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2020年11月の9件の記事

2020年11月29日 (日)

大滝詠一と太田裕美の「さらばシベリア鉄道」

さて今日は、編曲の妙の話である。
歌における編曲は非常に重要で、昔の歌謡曲では森岡賢一郎が大好きだった(ここ)。
ポップスでも素晴らしい編曲によく出会う。井上陽水の「傘がない」(ここ)をはじめとした楽曲群や、中島みゆきの「うらみ・ます」(ここ)など、直ぐに頭に浮かぶ。

今日の「さらばシベリア鉄道」だが、これも凝った編曲で記憶に残る。

<大滝詠一の「さらばシベリア鉄道」>

「さらばシベリア鉄道」
  作詞:松本隆
  作曲:大滝詠一
  編曲:多羅尾伴内

哀しみの裏側に何があるの?
涙さえも凍りつく白い氷原
誰でも心に冬を
かくしてると言うけれど
あなた以上冷ややかな人はいない

君の手紙読み終えて切手をみた
スタンプにはロシア語の小さな文字
独りで決めた別れを
責める言葉探して
不意に北の空を追う

 伝えておくれ
 十二月の旅人よ
 いついついつまでも待っていると

この線路の向こうには何があるの
雪に迷うトナカイの哀しい瞳
答えを出さない人に
連いてゆくのに疲れて
行き先さえ無い明日に飛び乗ったの

ぼくは照れて愛という言葉が言えず
君は近視まなざしを読みとれない
疑うことを覚えて
人は生きてゆくなら
不意に愛の意味を知る

 伝えておくれ
 十二月の旅人よ
 いついついつまでも待っていると

この曲は1980年の発売だが、自分がこの曲を知ったのは、SONYのデモンストレーションCD「コンパクトディスク この新しい世界」というCDである。
201129sonycd このCDは、SONYが1982年に初めてCDプレヤー「CDP-101」を発売した時に、付録で付いていたもの。
CDの草創期に、SONYがCDの素晴らしさをPRするために作ったCDで、その中に入っていた冊子には、この歌について、解説にこうあった。
「さらばシベリア鉄道
大滝詠一独特の分厚いポップサウンドです。大変に凝った編曲で多くの楽器が鳴っていますし、シンセサイザー等電気楽器も使われています。従来では失われてしまう場合が多い細かいニュアンスも、CDでは見事にマスターテープそのままが再生されます。」

ちょっと横道にそれるが、同じCDに山口百恵の曲も入っており、こう解説があった。
「プレイバックPart2
百恵のヒット曲で、彼女の全盛期の声がリアルに聴けます。途中で一瞬音が完全になくなってしまう部分がありますが、そこでは全く何のノイズも聴こえず完全な無音となってしまいます。S/N比90dB以上の見事なサイレンス部分です。」

201129takashima 話を元に戻すと、先日、太田裕美の「さらばシベリア鉄道 feat. 高嶋ちさ子 ピアノクインテット」を聞いた。太田裕美のこの歌のカバーは昔から定番だが、2019年11月発売のこの編曲は、あまりにシンプル。ピアノとヴァイオリン2本、ビオラ、チェロの5人での伴奏。しかし、迫力は充分。

<太田裕美の「さらばシベリア鉄道 feat. 高嶋ちさ子 ピアノクインテット」>


名曲は、何十年経っても、形を変えて復活する。

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2020年11月27日 (金)

「お寺が減っていく」

先日、NHKラジオ深夜便で、「「お寺が減っていく」僧侶、ジャーナリスト 鵜飼秀徳」(2020/11/14放送)を聞いた。
よく言われていることだが、人口減と地方過疎化に伴い、お寺の経営が益々成り立たなくなっていく。それで増えるのが廃寺。

<「お寺が減っていく」僧侶、ジャーナリスト 鵜飼秀徳>

話の内容は、例によって(ここ)に詳しいので記さないが、東京では家族葬と直葬の割合は8割を超えている、という話には、改めてビックリ。
もちろん我々年寄りは、親戚も含め、お互い呼ばない、というのは普通になってきたが、現役世代も含め、都会では葬儀に出席する機会は、激減しているということらしい。

