NHK「患者が“命を終えたい”と言ったとき」を見て
NHKスペシャル「患者が“命を終えたい”と言ったとき」(2020/12/26放送ここ)を見た。
たまたまレコーダーの録画番組を整理していて見たのだが・・・
死に対するなかなか深い問いかけをする番組だった。
この番組について、NHKのサイトにはこう解説がある。
「2020年、ALSを患う女性がSNSで知り合った医師に自らの殺害を依頼し薬物の投与を受けて亡くなるという事件が明るみになった。「苦しむ 姿を見せたくない」「延命して家族に負担をかけたくない」―そうした患者の訴えに医師たちは今どう向き合っているのか。がんの終末期やALSなど神経難病の現場ではどこまで患者の希望に寄り添うべきか、どんな言葉をかければいいのか、医師たちが模索している。命をめぐる葛藤の記録。」(ここより)
ガンの末期患者の「鎮静」の問題、そしてALS患者の人工呼吸器装着の本人の判断。どれも家族にとっても医師にとっても難しい。
鎮静薬で眠らせることで苦痛を取り除く「鎮静」。眠ったまま死を迎える事もあるという。
しかし鎮静をするには要件があり、①耐え難い苦痛がある ②他に苦痛をとる手段がない ③死期が迫っている ④本人の同意 などだそうだ。
TVに出ていたがん患者は、「早く取って下さい。痛み。痛くて痛くてたまんないよ」と訴え、モルヒネなどあらゆる手段を取っても苦痛が続くために、鎮痛が行われたという。
一方、ALSの患者は、「家族に苦労をかけてく無い」と人工呼吸器装着の装着を拒んでいた。Netで見ると、人工呼吸器装着を付けると、10年以上生存する場合もあるという。やはりその間の家族に与える苦労は、並大抵では無く、3/4の患者が装着を拒否して、そのまま呼吸不全で亡くなっているという。
話は変わるが、新年を迎えてから、どうも胃の調子が悪い。自分の持病なのだが、胃のもたれ。それが1週間ほど前から胃痛を感じるようになり、先日医院に行ったら、逆流性食道炎だという。ピロリ菌を退治してからひどくなった胃酸過多による自分の逆流性食道炎。
胃酸を抑える薬は手放せないが、その薬を飲んでいても、今回はひどくなった。
しかも、貰った薬を飲んでも簡単には効かない。薬は2週間分なので、2週間は症状が出ても仕方が無いのかも知れない。しかし、胃の痛みの苦痛は、今まで味わったことがないほど。そして、食べた物が胃にストンと入らず、食道で止まっているような感じも辛い。食べること自体が怖くなってしまう。Netで、“食べて良いもの”を探して節制しているが、今回の体験で思い知ったのは、痛みのツラさ。
特に夜中に痛むのだが、痛み出すと、他のことは考えられない。当然顔はむっつり。
実は今日も未明から痛みだし、昼頃から治まった。痛みが治まっている間は、まったく普通なのだが、痛み出すと神経がその事だけに囚われてしまう。
ふと10年前に胃がんで亡くなった義姉を思い出した。がんの胃痛は、自分のこんなものとは比較にならなかっただろう。それを耐えて亡くなった・・・。
今回の自分の胃痛も、治るまで何度か起こるのかも知れない。それでこれだけの苦痛。
誰も死ぬが、がんの痛みだけはゴメンだ。しかし自分では選べない・・・。
どんな病気で死ぬにせよ、苦痛まみれで死ぬことだけはイヤだね。その時点で、当然だが単に命を永らえるためだけの延命は、もちろん拒否。そして、とにかく痛みだけは、どんなに死期が早まろうが、取って欲しいもの。
痛みに苦しみながら、数日命を長らえて何の意味があるか・・・。
初めて?の胃痛の後で見た番組だったので、なおさら心に響いたテーマの番組だった。
●メモ:カウント~1320万
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