から、「デルタ株を見くびっていたことが感染爆発の背景にあるのではないか」、「もし感染の波を止められず、医療崩壊して、救うべき命が救えなかったとき、首相を辞職する覚悟はあるか」と付きつけられた。会場には緊張感が走った。

 しかし、菅首相は「水際対策をきちっとやっています」と強弁し、辞職の覚悟については発言しなかった。

 小野報道官が会見を打ち切ろうとしたが、JDW記者が再び「辞職の覚悟について教えてください」と尋ねると、菅首相は不機嫌そうにこう答えた。

「しっかりと対応することが私の責任で、私はできると思っています」

 SNS上には「ズレにズレた記者会見」「この首相で大丈夫か」「できていないから感染爆発してるんだろ」などと批判的なコメントで溢れた。記者からの質問に正面から向き合えない菅首相に、果たしてこの局面を乗り越えることができるか。改めて考えさせられた記者会見だった。(AERAdot.編集部 吉埼洋夫)」(2021/07/30付「AERA」ここより)

改めてはっきり分かった。
菅首相は、首相として無能。だから国会でも記者会見でも自分の言葉で話が出来ない。頭の中に何も無いから。
それを国のトップに頂いている国民は悲劇。それを直すのは選挙しか無い。でも「自民党が勝っちゃう」からどうしようも無い。
国民が現政権にあきれて見捨てようが、それで政治に興味を失って投票率が下がろうが、それは菅首相にとっては思う壺。現在の体制がそのまま続くのだから・・・

この映画が、まさにマスコミとの癒着のシンボルである“パンケーキ”を押し潰して、国民の目が選挙に向かうことを期待したい。

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2021年7月29日 (木)

ホンダが海岸清掃

先日、こんな記事があった。

ホンダ特許技術、砂浜きれいに ゴミかき集め、農機具ヒントに開発

 ホンダが自社技術をいかした海岸清掃を続けている。バギーカーの走行実験を通じ、砂浜のゴミの多さに気づいたのがきっかけ。世界の環境技術を集めるプラットフォームにも登録し、素足で歩ける砂浜を残す活動の広がりも目指す。

210729honnda  ホンダの「ビーチクリーナー」は、ごみを集める器具や、牽引(けんいん)するバギー形の乗り物などを指す。2006年から使い始め、これまでに全国約200の砂浜で400回近い活動を展開。490トンのゴミを回収した。販売はせず、自社の環境保護活動で使っている。

 発端は99年から始めた全地形対応車の市場性を探る走行実験だ。バギーカーを走らせる砂浜でゴミの多さに気づき、試作部門も巻き込んで開発が動き出した。

 砂の中からゴミをかき出そうとした最初の試作機は、砂の抵抗で1メートルも動かせなかった。農機具にもヒントを得て改良し、熊手のようにゴミを集めながら引っ張れる器具を開発した。責任者の井上雅洋さんによると、技術者が分け隔てなく意見を出し合うホンダの文化が生きたという。

 ホンダは6月、ビーチクリーナー関連の28の特許技術について、国連の世界知的所有権機関(WIPO)のプラットフォームに登録した。環境関連の技術を結びつける「WIPOグリーン」と呼ばれるしくみだ。

 日本からは、パナソニックが薬を使わずに電気の力で水質を改善する技術を登録している。中国電力も、特定の波長の光を使い、発電所で海水を引き込む管に貝などがつかないようにする技術を登録。従来の手法である薬剤の使用を減らし海への負担を抑えられる。

 WIPOグリーンは日本知的財産協会の提案で、13年に生まれた。発案者の久慈直登専務理事は「特許を独占のためではなく、皆で使うツールとして活用してもらいたい」と話す。(神沢和敬)」(2021/07/27付「朝日新聞」p6より)

通常、企業は、生み出した技術から利益を創出し、次の技術開発に充てる。その回転で生き長らえる。しかしこの記事は、自社技術を自社のためにでは無く、広く社会の利益のために使っている。余裕の無い企業では、到底マネの出来ない活動である。

