« 夫婦の会話について | トップページ | あきれ果てる武田総務相という人物 »

2021年3月16日 (火)

小椋佳の「白い一日」~NHK 4K「もういいかい 小椋佳ファイナル」を見て

先日、NHKのBS4Kで放送された「もういいかい 小椋佳ファイナル~歌作り50年 青春に帰る~」(2021/03/14放送)を見た。
NHKのサイトには解説が無いが、(ここ)に載っていた。

それによると、
もういいかい 小椋佳ファイナル ~歌作り50年 青春に帰る~
210316ogurakei 小椋佳さんは今年喜寿を迎え、全国を回るファイナルツアーを行い公演活動をやめます。
銀行員でありながら創作活動を続けた小椋佳さん。
ラストアルバムのタイトルは「もういいかい 」自身の人生を語った曲です。
デビューから50年、小椋さんは何を考え2000を超える曲を作ってきたのでしょう。
活動の集大成としての番組を、スペシャルライブ、ドキュメント、関係者のインタビュー、過去映像などでお届けします。」ここより)

番組は、1976年10月7日のNHKホールでの初コンサートの模様かは始まり、小椋佳の50年の音楽人生を追っていて圧巻だった。小椋佳、初コンサート時32歳。そして現在77歳。

自分の小椋佳との出会いについては、前にも書いた(ここ)。
入社4年目の1974年8月末の事だった。出張で九州に行ったとき、ひとつ年下の営業マンが自宅に呼んでくれた。その新婚宅で紹介されたのが「彷徨」というLPであった。帰京後直ぐに買った。
この番組でも、その当時の歌が演奏されたが、特に「白い一日」が印象に残った。
自分がその直前に買った井上陽水の「氷の世界」というLPに小椋佳作詞の「白い一日」が入っていた。
小椋佳が歌ったのが1974年7月発売の「残された憧憬」というアルバムだった。
この30歳の時の歌声と、現在77歳の歌声である。

<小椋佳の「白い一日」(残された憧憬)>

<77歳の小椋佳の「白い一日」>


「白い一日」

作詞:小椋 佳
作曲:井上 陽水

まっ白な陶磁器をながめては飽きもせず
かと言って触れもせず そんなふうに君のまわりで
僕の一日が過ぎてゆく

目の前の紙くずは古くさい手紙だし
自分でもおかしいし やぶりすてて寝ころがれば
僕の一日が過ぎてゆく

ある日踏切の向こう君がいて
通り過ぎる汽車を待つ
遮断機が上がり ふり向いた君は
もう大人の顔をしてるだろう

この腕をさしのべて その肩を抱きしめて
ありふれた幸せにもちこめればいいのだけれど
今日も一日が過ぎてゆく

まっ白な陶磁器をながめては飽きもせず
かと言って触れもせず そんなふうに君のまわりで
僕の一日が過ぎてゆく

作曲者の井上陽水の歌も聞いてみよう。これは「氷の世界」を録音したときの別テイクだという。

<井上陽水の「白い一日」別テイク>


このNHKの番組では、小椋佳は主に作詞家として追っていた。どのようにして、あんな日本語で使われないような言葉が紡ぎ出されるのか・・・。「愛燦燦」にしても・・・

しかし現実は厳しい。喜寿といっても、小椋佳の体は体力的に結構弱っているようだ。特に足が悪い。ちゃんと歩けいない。録音するときも、バーに寄りかかって歌う。
しかし音楽には厳しい。そして小椋佳のマネジメント会社の社長をしている長男の「小椋さん」と呼びかけているのも面白い。歌作りはまさにビジネスなのだ。

色々な苦労を乗り越えて達した喜寿の小椋佳。「もういいかい」というのも良く分かる。
4歳年上の小椋佳だが、番組を見ながら、自分のたどってきた人生と対比しながら見ている自分が、そこにいた。

|

« 夫婦の会話について | トップページ | あきれ果てる武田総務相という人物 »

コメント

小椋佳は自分にとてっも青春時代の思い出となっています。この番組では小椋佳の数々の実績を賛美していたがただ一人奥さんだけはダメ出しをしていたのが、「なるほど」であった。

詩人としての奥深い洞察力は「はさすが」としか言いようがない。反面、作曲についての掘り下げが少し足りなかったのが少し残念であった。

【エムズの片割れより】
子どもの時に病気をした次男さんも結婚されたんですね。
奥さんも、病気が無ければ良いが・・・
でも、小椋佳も歳を取りましたね。胃がんを取ったせいでしょうか?
まあプロ歌手では無いとしても、ボイストレーニングを欠かさない森山良子や、布施明、五木ひろしは、4つ下ですが、まだまだ現役で声が出ています。

投稿: ボンボンドケイ | 2021年3月17日 (水) 14:26

小椋佳、喜寿になったのですね。BS4Kは観損ないましたが、今年のファイナルツアーをもって公演をやめるとか。例の「シクラメン・・」「愛燦燦」「夢芝居」よりずっと昔に、あの三橋美智也にも「十六夜だより」を提供していたほど本当に息の長い作詞作曲家ですね。確か古希の時に生前葬コンサートをやって、これで活動を停止したものとばかり思っていました。
私の中では、小椋佳⇒風船の愛⇒前野曜子⇒別れの朝と続きます。生前葬コンサ-トでも小椋が歌った「風船の愛」は小椋佳が前野曜子だけに提供した作品です。前野曜子は高橋真梨子より前のペドロ&カプリシャスの初代ボーカルで、高橋真梨子も間違いなく上手いですが、「別れの朝」は野曜子の声にはかないません。前野は'88年に40才で夭折?しましたが、一滴も酒が飲めなかった彼女の死因はアルコール依存症でした。
小椋佳が作った「風船の愛」はその後誰もカバーしていないようです。

【エムズの片割れより】
「風船の愛」は知りませんので、今度聞いてみます。
高橋真梨子は「掌」が秀逸で大好きです。
当サイトにありますので、一度聞いてみて下さい。

投稿: 有ちゃん | 2021年3月25日 (木) 01:54

高橋真梨子の「掌」聴きました。間違いなくとてつもなく上手い。
詩の一言一言に感情移入が素晴らしく、声にも情念が込められていてしんみりと聞きました。
思わず何十年も前に読んだ上村一夫の漫画「同棲時代」がふわーっと浮かんできました。

【エムズの片割れより】
昔、1回だけFM放送で流され、録音しました。
その後、何とかCDを入手しようと、ただ1曲のために大枚をはたきました。
この歌は、色々な人が歌っていますが、高橋真梨子が最高!!

投稿: 有ちゃん | 2021年3月27日 (土) 21:33

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 夫婦の会話について | トップページ | あきれ果てる武田総務相という人物 »