同じ話題で、今朝(2020/11/27)の朝日新聞に、こんな記事があった。

休眠の宗教法人、解決へ一歩? 寺の土地・建物、初の国有化へ

 宗教活動をしていないのに法人格だけが残る寺の境内地が、初めて国有化される見通しになった。宗教法人が解散するには土地や建物の処分が必要だが、過疎地を中心に引き取り手が見つかりにくい。休眠状態が続く「不活動宗教法人」は、他人の手に渡り脱税など不正に利用される恐れもある。法人の解散を促す解決策として、文化庁は国有化の事例を広めたい考えだ。

 文化庁や全日本仏教会によると、不活動宗教法人は2018年時点で3528ある。税が優遇されることから、過去には反社会的勢力などが法人の代表役員につき脱税や資産隠しに悪用する問題も起きた。

201127haidera  国有化される見通しなのは、島根県大田市にある浄土宗金皇寺(こんこうじ)の本堂や山林約12万平方メートル。浄土宗が清算人を立て、国庫帰属の手続きを財務省松江財務事務所(松江市)と進めている。年内には手続きを終えたいという。文化庁によると、手続きが済めば1951年の宗教法人法施行後初めて。

 浄土宗によると、数十年前から過疎化が進み、この寺の檀家(だんか)は約20軒。住職が2013年に亡くなり、檀家らが寺の任意解散を決めた。

 浄土宗は、土地と建物の引き取り手を探したが、資産価値が低く転売できないうえ、土砂崩れや山火事が起きたときの管理責任を負えないことなどを理由に、県や市、地元の森林組合に断られ、解散できない状態が続いていた。

 浄土宗と全日本仏教会は2年前、文化庁と財務省に相談。「処分されない財産は、国庫に帰属する」と定める宗教法人法に基づいて手続きを進めることにした。

 松江財務事務所からの指示で、国庫帰属には、境内にある墓石の整理や、放置しておくと近隣の住宅に危険な山門や鐘楼の解体が必要で、浄土宗が約100万円をかけて進めた。一方、老朽化した本堂などは朽ちても近隣に影響が少ないことから、そのままの状態で国庫帰属されるという。 (岡田匠)

===========
「負動産」、悩む宗教法人 高齢化・過疎地…管理できず

 活動実態のない「不活動宗教法人」が解散できない理由の一つは、空き家問題と同じく、土地や建物が「負動産」として残ってしまうからだ。特に過疎地で深刻な問題になりつつある中、国有化は有効手段となり得るのか。専門家の間でも見方は分かれている。

 島根県大田市の世界遺産・石見銀山から車で約10分、数十段の石段を上った先に浄土宗金皇寺(こんこうじ)がある。境内はイノシシやサルに荒らされ、草木が覆う。本堂の正面のひさしは朽ち果て、堂内の天井や床は抜け落ちていた。

 檀家(だんか)だった大谷久夫さん(67)は「父や母、祖父母の葬式でお経をあげてもらった寺がなくなるのはさみしいが、子どもに迷惑をかけられない。自分たちが元気なうちに解決させるのが親の責務」と話した。

 檀家たちが寺の解散を決めてから約7年。この間、お金を出し合って、倒れると危ない杉林を業者に切ってもらうなど、檀家の理解や協力があったほか、借金や指定文化財がないことが解散手続きを進めるうえで大きかったという。

 浄土宗によると、所属する全国約7千寺のうち約1500寺は、別の寺の僧侶が住職を兼ねる兼務寺院だ。3年以上住職のいない長期無住寺院は約80寺。土地や建物の引き取り手が決まらずに解散できない寺も少なくない。

 数十年前までは寺が維持できなくなるとは考えにくかったが、高齢化や過疎化が進み、それも難しくなった。各宗派は合併や解散を進めるようになったが、土地や建物が処分できないこともあり、国有化が着目され始めているという。

 浄土宗の名越ほう博(ほうはく)・宗務役員は「法人格を認められ、税の優遇を受ける宗教法人には責任がある。安易に国に頼るわけにはいかず、国庫帰属は最終手段だ」と話す。