ホンダの「ビーチクリーナー」は、販売はせず、自社の環境保護活動で使っているという。販売している車を社会貢献に使うのは分かるが、開発した車を、売らずに社会のためだけに使う。ホンダという企業風土だから出来るのだろう。

海岸の清掃といえば、ハワイのワイキキビーチで、毎朝行っていた。ハワイに行ったとき、朝早くホテルのベランダから見下ろすと、特殊な車を使って、砂浜を掘り返し、ゴミを集めていた。
毎朝これをしないと、ハワイのきれいな砂浜が維持できないのだな、と感心した。

先日(2021/07/24)、NHKラジオ深夜便で、ホンダのF1のレーシングドライバーを務めていた中嶋悟さんの話を聞いた。メーカーは、趣味の世界のようなレーシングカーの開発により、新技術を開発して、実際の販売用の車に応用する。
しかし、時代は脱ガソリン車の時代。ホンダも、「将来のカーボンニュートラル実現に集中し取り組んでいくために、今回、F1への参戦を終了するという判断をしました。」として21年を最後にF1から撤退するという。
これは自然な動き。いつまでもガソリン車の開発にこだわってはいられない。

企業風土といえば、最近は三菱電機の不正検査問題が話題に挙がっている。数年前は東芝がやり玉に・・・
良くも悪くも企業風土は、簡単には変わらない。社会にマッチした企業風土なら、上の記事のような良い面も出るが、三菱電機や東芝の例は、100年を超える社歴が、逆の方向に行ってしまったらしい。
何でもそうだが、信頼を失うのは早いが、得るのは時間が掛かる。この両社の転落は、その会社を知っている者ならたぶん誰でも、「なるほどな」と納得してしまう。
つまりは、いつも臭っていた、ということ!?

永い目で見て、生き残る会社は、やはりホンダのような企業風土の会社だけだと良い??
ちょうど逆の例が、米巨大IT企業。
コロナ渦で、米巨大IT企業は最高の利益を挙げているという。合法的な方法で税金逃れをしているというGAFA。生み出した利益は6兆円。

それと比較すると、ホンダの海岸清掃は何とも可愛らしい!?
人間は生身。働きがいのあるのは、どんな企業風土の会社か?
もし孫たちが会社選びをする時が来たら、企業風土をよく調べるように、とアドバイスをしたいものである。

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2021年7月27日 (火)

「日本の組織委員会は嘘をついた」猛暑下での五輪開催を米メディアが厳しく糾弾!

昨日、こんな記事を見付けた。ちょっと気になった五輪の3つの記事である。

「日本の組織委員会は嘘をついた」猛暑下での五輪開催を米メディアが厳しく糾弾!「アスリートが代償を支払っている」【東京五輪】

 連日熱戦が繰り広げられている東京オリンピックだが、あまりの猛暑に不満を訴えるアスリートが続出している。7月24日には、アーチェリー女子の予選でロシアのスヴェトラーナ・ゴムボエワが暑さで気を失い、25日にはテニスの男子シングルス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチらが試合時間の変更を求める場面もあった。

210727gorin  こうした状況に、海外メディアからも批判の声が噴出している。中でも、アメリカのヤフースポーツは「日本の組織委員会は天候について嘘をついた。そして今、アスリートたちが代償を支払わされている」と厳しく糾弾している。

 記事を書いたのはコラムニストを務めるダン・ウェンツェル氏だ。ウェンツェル氏はまず、26日午前中に行なわれたトライアスロンのゴール付近が「まるで戦場のようだった」と描写。「何人もの選手が大の字になり、トレーナーがオーバーヒートした選手たちを介助し、中には両腕を支えられていた選手もいた」と綴った。
 
