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2021年3月20日 (土)

あきれ果てる武田総務相という人物

今朝(2021/03/20)の朝日新聞の天声人語。
「「すぐパンを買ってこい」と命じるジャイアンとスネ夫。のび太は逆らえない。見かねたドラえもんが与えたのは「階級ワッペン」。自分より下の階級章を相手の背に貼りつければ、だれもが命令に従いだす▼スネ夫には一等兵、ジャイアンは二等兵。大将ワッペンをわが胸に貼ったのび太が高らかに命じる。「回れ右」「駆け足で町内50周」。武田良太総務相のひと声は、ひょっとして階級ワッペンを背負った総務省幹部たちへの指令だったか▼「記憶がないと言え」。国会で答弁席へ向かう電波部長に命じる何者かの声が中継映像に残っていた。追及された武田氏がきのう、「記憶がない」の部分は自分の声だと認めた。「無意識で出た」と。野党には声紋鑑定を求める案もあったと聞く▼問題の声を聞き直してみる。ドスのきいた早口の低音。部下が矢継ぎ早の質問にぐらつくのを警戒したか。大臣じきじきの念押しが飛ぶ中、電波部長は改めて「記憶はございません」。痛ましくも忠実な官僚答弁だった▼「声を上げない人の声を聞く。声の大きい人の話ばかり聞いてはいけない」。武田氏は3年前、雑誌で政治家の心構えを熱く語っている。お説にはうなずくが、大臣が部下に大きな声で命じてよいことと悪いことがあるだろう▼ドラえもんには「心の声スピーカー」という便利な道具もある。聴診器のように当てれば、本心がたちまち流れだす。「記憶にない」答弁の連鎖に陥った総務省幹部の胸に一人ずつ当てて回りたい。」(2021/03/20付「天声人語」より)

自分は、武田総務相という人物は全く知らないし、知ろうとも思わない。しかしその言動は、常軌を逸している。

こんな記事もある。

武田総務相 同じ答弁先週から24連発「疑念招く会食、会合ない」
 NTTの澤田純社長が15日の参院予算委員会に参考人として出席し、総務省幹部への接待問題について陳謝した。民間人の国会招致は極めて異例。東北新社の中島信也社長とともに接待した側の関係者として初めて問題について言及した。
 菅義偉首相と全閣僚が出席した参院予算委。澤田氏は冒頭「心よりおわびする」と陳謝した。社長に就任した18年6月以降、総務省幹部との会食は3回あったと説明。業務に関する働き掛けは否定した。首相や武田良太総務相との会食の有無を聞かれると「上場企業の社長として個別の会食については控える」とした。

 武田氏は、野党から澤田氏と会食したことがあるか再三問われ「国民の疑念を招くような会食、会合に応じたことはない」との答弁を計7連発。先週分の17回を含めると計24連発となった。首相も関係業者から接待を受けたことがないか聞かれ同じような答弁に徹した。野党は「要するに会食はあったと受け止めるのが自然。強弁すればするほど国民の信頼は失われる」と批判した。」(2021/03/16付「スポニチ」ここより)

今の政治の世界は、民主主義を踏みにじり、国会を無視し、ウソや方便がまかり通っている。名前も思い出したくない前首相もそうだが、この総務大臣もそれを見事に見習っているようだ。

一方、自民党幹事長と共に老害の双璧を為す麻生副総理の弁が面白い。

「テレビで見ている人は『何やってんだろうね』と…」麻生副総理、武田総務相と野党の応酬に苦言
 麻生太郎副総理兼財務相は18日午前の参院予算委員会で、NTT幹部の接待問題をめぐる武田良太総務相と立憲民主党や共産党との国会審議での応酬について「質問も答弁も一言一句変わらず同じだ。テレビで見ている人は『何やってんだろうね、ここ(国会)は』ということになりはしないかと思って聞いていた」と“麻生節”で苦言を呈した。
 武田氏は18日の衆院総務委員会で週刊文春が報じたNTTの澤田純社長らとの会食について「短時間、顔を出すということで出席した」と認めたが、前日までの予算委では、野党が武田氏に澤田氏との会食の有無を問いただし、武田氏が「国民の疑念を招く会食はしていない」と答弁する展開が続いていた。
 麻生氏は同じ福岡県選出の国会議員ながら、不仲とされてきた武田氏との因縁を踏まえ、「正直なところ、『いい加減にしろや』と言おうと思ったが、武田さんとはそういうことを言う人間関係でもありませんからね」と語った。」(2021/03/18付「産経新聞」ここより)

あの失言(=本音)の本家の麻生大臣があきれるほど、それはひどい国会答弁の状況。ここ(当blog)で採りあげざるを得ないほどにひどい!?

逆に、最近見直している大臣もいる。萩生田光一 文部科学大臣だ。
安倍側近と言われながらも、1年前の学校の「一斉休校」問題。萩生田大臣は反対したが、首相に推しきられたという。(ここより)

そして、共通テストは実施すると宣言したスタンス。

「休校要請せず」正式表明 文科相、共通テストは実施
 萩生田光一文部科学相は5日、臨時記者会見を開き、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が1都3県で発令されても、小中高校や大学の一斉休校を要請せず、大学入学共通テストは予定通り16日から実施すると正式に表明した。
 萩生田氏は、小中高校を休校にするかどうかは設置者の判断とした上で「地域一斉の臨時休校は、当該地域の社会活動全体を止めるような場合に取るべき措置だ。健やかな学びや心身への影響の観点からは避けることが適切」と指摘。大学に関しては、対面とオンラインを適切に活用するよう求めた。
 共通テストは「感染対策に万全を期して実施する」と強調した。」(2021/01/05付共同(ここ)より)

安倍首相の独断で、全国の教育現場や国民がどれほどの混乱を招いたか。それを踏まえて、文部科学相として、受験生や教育現場に毅然たる態度で「安心」を与えた萩生田氏。

詭弁に詭弁を重ねる武田総務相と比べて、このあまりの落差。

自民党議員は、全員が投票マシンと思っていたが、ドラえもんの「心の声スピーカー」をあてても恥じることの無い、真に国民のために活動する政治家が増えることを祈りたい。
そして武田総務相の地元福岡の選挙民が、次の選挙で、どのような選挙結果をもたらすのかも見守りたい。

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コメント

疑念を招くというのは、総務大臣本人が決めることではなく、国民が疑念を抱くということだと思うんですが。本人がどう思おうと勝手ですが、他人からどう思われているかということが分からないのでしょうか。

【エムズの片割れより】
本人は知っていての言葉遊びでしょう。
それが国会で通用するんですから、日本も末!
嗚呼・・・

投稿: かえるのうた | 2021年3月26日 (金) 16:50

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