 不正の温床になることも心配だ。2017年には、不動産会社社長らが静岡県伊東市の宗教法人を買収してこの宗教法人にマンションを売り、さらにこの宗教法人が第三者に転売したように見せかけるなど約1億円を脱税したとして法人税法違反容疑で立件された。

 宗教法人法に詳しい秋山経生(つねき)弁護士は「宗教法人に限らず、相続人がいなくなった不動産は現金化しないと国庫帰属されにくい。今回のように、そのまま国庫帰属させるのは大きな意味をもつ」と評価する。

 一方、川又俊則・鈴鹿大教授(宗教社会学)は「国にしてみれば、引き取った土地を有効活用できればいいが、難しい。放置するしかないが、安全面が確保されるのか。管理が大変だ」と疑問を投げかける。

 さらに、川又さんは、宗教法人の解散手続きが難航しやすい点も指摘する。文化庁によると、任意解散するには、代表役員や責任役員がいないと手続きができない。ただ、信者が少なく、後継者がいない場合も多く、役員になる人を探すのが難しい。「解散などの仕組みを見直す時期にきているかもしれない」と川又さんは話す。(岡田匠)

 ◆キーワード
 <宗教法人> 都道府県や文化庁などの所轄庁が法人として認証した宗教団体。2018年時点で計約18万1千。文化庁は(1)宗教活動を1年以上していない(2)2年以上礼拝施設を備えていない(3)代表役員や代務者が1年以上いない――のいずれかにあてはまるものを不活動宗教法人の疑いがあるとしている。」(2020/11/27付「朝日新聞」p1、p3より)

我が家の菩提寺は、日暮里の谷中にあるが、近年若い住職に替わって、一応は安泰。若いだけあって、お寺の立派なHPもあり、お寺にお参りに来られない人のために、申し込めば住職が、お墓の清掃やお参りをしてくれるという。お寺も変わりつつある。
しかし、戒名料は最高で100万円を越す。普段お寺に対して奉仕活動をしない分、お金で購う、という考え方だそうだ。

もちろん最近はコロナ渦で葬儀もままならない。でも、時代背景として、「お寺が減っていく」ことは避けられない。
純粋な学問としての「仏教」と、それとかけ離れている!?「お寺」。
自分も、昔は仏教について、随分勉強したことがあったが、最近はトンと・・・

先日、昔の同僚の訃報を聞いて、改めて“すべては変わっていく”という仏教の”教えを思い出した。

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2020年11月25日 (水)

長谷川きよしの「黒の舟唄」

今日は、なぜか長谷川きよしの「黒の舟唄」。
コロナ渦の世。暗い話ばかり。明るい話と言えば、「桜」の領収書が見つかったことくらい!?
ふとこの歌を思い出した。

<長谷川きよしの「黒の舟唄」>

「黒の舟唄」
 作詞:能吉利人
 作曲:桜井順

男と女の あいだには
ふかくて暗い 河がある
誰も渡れぬ  河なれど
エンヤコラ今夜も 舟を出す
Row & Row
Row & Row
振り返るな Row Row

おまえが十七 おれ十九
忘れもしない この河に
ふたりの星の ひとかけら
ながして泣いた 夜もある
Row & Row
Row & Row
振り返るな Row Row

あれからいくとせ 漕ぎつづけ
大波小波 ゆれゆられ
極楽みえたこともある
地獄がみえたこともある
Row & Row
Row & Row
振り返るな Row Row

たとえば男は あほう鳥
たとえば女は わすれ貝
まっかな潮が 満ちるとき
失したものを 思い出す
Row & Row
Row & Row
振り返るな Row Row

おまえとおれとの あいだには
ふかくて暗い 河がある
それでもやっぱり 逢いたくて
エンヤコラ今夜も 舟を出す
Row & Row
Row & Row
振り返るな Row Row

ライブ盤もあるので、聞いてみよう。

<長谷川きよしの「黒の舟唄」ライブ盤>


201125kuronofunauta Netでググると、この「黒の舟唄」は、1971年に野坂昭如がコロンビアから出した「マリリン・モンロー・ノーリターン」というレコードのB面だったという。それを長谷川きよしが1975年にカバー。
JASRACのデータベースを見ると、この歌は、加藤登紀子など25人が歌っており、自分も石川さゆり、桑田佳祐、加藤登紀子な201125kuronofunautahase どを持っているが、やはりこの長谷川きよしが、自分には最もフィットするな・・・

何となく、どんよりとしたこの頃。
さっき、60歳の元同僚の訃報が届いた。
検察が「桜」を暴いてくれれば、少しは明るくなるのだが!??