 その上で、記事は日本が開催地に立候補した際に「この時期の東京は穏やかで晴れた日が多く、アスリートが最高の力を発揮する上で理想的な天候である」と主張していたことを指摘。「穏やか? 理想的? 7月のこの東京が?」と強烈に皮肉った上で、「日本はそれが嘘だと知っていた。東京に住んでいる人間なら、真夏の気候が『穏やか』でも『理想的』でもないことは誰でも知っている」と続けた。

 また、記事では、アメリカでの放映権を持つ『NBC』がNFLやカレッジ・フットボールのシーズンと重ならない7月中旬~8月下旬の開催を希望していることにも言及。日本の組織委員会がそれに合わせて「牧歌的な夏という馬鹿げたイメージ」を作り上げて立候補地として売り込み、IOCもそれを黙認したとも指摘している。

 組織委員会の小谷実可子スポーツディレクターは25日、ジョコビッチらの訴えについて「選手の健康のために早急に検討したい」とコメントしつつ、「十分な氷と水を用意している」とも語っていて、選手の要求が通るかどうかは定かではない。

 残念ながら現状では、海外から来たアスリートの大半はウェンツェル氏の以下の主張に同意する可能性が高そうだ。

「東京はモダンで、フレンドリーで、美しく、清潔だ。信じられないほど素晴らしい都市だ。この時期を除いては」(2021/07/26付「THE DIGEST」ここより)

このウソは、原発の「アンダーコントロール」と同じく、日本人なら誰もが知っていた。それをまかり通したのは、安倍前首相。
そしてこんな記事も・・・

安倍晋三前首相、あんなにハシャいでたのに「五輪ツイート」いまだにゼロ

 無観客での東京オリンピックは早くも中盤戦へ。招致を推進し、リオではマリオに扮した安倍晋三前首相は、開会式への出席を見送り、いっさい姿を見せなかった。

「2020年3月に新型コロナの感染拡大を踏まえ、五輪の1年延期を提案したのは安倍前首相。最後まで見届けるべきという世論も無視した形です」(夕刊紙記者)

210727abe  五輪延期を決めた際には「人類が新型コロナウイルスとの戦いに打ち勝った証しとして、来年の夏に完全な形で開催する決意だ」と述べていた安倍前首相だが、2020年8月に体調不良で首相を辞任。五輪組織委では名誉最高顧問にも就任していたのに、出席を取りやめた。

「月に3回ほどは書き込んでいたTwitterも、6月18日に静岡県知事候補への支援を呼びかける投稿を最後に更新が止まっています。6月24日に秘書が『森友学園』関連の新聞記事をアップしていますが、オリンピックに関してはまったく言及なし。さかのぼってみると、4月5日に『池江選手、本当におめでとうございます。「自分がすごくつらくてしんどくても、努力は必ず報われる」。白血病から復帰し、オリンピックの代表へ。ここまで重ねてこられた努力は本当に並大抵のものではなかったと思います。』と池江璃花子選手へのエールを書き込んだのが、最後の五輪関連ツイートです」(政治部記者)

 ツイートしないでだんまりをきめこむ安倍前首相には、SNS上でも批判が寄せられている。

《「反日と呼ばれる人が東京五輪に反対している」とまで言っておいて、てめぇは開会式に出席せず、メダル獲得についても言及なしです》
《安倍晋三も逃げ出すほどのオリンピックって、すごいなあ。》
《開会式に天皇陛下を出席させておいて、安倍晋三が欠席したのは本当に許せない》

 さらには、
《日本のメダルラッシュで東京五輪が盛り上がってきてるようだが、こんな時は、安倍晋三の動きに注目だ。五輪が盛り上がると、「日本選手に感動した!」とかツイートしそうだから。もしそうなったら、「なんで開会式に出席しなかったんですか?」と、みんなで聞いてあげよう》

 などという辛辣なツッコミまで。
 安倍前首相のTwitterに張り付いている人も多い様子で、“つぶやき待ち”の様相を呈しているのだ。

 連日のメダルラッシュに乗っかって、浮かれたツイートを発するのか、このまま沈黙を続けるのか。どちらの一手もまた注目を浴びそうだ。」(2021/07/26付「SmartFLASH」ここより)

210727medarusuu 昨日(2021/07/26)現在のメダル獲得数で、日本は1位だという。日本風土やコロナ渦の制約を含め、圧倒的に有利な日本選手。
そのメダルラッシュで、日本の犯した世界へのウソと、コロナ患者を犠牲にした五輪開催を、果たして日本人は是とするのだろうか?

