菅氏は「輝きのない首相」
前は安倍首相の顔をTVで見たくなかったが、この頃はそれが菅首相に代わった。何とも頼りの無い日本のリーダーである。
そんな首相をメディアが色々と伝えている。最近、気になった記事をコピペしてみる。
「菅氏は「輝きのない首相」 独紙が批判的論評
【ベルリン時事】30日付のドイツ高級紙・南ドイツ新聞は、菅義偉首相について「輝きのない首相」と題する記事を掲載した。前政権の保守路線を継続する以外に「ほとんど野心がないように見える」などと批判的に論じている。
記事は、菅氏が二酸化炭素(CO2)排出量を2050年までに実質ゼロにする目標を表明した際には輝いたが、「それ以外には何があるだろうか」と指摘。日本学術会議会員候補の任命拒否問題でつまずき、観光支援事業「Go Toトラベル」では国民から疑問の声が出ているとした。
菅氏が電話会談でバイデン次期米大統領に北朝鮮による拉致問題解決への助力を要請したことに関しても、気候変動や国際紛争などが焦点となっている世界情勢下では「優先順位は落ちる」と主張。韓国への姿勢を含め、「日本第一主義的な見解」に固執し行き詰まっているのではないかと論評した。」(2020/12/01付「時事通信」ここより)
海外からも、首相としての資質について、疑問が出ているようだ。
そして超ベテランの共産党委員長からの辛口評。
「共産・志位和夫委員長 「首相 答弁は自助でお願い」
共産・志位和夫委員長「首相答弁は自助で」(菅義偉首相の国会答弁について)あれだけ答弁ができないのは、ちょっと驚きだ。一枚一枚紙を読んでいるのだから。首相は「自助・共助・公助」と言うが、答弁は自助でお願いします。まず答弁は自分でやってみる、公助に頼らないでくださいと言いたい。日本学術会議の問題も「桜を見る会」の問題も答えない。あそこまで国民に対して説明する能力も意思もないのは、これまでの方(安倍晋三前首相)よりさらに進んだと思う。
新型コロナウイルス感染拡大がこれだけひどいのに、記者会見を1回もやっていないのも、どういうことなのか。不安が国民に広がっているのに、政治のリーダーから責任ある声が聞こえてこないのは異常なことだ。(26日、国会での記者会見で)」(2020/11/26付「朝日新聞」ここより)
テレビでも、菅首相の自分の言葉を聞いたことがない。国会での答弁も、すべてが朗読首相。まさに委員長の指摘通り。
記者会見を開けないのも、記者との丁々発止のやりとりが、能力的に出来ないのだろう。それは下記の記事にもある通り、記者とのぶら下がりの発言すら出来レースのごとくメモを見ながらしている姿から、よく分かる。
自分が愛読している朝日新聞・高橋純子さんの「多事争論」。今朝のはこんな具合・・・
「(多事奏論)首相のメッセージ 「来賓のあいさつ」いつまで 高橋純子
ひと月半ほど前、ランチが安くておいしいとの評判を聞き、古い雑居ビルにある、10人も入れば満杯のすし店に行った。
若い店主はコロナで客が減って大変だとひとしきり嘆いたあと、「菅総理には期待してるんです」。へえ。どうして? 「たたき上げの苦労人と言われてるし、庶民の感覚っていうか、僕たちみたいなののことをわかってくれるんじゃないかと」。そうかもねとそうだったらいいねとそうじゃないと思うよが胸の内で交錯する。小ぶりのウニの軍艦巻きを頬張る。うまい。甘い。
ごちそうさま。会計を済ませて席を立つ。ぜひまた来てください、助けてくださいよと、店主は笑顔で繰り返した。
*
新型コロナウイルス感染拡大、第3波。だが菅義偉首相はこの間まともに記者会見を開いてこなかった。官邸のエントランスで手元の紙に目を落としつつ、一方的にご託宣を授けるばかりなり。「静かなマスク会食をぜひお願いしたい」。この感じ、何かに似ている。そうだ。子どものころに運動会や卒業式で聞いた、来賓あいさつだ。
地元の名士らによる文字通りに型通りのあいさつ。子どもたちに特段の思い入れがあるわけではないから、自分なりのメッセージを届けようという意欲や工夫は見られず、「みなさん頑張ってください」なんて基本的には他人事、子どもの側にも「このおじさん、なんか偉いんだな」ということしか残らない、あれ。あれあれ。
国会ではお答えを差し控え、自ら語り出せば来賓あいさつ。「実務家」だからそれでいい? 違う。もちろん能弁でありさえすればいいわけではないし、ましてや誰かさんのようにウソをつく雄弁家は最悪だが、でも。それでも。たどたどしくとも言葉でもって民と組み合う意志と覚悟を持たない者は、政治リーダーたり得ない。
そばにいる。見捨てない。
これが、政治リーダーが発すべき何よりのメッセージだと私は思う。政策を縦糸とするなら、国会や記者会見で説明し、疑問や質問に答えることは横糸。糸を吟味し、丁寧に織り上げられた布は丈夫であたたかく、寒さと不安に立ちすくんでしまった人たちに「大丈夫だ」という安心と希望をもたらし、再び歩き出す力を与えるはずだ。
私たちは遠慮せずに、この糸でこんな布を織ってほしい、織れるはずだと求めてよいのだ。職人の腕は「わがまま」に応えていくなかで磨かれる。目の粗いちっちゃな布を「菅謹製」のハンコが押してあるからとありがたがっているようでは腕は落ちる一方。互いにとって不幸である。
*
世襲、経験、情熱、知性……。腕のいい職人と凡なる者を分かつ「何か」はありやなしや。わからん。煮え煮えの思考に差し水をすべく、日本一のハンコ産地、山梨県の長崎幸太郎知事を訪ねた。河野太郎行政改革相が「押印廃止」の印章と印影をツイッターに投稿したのに対し、「あたかも、薄ら笑いを浮かべながら土足で戦場の死体を踏み付ける残虐シーンの映画を見ているが如(ごと)き」とツイートし、話題になった。
「印章業界は血を流す。ですがデジタル化には反対していません。ただ、生きる希望が欲しいと求めている。そこへのケアがあまりにも欠けていませんか?」「ひとことかけてくれればいいんです。みなさんのことを気にかけている、政府としてサポートしたいと。ハンコをデジタル化に組み込む策はこちらで考え、要望しますから」
河野氏には面会を求めたが、会ってもらえていないという。押し合いへし合いしながら大きくまとめていくのがかつての自民党政治。弱いものを踏み潰してハイ終わり、で本当にいいんですか?――敬意と想像力、そして惻隠(そくいん)の情。政治を行う上ではそれらが欠かせないと言うその人は、東京生まれの東京育ち、元財務官僚。「たたき上げ」ではないのだった。(編集委員)」(2020/12/02付「朝日新聞」P15より)
前に「誰でも良いので安倍首相から代わってくれー!」とここに書いた。しかし、「答弁をさし控えます」しか言わない首相になるとは・・・
我々日本国民は、ウソを付く首相か、無能な首相の、どちらかしか与えられないのだろうか・・・!?
せめて米大統領選のように、自分で投票して選んだ首相なら、少しはあきらめも付くが・・・
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