「創作四字熟語」2020
今日(2020/12/22)の朝日新聞にこんな記事があった。
「今年をあらわす四字熟語は「医師奮診」 住友生命が発表
住友生命保険は22日、今年の世相をあらわした「創作四字熟語」の入選作品を発表した。最優秀作品には、新型コロナウイルスの対応に奮闘 する医療従事者への感謝を込めた「医師奮診(いしふんしん)」が選ばれた。審査員を務めた歌人の俵万智さんは「皆さんの頑張りが、どうか実ってコロナ禍を乗り越えていけますように、と改めて願う次第です」とコメントした。
今年は過去最多となる2万2377編の応募があり、やはり新型コロナに関する作品が目立った。優秀作品には、マスクの着用が定着したことを示す「全面口覆(ぜんめんこうふく)」や、疫病よけの妖怪アマビエに感染収束を願ったことを振り返る「妖姿願霊(ようしがんれい)」などが選ばれた。
この日は私立上宮高校(大阪市)の生徒12人が、優秀作品を書道パフォーマンスで披露した。大杉乃愛(のあ)さん(2年)は「今年はコロナで多くの催しが中止になった。きょうパフォーマンスできたことに感謝したい」と話した。
<優秀作品に選ばれた創作四字熟語>
◎医師奮診(いしふんしん)(コロナ禍で医療従事者が奮闘)
収束渇望(しゅうそくかつぼう)(コロナの感染収束を渇望)
妖姿願霊(ようしがんれい)(妖怪アマビエに疫病退散を願う)
全面口覆(ぜんめんこうふく)(誰もがマスクをするように)
出発振興(しゅっぱつしんこう)(「Go To トラベル」が話題に)
薬家争鳴(やっかそうめい)(製薬会社がワクチン開発競争)
王棋聖聡(おうきせいそう)(藤井聡太棋士が史上最年少で二冠)
自由香望(じゆうほんぼう)(自由を求める香港の混乱は続く)
父継三冠(ふけいさんかん)(コントレイル、父を継いで三冠馬に)
頻出鬼滅(ひんしゅつきめつ)(「鬼滅の刃」が大ヒット)
※◎は最優秀作品」(2020/12/22付「朝日新聞」ここより)
いよいよ、あと10日あまりで今年も暮れる。今年も住友生命の「創作四字熟語」が発表された(ここ)。
それにしても、新型コロナの猛威は止まる所を知らず・・・
コロナも段々と身近に迫ってきた。
さっき、長男から電話があり、正月の帰省は止めると言ってきた。聞くと、数日前に友人2人と会食したが、そのメンバーの一人が勤めている介護施設で、入居者と介助者のコロナの陽性が分かり、今日、会食したその友人も今日PCR検査をしたという。
明日か明後日には結果が分かるが、例え陰性でも、大事を取って止めるとか。
まあ、「君主危うきに近寄らず」というから仕方が無いね・・・と。
それにしても、2020年は歴史に残る年になりそうだ。春の学校の一斉休校(3/2~)で、小学校の入学は6月にずれ込み、大学1年生は、せっかく合格した大学の構内にも入れないという。
世界中の何から何までが非常事態。
でもそれらの苦難を、笑い飛ばすのもひとつの方法。
上の秀作を味わいながら、なるほど・・・と、うなるのもひとつかもね。
(2020/12/24追)
「(天声人語)四字熟語で振り返る
春先、首相の会見で慌ただしく始まった臨時休校。「児宅待機(じたくたいき)」で子どもも、仕事を休めぬ親もとまどった。コロナ、コロナで明け暮れた1年を、住友生命が募った「創作四字熟語」で振り返る▼31回目の今年は過去最多の2万2千編が寄せられた。照る日も降る日もマスクなしでは外出しづらい「全面口覆(ぜんめんこうふく)」が日常に。没個性の口元に飽き、趣向を凝らした「創意口布(そういくふ)」を楽しむ人も増えた▼巣ごもり生活を少しでも快適にしようと、だれもが「巣居工夫(そういくふう)」に努めた。出かけた先でも平熱を確かめ、「検温無事(けんおんぶじ)」でホッとする毎日。かたや、楽しみにしていた祭りや催しが津々浦々で中止される「多止祭催(たしさいさい)」には寂しさも覚える▼飲食業界は営業自粛の波でいまも四苦八苦が続く。隣の席とは2メートルの間隔を空ける「一席二長(いっせきにちょう)」が奨励された。代わりに広まったのが「画伝飲酔(がでんいんすい)」ことオンライン飲み会。人と人との接し方が一変した年だった▼コロナ以外のできごとも多々。政界では前首相が在職歴代最長の「記録更晋(きろくこうしん)」のすぐ後に退陣し、後任は臥薪嘗胆(がしんしょうたん)ならぬ「菅新相誕(すがしんしょうたん)」。漫画から映画までどこへ行っても「鬼滅の刃(やいば)」を見ない日はなく、まさに「頻出鬼滅(ひんしゅつきめつ)」だった▼不安と疲労に耐えて治療の最前線に立ち続ける医療従事者のみなさんの「医心献身(いしんけんしん)」には、どれだけ感謝しても足りない。製薬大手がワクチン開発にしのぎを削る「薬家争鳴(やっかそうめい)」のさなか、日本での接種はいつ始まるのか。どうか来年は心穏やかに過ごせますように。」(2020/12/24付「朝日新聞」「天声人語」より)
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