そしてBBCはこう報じているという。
「「国内の雰囲気は穏やかになった」日本勢のメダルラッシュによる“世論の変化”を英BBCが指摘!【東京五輪】

 大会4日目を終えた東京五輪。日本勢は金8個、銀2個、銅3個と計13個のメダルを奪取する快進撃で、一大フィーバーを巻き起こしている。

 この状況を独自の視点で切り取って報じたのが、英公共放送『BBC』の電子版だ。「母国のメダルが大会周辺の雰囲気を穏やかにしている」と銘打ち、特集記事を組んでいる。

 同局は「大会前、感染拡大が止まらない新型コロナウイルスを危惧して、日本の人口の大多数が大会開催に懐疑的だった」と前置きし、「それがここまで母国の選手たちが合計13個のメダルを獲るに至り、意見にも変化が生まれはじめている」とレポートした。

 さらにIOC(国際オリンピック委員会)が公表したデータを紹介。「開会式前の先週水曜日と木曜日に行なわれたプレ競技(男女サッカーとソフトボール)を、日本国内で6940万人がなんらかの形で視聴観戦した」と記し、その関心度の高さを伝えている。

 日本で取材を続ける同局の記者は、「ゴールドラッシュの日本にあって新しいヒーローが生まれている。月曜日には13歳のニシヤ(西谷椛/スケートボート)が日本で最年少の金メダリストになった。明るいスポーツの情報が、大会を覆っていたスキャンダルやコロナウイルスの報道をほぼ凌駕してしまっている。これはまさに日本政府と組織委員会が期待していた展開だろう」と報告した。

 加えて、「街ゆくひとに話を聞いたが、彼は『いまでも大会には反対だけど、日本のアスリートの力強いパフォーマンスを観ると感動してしまう』と話していた」と書き添えた。そして最後は、「ただ、選手村や東京での感染者が増加傾向にあるのも事実。彼らの意見がまた変わってもなんらおかしくない状況ではある」との一文で結んでいる。」(2021/07/27付「THE DIGEST」ここより)

日本人の知性と品格とが試されている。

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2021年7月23日 (金)

太宰治の「日の出前」の朗読

毎週楽しみにしているNHKラジオ深夜便(月)AM1時からの「ラジオ文芸館」。
先日聞いた太宰治の「日の出前」が印象に残った。

<ラジオ文芸館:太宰治の「日の出前」>

この作品は、新潮文庫「きりぎりす」に収録されているもので、当初「花火」という題名で1942(昭和17)年10月1日『文芸』10巻10号に掲載され、実際にあった事件(昭和10年の「日大生殺し事件」?)をもとに書かれた小説だという。(全文は青空文庫の(ここ)で読める)

「内容は、子殺し。成人した息子を、有名画家の父親が殺した。しかも、計画的に。息子は医者になれという父の命令に背き、チベットへ行って事業をやりたいなんていう。家から金を持ち出し、良くない友人と遊ぶ。妹の大切な着物や、父の作品まで持ち出して、お金にかえて遊ぶ。女中を妊娠させて、不実なことを言う。母親の頭にみそ汁をかぶせたりする。無頼の作家や左翼の活動家とつきあい、警察に逮捕されたりする。息子の悪行に疲れ果てた父は、息子に保険をかけ、月夜、井の頭公園の池に浮かぶボートに一緒に乗って…」ここより)

この話を聞きながら、改めて家族というものを考えた。
ある人は、家族ほど怖ろしい物は無い、と言う。他人なら縁を切ることが出来る。しかし、家族はそうは行かない。親と子、兄弟・・・。何かがあれば、法などによっても、どこまでも追いかけてくる。逃げようにも逃げられない。よってこの物語のように子殺しなどに至るケースも有り得る。
前に読んだ、なかにし礼の「兄弟」(ここ)は、弟が兄の悪行に、どことん付き合って、負債を返した珍しい例?

