「三水の里」のりんごジュースを飲んで~濃縮還元ジュースとの違い
古い・古~い友人が、りんごジュースを送ってくれた。もう50年近くの年賀ハガキだけの付き合いだが、今年の年賀状で、昨年は色々な病気で体がボロボロだったと書いたので、その陣中見舞いだろ。(そう言えば、自分が幼少の頃、病気になると必ずお袋がりんごを買ってきて、すりおろしたりんごや、りんごジュースを作ってくれたっけ・・・)
サンプルという建前だが、1リットル瓶が6本入った箱が送られてきた。信州の「三水の里(さみずのさと)」(ここ)という農家で作られた物だという。
「三水の里」のHP(ここ)を開くと、「あるとき、長野県主催の農業イベントで三水の農家のりんごを試食したところ、そのおいしさに感動!「こんなおいしいりんごを作りたい!」と、思い切ってお願いしたところ、りんご作りを教えてもらえることになりました。こうして、三水のりんごに惚れ込んで、この村に移り住むことになりました。・・・」「2004年春、消費者から生産者になった私たち。・・・」とある。
いわゆる東京からの「脱サラ農家さん」らしい。なかなか成功するのは難しいと聞くが、2004年からというから、もう18年。ここまで来ると農家としてもベテランの域。
さっそく、1本を開けて飲んでみた。なるほど、りんごジュースだ(そりゃそうだ!)。冷蔵庫にしまおうと「プラスチックのキャップは無かったっけ?」とカミさんに聞くが、見つからない。仕方なくラップでビンのフタを塞いで冷蔵庫へ。でも、普通は栓を抜いたときに、プラスチックのキャップも付いているよな・・・と思って、捨てたプラスチックのカバーを良く見ると、キャプがちゃんと付いていた。失礼しました・・・
だいたい自分の味覚などは、いい加減。比べてみるに限る。それで、たまたま買ってあった「Dole(ドーレ)」のりんごジュースと飲み比べてみた。
この「雪印メグミルク」の「Dole」シリーズのジュースは、手軽であり、夏など風呂から出て冷たい物が欲しいときは非常に便利。
「Dole」のハコに刺したのストローから一口飲む。「三水の里」を飲む。そして再び「Dole」。
なるほど、完全に違う。「Dole」は水っぽい。水で薄めたジュースのようだ。もちろん「三水の里」はホンモノ。比べようが無い。
「Dole」には「濃縮還元ジュース」との表示がある。何が違うのだろう?
「ストレートジュース」と「濃縮還元ジュース」との違いがCOOP(ここ)に載っていた。それによると、
「「濃縮還元」ジュースとは、果物からしぼった果汁を加熱などで水分を少なくして保存し、容器につめる前に水分を加えて元の果汁の水分に戻したものです。
水分を少なくすることを「濃縮」といい、水を加えて元の果汁の水分と同じようにすることを「還元」といいます。「濃縮」した果汁を「還元」したものなので「濃縮還元」ジュースといいます。果汁を濃縮することによって、保管や輸送をするときの場所が少なくてすみますし、保管・輸送にかかる経費を抑えることができます。
「ストレート」ジュースとは、果物から果汁をしぼったままの果汁をそのままつめたものです。「ストレート」ジュースの原料は果実からしぼったままの状態で冷蔵や冷凍で保管や輸送をするため、「濃縮」した果汁よりも広い場所が必要ですし、経費もかかります。
「濃縮還元」ジュースも「ストレート」ジュースも、どちらも「果汁100%」と表示できることになっています。果汁に元々含まれていた糖分以外に、あとから糖類は加えた場合には「加糖」と表示することになっています。」(ここより)
おっと、箱の中にも「ストレートジュースと濃縮還元ジュースとの違い」の説明書があった。
なるほど。これでは味も違うが、値段が大きく違うはず。
Netでググると、りんご1個あたり、150CCほどのジュースが取れるそうだ。よって、1リットルだと6~7個のりんごが必要。すると、やはりストレートジュースだと1リットルで1000円ほどはするようだ。
HPを見ると、どうやら1軒の農家が、自ブランドで販売までしているらしい。りんごの種類は10種類もあるという。
HPには「オンラインストア」(ここ)があり、ここで直売しているようだ。
ついでに、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングで検索したが出て来ない。小規模の産地直送らしい。
このようなシンプルな製品は、ヘタに大企業の手に掛からない方が、かえって安全なのかも。
不思議なことがひとつ見つかった。HPの写真を見ると、仲良さそうなご夫婦の写真が載っている。しかし、「山本順子」と「原田康博」という名がある。
どうもご夫婦では無いらしい。でも東京からの脱サラ農家は、夫婦でないと無理だろう。
ま、HPを見て、ちょっと深入り過ぎたようだ。
賞味期限が11月と、8ヶ月もあるので、ゆっくり飲めそう。でも、相手はジュース。飲む気になれば、アッという間に無くなる。
1本1000円と思って、有り難く頂くことにしよう。数本は知人に配るとしても・・・
話は飛ぶが、我が家は「船橋屋」の「くず餅」が好き。本店に行ったこともある(ここ)。たまたま立川に船橋屋の出店があるので、通勤の帰りにたまに寄って買ったことがあった。でも最近は行かない。
先日、スーパーで、くず餅のパックを見付けた。何度か見ているが、一度試してみようと買ってみた。しかし食べたところ、味が全く違う。
wikiにこんな記述がある。
「手作りだと、おいしく食べられる期間は2日ほどである。スーパーマーケットなどで安く出回っているものは、寒天やゲル化剤(増粘多糖類)、砂糖が大量に入っており、長く保存できるような加工がされているため、かなり日持ちが良い。ただし、食感は手作り品と異なる。」
なるほど。船橋屋では賞味期限をうるさく言われるが、スーパーのは、いわゆる“もどき”らしい。
今日、たまたま立川に行ったカミさんが、船橋屋のあんみつを買ってきた。やはりうまい。
そう先の少ない人生。高価でもホンモノを食べようと話した。
上に書いたりんごジュースも、この先ストレートのホンモノを飲み続けられるかどうかは分からないが、通じる話ではある。
(いま自分が困っている「機能性ディスペプシア」が治ったら、このジュースを送ってくれた「古~い友人」に、快気祝い!に何かお返しせねば・・・?)
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