健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されており、2016年時点で男性が72.14年、女性が74.79年だという(ここ)。
このときの平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳なので、その差は、男性8.84年、女性12.35年ということになる。
つまり、男は72歳を過ぎると、何らかの病気を抱えて、死ぬまでの9年弱を病院通いするのが普通らしい。
こんなことを書くのは、実はこの平均と自分とがピッタリなのである。自分の生年月日をあてはめてみると、72.14歳は2019年11月11日頃になる。
若干のズレはあるが、まさに“始まった”のである!! 自分の“不健康人世”が!?
昨年2020年は、持病の胃もたれから、胃と大腸の内視鏡を受けたのが1~2月(ここ)。
そして難聴だった右耳が本格的に壊れたのが3月だった(ここ)。
そして、これも持病の心房細動と心房粗動。これをアブレーションで退治したのが、7月だった(ここ)。
そして今年の2021年。昨年同様、正月明けから胃の調子が悪くなった。
そもそも自分の胃もたれは、何十年の歴史があり、ピロリ菌を退治しても改善せず、最終的にはオメプラゾールやネキシウムというPPIの制酸剤を飲んでごまかしてきた。
しかし、今回の胃もたれはやっかい。食べたときに食道から胃にストンと食物が落ちて行かず、胃の入り口で引っ掛かる感じ。そしてこれは初めての体験だが胃の痛み。さすがに医者に行った。昨年と同じ医院へ。昨年同様に腹部CTを撮ったが、少なくても腹部に器質的な異常は見つからない。さすがに2年連続の胃カメラは勘弁して貰った。たぶん逆流性食道炎だろうと言うことで。
しかし、もらった薬を飲んでもダメ。
そもそもこの不調との付き合いは古い。2005年7月30日に近くの診療所医院でバリウムの検査をしたとき、「噴門部から逆流している」と指摘されたのが最初。
ずっと制酸剤のプロトンポンプ阻害薬(PPI)を貰っている近くの医院で、今回診断された病名は「機能性ディスペプシア(FD)」。これは2013年に保険病名が誕生した新しい病名だという。(ディスペプシア=元々はギリシャ語で消化不良。心窩部(しんかぶ=みぞおち)痛や胃もたれなどの心窩部を中心にした腹部症状)
Netにはこうある。「機能性ディスペプシアは、胃もたれ、早期満腹感、みぞおちの痛みをはじめとする症状が自覚されている一方で、内視鏡で観察しても粘膜に異常が認められない病気です。 内視鏡検査が広まる以前は、神経性胃炎やストレス性胃炎、慢性胃炎などと診断されることもありました。」
この病気は非常に多く、これまでの報告では、検診者の約10~20%、病院受診者の約40~50%がFDであるとされており、佐賀大学の例だと、上腹部症状を訴えた人のうち、35%がFDだったという(「機能性ディスペプシア 日本人に適した診療を求めて」p21,23)。
自分の場合、まずは痛みを取るためにPPI。今まではプロトンポンプ阻害薬(PPI)を飲んでいたが、どうも効きが悪い。新しい薬であるタケキャブを前に貰ったが、蕁麻疹が出たので止めていたが、もう一度チャレンジする事にした。そろりそろりと飲んでみたが、何も起こらない。結局、前の現象は、持病の蕁麻疹が、その時にたまたま出たので副作用と勘違いしたようだ。
もう1ヶ月になるが、タケキャブで痛みは抑えられた感じ。
それにしても、この「機能性ディスペプシア」におけるQOL(quality of life)の低下は著しい。(ここ)によると、QOLスコアは、正常値103に対して逆流性食道炎は84だそうだ。
医師の口から出た薬のうち、「タケキャブ」「アコファイド」「六君子湯」「ワイパックス」を特に!と処方して貰っているが、これ以上の薬は無い。
みんな中古だが、NHKの「きょうの健康」(ここ)などの一般書3冊や、「機能性ディスペプシア」に関する学会誌を含めて医師用専門書4冊を買いあさって色々読んでみたが、これ以上の処方は無いようだ。
結論は、「機能性」=自律神経の問題に行き着く。ストレスが大きな要因だが、年金生活者にとってストレスもあるとは思えない。しかし何かがストレスになって蝕んでいるのかも知れない。よく現役時代の夢を見ると言ったら、医者は、潜在的にそれもストレスになって居る可能性も否定できないといっていた。
もう現役を離れて5年になる。まだ引きずって居るとしたら、苦しい現役時代だったのかも知れない。
先日、法事で会った5歳下の弟にも、いつも言っている。体が動くうちに、海外旅行は行っておけよ。いつ体が動かなくなるか分からないから・・・。もっとも今はコロナ渦で無理だが。
薬も自律神経も、もうこれ以上はやりようが無いので、今は食べ物のテストをしようかと思っている。20年以上前、慶応で突発性難聴での自律訓練法をしたことがあったが、まったく効かなかった。
あとは、医者も言っていたが、食べ物など、何が自分にとって合わないのかをテストして、合わない物を避けるしか無い。特に脂肪分の多い物。
2~3日症状が無いので「治った!」と思ったら、次の日はまたダメ! これの繰り返し。それがこの病気の特徴らしい。
医者に行く前に買った太田胃酸。この効能書きが、自分にはピッタリ。曰く「脂っこい食事に適した胃腸薬 4つの消化剤が、脂肪・たん白質・炭水化物を効率良く分解することで、肉類などの脂っこい食事で起こる「胃もたれ」「胸やけ」などの症状を改善させます。」
どの本にも、症状が起こったときの“緊急対処法”は書いていない。今までも、長い間、多くの人はこんな市販の薬でごまかしていたのだろう。それでも効く。だから生き残ってきた。それを期待!?
昨年は3月頃には治まった。薬がキチンと効くまでにはまだ時間が必要なのかも。特に漢方は4週間必要であり、自分の場合はまだ2週間チョイ。
まずは4月には治っているとを期待。
体重も、年明けからの1ヶ月半で、食べるのが怖くなり、3kgほど減ったが、最近1週間で1Kgは戻ったようだ。
日々、自分の体調が気に掛かるコロナ渦の毎日ではある。
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