最近はあまり聞かないが、昔は「金属バット事件」や「長崎佐世保高1女子殺害事件」など、悲惨な事件があった。この所、あまり聞かないのは良いこと。
しかし、根源の家庭内暴力は、密かに家庭という閉鎖社会に埋もれているのかも・・・
上野千鶴子さんの、結婚はリスク、というのも分かる。若者がリスクを避けるのも分かる。結婚や家庭が必ずしもハッピーにつながるとは限らないことも事実。
でもたった一度の人生。チャレンジするのも一法。

今夜、今まさに国民の反対を押し切って東京五輪の開会式が始まった。
圧倒的に有利な日本が、金メダルラッシュになるのは当然。その当然の事態に、果たして国民がうかれて、首相が狙う内閣支持率のアップにつながるのかどうか?
そこまで国民はバカでは無いと思いたいものだが・・・

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2021年7月15日 (木)

芥川龍之介の全7冊を読んだ!??

「**を全部読むぞ!」シリーズの最後である。
先日「黒澤明監督の作品を全部見た」(ここ)という記事を書いた時、「そろそろ、「全部見るぞ!」「全部読むぞ」は止めにしようかと思っている。駄作を我慢して見るのは時間のムダ。やはり死ぬまでの限られた時間。名作に絞った方が良いのかも。」と書いた。

しかし、「夏目漱石の長編を全部読んだ」(ここ)のとき、ついでに芥川龍之介も・・・と、新潮文庫に出ている7冊を全部買っておいたので、仕方なく??一応読んでみた。

しかし、やはり「全部」は意味ないことが分かった。
はっきり言って、自分にとって芥川作品は合わなかった。

昨日、第165回芥川賞と直木賞が発表された。その賞について、実は、自分はあまり興味が無い。しかし、超有名な芥川賞。よって芥川龍之介という作家の作品はすばらしい物が並んでいると思っていた。
しかし新潮文庫にあるのはたった7冊。
210715akutagawa 読んだのは、1)「羅生門・鼻」 2)「地獄変・偸盗」 3)「蜘蛛の糸・杜子春」 4)「奉教人の死」 5)「戯作三昧・一塊の土」 6)「河童・或阿呆の一生」 7)「侏儒の言葉・西方の人」

35歳で自死しているので、作品数は少ないのだろう。しかし「面白い」作品は少ない。特にキリスト教関係のテーマの作品は、読むのに骨が折れ、つい読み飛ばしてしまった。

自分にとって、いわゆる文豪の作品は畏れ多いらしく、あまりフィットしなかった。
これからは、自由に、面白そうな作品を読もうと思う。

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2021年7月 9日 (金)

大村智氏の「母を語る」

先日、図書館から「ラジオ深夜便 母を語る 特選集」を借りてきて読んだ。予約してから2ヶ月経って、やっと借りられた。
この本についてAmazonにはこう紹介がある。
210709hahawokataru 「NHKラジオ深夜便にて、著名人が自らの母を語る人気コーナー「母を語る」を再録。遠藤ふき子アンカーが自ら厳選した20編を紹介。
谷川俊太郎、山田洋次、林真理子、山折哲雄、なかにし礼、上野千鶴子、宮田亮平、吉永みち子、姜尚中、三浦雄一郎、さだまさし、宮本亞門、萩本欽一、五木ひろし、野村萬、半藤一利、立川志らく、大村智、大野和士、氷川きよし」

自分が「ラジオ深夜便」を聞き出したのは、(ここ)によると、2007年11月。
一方、遠藤ふき子アンカーの「母を語る」は、1995年4月~2019年12月までの24年で、220人をインタビューした、とある。
よって多分自分は、このうち12年間分は聞いているはずだが、読んでみてほとんどが新鮮。つまり全部忘れているわけだ。(まあ覚えている方がおかしいか!?)
この20編の中で、ちょっと気になったのが。ノーベル賞受賞者の大村智氏の「母を語る」(2017年1月17日放送)。

「――大村さんご自身は、将来何をしようとお考えだったのですか。
大村:長男でしたから、おやじの後を継いで農業だなと、ろくに勉強もせずスキーと卓球に明け暮れていました。父は私が後を継ぐことを望みつつも、これからの時代は農業だけでは立ち行かないと思っていたんでしょう。高校三年に進級したころ、私が盲腸で入院していたときに珍しく本を読む姿を見た父が突然、「智、勉強するつもりなら大学へ行かせてやるぞ」と言いだしまして。
 それまで大学進学など考えてもいませんでしたから、めんくらいつつも急に目の前が開けたような気がしましてね。同級生に慌てて、「おい、大学ってどこにあるんだ?」と聞きました(笑)。すると、山梨大学が甲府にあるという。甲府なら通えるぞと、猛勉強しました。あの体力と集中力は、スキーをはじめ、スポーツが培ってくれたものでしょうね。
 卒業生の七、八割は教職に就く学部でしたから、在学中は漠然と、中学か高校の先生になるんだろうなと。で、またスキーにのめり込んでいました。ですからね、弟たちがいまだにぼやくんですよ。「兄貴はおふくろの恩給をみんな滑っちゃった」と(笑)。弟たちがねだってもだめなのに、私がねだるとスキー合宿の費用を出してくれたりしたのでね。
・・・
――大学卒業後、東京で定時制高校の先生をされていた問に、転機が訪れたそうですね。
大村:昼間の仕事を終えてから一生懸命勉強する生徒たちの姿を見ていると、心穏やかではいられなかったんです。スキーに明け暮れてろくに勉強しなかった自分はどうなのだと。生徒たちに教えられて、「もう一度勉強し直そう」という気持ちになっていきました。
・・・
――教師を続けながら、東京理科大学の大学院で学ばれた五年間、お母さまとしては、はらはらなさっていたでしょうね。
大村:「料理を作ってやる」なんて言い訳しながら、様子を見にきていましたけどね。選択としては、高校の先生を続けるか、研究者の道に入るか。父も心配だったのでしょう。息子のためにいろいろ調べたようです。結論は、高校の先生を続ければ校長ぐらいにはなれるかもしれないが、智の経歴では大学に残ってもせいぜい講師どまり。なぜなら、日本はそういう社会だからと。そこで私の中に反骨精神が芽生えまして、「だったら、日本じゃなく海外を相手にすればいい」。そう言って研究の道に進みました。
・・・
210709oomura―― いいお母さまですね。
大村:そう思います。教員時代、母は日記に、「教員の資格とは免状ではなく、自分自身が絶えず進歩していることだ」と書いているんですよ。母のこの言葉を原点に、世の中のためになるような勉強を続けます。今は忙しくてなかなかできませんが、ビニール袋は絶えず持ち歩いていて、機会あるごとに土を採集するようにしていましてね。研究の心構えを研究室の人に知ってもらうためにも、私か率先してやらなければね。」(「母を語る 特選集」p102~より)

大村氏については、当サイトでも「熱帯救った日本の菌 大村智さんの発見、抗寄生虫薬に」(2013/07/13ここ)と「ノーベル賞受賞者・大村智氏の話「2億人を熱帯病から守った化学者」」(2015/12/15ここ)の2回取り上げているが、氏の学歴について、改めて認識した。
上記のように、氏のエンジンが掛かったのが高校3年の春。そして行った大学が山梨大学の教員養成学部。それは知らなかった。そして定時制高校の先生から改めて大学院に行って、研究者の道へ・・・
まさに非エリートの道で、ノーベル賞に到達!こんな人生もあるんだ・・・

探したら、2017年の上の放送が残っていた。

<ラジオ深夜便「母を語る」大村智(2017/1/17放送)>

放送を聞きながら本のページをめくっていくと、編集者の苦労が良く分かった。つまり、話はあっちこっちに飛ぶ。それをまとめてある流れの文章に組み立て直す。これは結構大変な作業。

ともあれ、改めて氏の偉大さを認識した。

(関連記事)
熱帯救った日本の菌 大村智さんの発見、抗寄生虫薬に 
ノーベル賞受賞者・大村智氏の話「2億人を熱帯病から守った化学者」 

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2021年7月 6日 (火)

純烈の「愛をありがとう」

こんな歌を見付けた。純烈というグループが歌う「愛をありがとう」という歌。
歌い手の名前が「純烈」というキラキラネームなので、てっきりJ-POPの歌かと思っていたら、れっきとした「ムード歌謡コーラスグループ」なんだって。

<純烈の「愛をありがとう」>

「愛をありがとう」
  作詞:高畠じゅん子
  作曲:中川博之

あなたの笑顔に いつも支えられ
あしたを信じて 強く生きてきた
世界にひとつの 赤いバラの花
思いのすべてを こめて贈りたい
アイラブユー アイラブユー
愛を 愛を ありがとう
真心は 真心で かえしたい
あなたに逢えたことを 感謝しています

無情の嵐に 夢をくだかれて
悩んだ月日が 今は懐かしい
冬から春へと 季節(とき)はめぐるとも
いとしいあなたを 守りつづけたい
アイラブユー アイラブユー
愛を 愛を ありがとう
優しさは 優しさで こたえたい
あなたに逢えたことを 感謝しています

アイラブユー アイラブユー
愛を 愛を ありがとう
喜びも 悲しみも 分かちたい
あなたに逢えたことを 感謝しています

ララララ ララララララ 愛をありがとう

実に自分にフィットした曲なので、作曲家は?と見ると、作曲:中川博之とある。
wikiで見ると、「ラブユー東京」に始まって、「夜の銀狐」「さそり座の女」「わたし祈ってます」・・・と沢山のヒット曲を書いている。なるほど、自分にフィットするわけだ。

そしてこの「愛をありがとう」は2009年の作品で、氏は2014年に亡くなっていた。
純烈の「愛をありがとう」は2016年の発売。もう5年も前の歌だった。

話は変わるが、先日、ZOOMによる同期会があった。10名の参加。その中で、O君の近況報告を聞くのがつらかった。60歳でサッサと会社を辞めたが、長い間、脊柱管狭窄症と闘っていたが、来週12日には前立腺ガンの手術で入院だという。それに線維筋痛症という病気で足が痛く、ペインクリニックに通っているが、若いときからのお酒が原因で、頭が痛いと認識してしまうのだという。物理的な病気は無いため、鎮痛剤も効かないという。
彼とは入社以来の付き合い。ピンクフロイドの「原子心母」を初めて聞いたのも彼の下宿だった。
クラシックを好み、ずっと雑誌「レコード芸術」を愛読していたが、とうとう1年ほど前から買うのを止めたとか。でも耳は聞こえているので、音楽は聞いているという。

その話を聞きながら思った。自分は日頃の体の痛みは無いが、右耳が壊れてステレオが聴けなくなっている。どっちが良いか・・・なんて。まあ、あまり意味の無い議論だが・・・

我々の世代も、段々と病気が身近になってきている。それは仕方の無いこと。
趣味の音楽も、毎月、NHKのFMで「話題のホットミュージック」を聞いているが、演歌・歌謡曲で99.9%、録っておこうと思う曲は見付からない。しかし今回のように、たまには好きな旋律に巡り会うこともある。
まあ“その時”まで、好きな旋律を探すとしようか・・・。

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2021年7月 4日 (日)

「池上式ファクト46」を読む

池上彰著「今を生き抜くための 池上式ファクト46」を読んだ。

池上彰氏については、以前はぞっこん惚れてTVなど良く見ていたが、この所はあまりに出現が多くて、段々離れていた。
しかし、カミさんがこの本を買って読み、釣られて自分も読んでみた、というわけ。

210704ikegami 結果、これがなかなか面白く、あっと言う間に読んでしまった。
何が面白かったかというと、TVなどでズバッと切り込んで行く口調が、そのまま活字となっていたところ。
読んでいて実に小気味よい。

副題が「事実を知れば騙されない!」。
我々大衆は、マスコミなどにより報道される事柄や政治家の言葉を、つい信じてしまう。
しかし、そこに隠された事実を知れば、それがどんなにたわいの無いウソだということを見抜ける。
それには、やはり事実を知りたいという意欲が無ければ前進できない。

この本は、今の世の中の色々な出来事を、平易な言葉でバラしてくれる。そういう意味では便利な本。

今、都議選の開票速報が放送されている。
今回の都議選では、小池都知事の入院が話題となった。この“事実”をどう読むか?
昨日、こんな記事を目にした。

前都知事・舛添要一氏「10日間も休む都知事の病名すら公表しない」「下手な演技もううんざり」と投稿

 前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏が2日から3日にかけてツイッターを連続投稿。静養から公務復帰した小池百合子知事、さらには都知事の周辺に厳しい目を向けた。

 舛添氏は2日、「政治は演技である。嘘も方便。IQの低い大衆は、それを見抜けない。だから演説のとき、聴衆の中のIQ最低の人に合わせろとヒトラーは言った。トップが10日間も静養する病気の正式な診断名を誰も求めない都庁村の異常さ。首相が10日間も休めば病名公表は霞ヶ関では当然である。国政ではありえない非常識。」と投稿。

 2日深夜にも「異常な『都庁村』、官僚機構、都議会、都庁記者クラブなど、私の書評を読めば、10日間も休む都知事の病名すら公表しない新宿の非常識の根源が分かります。様々な批判はありますが、まだ霞ヶ関のほうがまともです」と連続投稿した。いずれも、小池都知事の名前は出していない。

 さらに3日には、「名演技とは、演じる役と俳優が渾然一体となり、悪役ならば、観客自らが成敗してやりたくなるくらいの凄いものである。単なるお涙頂戴や薄っぺらな演技は、観客はすぐに見抜いてしまう。大洞ふきが得意な俳優が、悲劇のヒロイン役が上手いとは限らない。下手な演技を見せられるのはもううんざりである。」と誰に向けてのツイートかは明確にしていないが、皮肉たっぷりに記している。

 小池都知事は6月22日夜、「過度の疲労」を理由に入院。同30日に退院し、翌7月1日は自宅から会議にオンライン参加して公務に復帰。2日には都庁で定例会見を行い、10日ぶりに公の場に復帰した。」(2021/07/03付 ここより)

確かに、都のトップが投票直前に10日間も過労で入院とは異常。「可愛そう」で都ファがどこまで票を伸ばすかは分からない。
しかし、どうも前評判以上に伸びそうだという。(現在開票中)
それが、上の記事のように、「下手な演技」とすれば、何とも愚弄されているようで、都民として情けない。

さて、先の池上氏の本は、2021年2月11日号までの「週刊文春」の「池上彰のそこからですか!?」をまとめたものだという。
こんな本の寿命は短い。あっと言う間に、古くなってしまう。
しかし池上氏には、週刊誌にこだわらずに、これからも我々“IQの低い大衆”に合った事実の解説書を期待したいもの。

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