●メモ:カウント~1310万

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2020年11月19日 (木)

「ランキングで世界を比較する統計格付情報サイト」

面白いサイトを見付けた。「世界の中の日本を知る 世界ランキング - 国際統計格付センター」ここ)というサイトだ。

トップにこのような紹介がある。
ランキングで世界を比較する統計格付情報サイト
幸せに暮らせる国、世界の助けが必要な国、事故や事件に遭う国、軍事力が突出した国はどこでしょう?
201119rank 人口やGDPから平均寿命や死亡原因など1,186の世界ランキングを掲載しています。世界を知るとともに、国際社会における日本の位置を把握することができます。
主要なランキングは、国連や世界銀行といった国際組織などが発表する統計情報をもとにしています。たとえば、下記のようなランキングがあります。

平均寿命ランキング
未就学児童数ランキング
人口100人あたりのインターネットユーザー数ランキング

気になる国を国・地域一覧から選ぶか、見たいランキングをカテゴリ一覧から選んでください。」ここより)

「すべての世界ランキング一覧」ここ)で見ると、その項目は何と1186項目。
もちろんその項目から選ぶことも出来るし、国別ランキングから選ぶことも出来る。

そこから「日本」(ここ)を選んでみると、怖ろしいほどの現実を突き付けられる。
日本の特徴
良し悪しの判断が可能なランキング(評価対象ランキング)での評価によると、日本には、極めて良い特徴が245点、少し良い特徴が382点、少し悪い特徴が273点、極めて悪い特徴が117点あります。

極めて良い特徴は、平均と比べて、とても優れる項目です。たとえば、日本における、国連通常予算分担率は10.833%でランキングでの順位は2位、国連PKO(平和維持活動)予算分担率は10.8330%でランキングでの順位は2位、65才以上の人口は31,933,383人でランキングでの順位は4位です。

反対に、極めて悪い特徴は、平均と比べて、とても劣る項目です。たとえば、日本における、老年人口指数は40.532%でランキングでの順位は1位、農村人口の増加率は-7.726%でランキングでの順位は202位、PFCガス排出量(CO2換算)は6,710千トンでランキングでの順位は3位です。」ここより)

日本の平均寿命などが高いのは周知だが、「世界・中央年齢ランキング(WHO版)」ここ)が面白い。
201119chuuou 曰く「中央年齢は、上の世代と下の世代の人口(人数)がちょうど同じになる年齢です。必ずしも平均年齢とは一致しません。
日本の中央年齢は、45.9才で、世界ランキングの順位は1位です。
ランキングの1位は日本の45.9才、2位はドイツの45.5才、3位はイタリアの44.3才です。
ランキングの最下位はニジェールの15.0才です。」

国の(悪く言うと)老化度は、この中央値が良く表している。

ところで、このサイトはどのように作られているのだろうか?
「このサイトについて」ここ)を見ると「私は日本の都道府県やアメリカなどの国内統計も調査していますが、」とあるので、個人で運営されているらしい。しかし、更新情報は「2015年7月30日 OECD発表の統計を追加。」が最後らしいので、現在は休眠状態かも知れない。

それにしても、「ベスト10」大好きエムズ君からすると、垂涎のリスト群。
あちこち眺めていると時間を忘れる。(つい当サイトの「リンク」のリストに加えてしまった)

絶対数は別として(統計の数字が少し古い)、トレンドとして眺めるには、なかなか楽しめる。そして日本の現状を知ることのできる貴重なサイトであると思う。

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2020年11月16日 (月)

今こそ!見たい韓国ドラマ!?と「浪漫ドクター キム・サブ2」

先日の朝日新聞に、こんな記事があった。

(今こそ!見たい)韓国ドラマ どっぷり、はまる面白さ
 「冬のソナタ」で韓流が日本に到来して17年。今やブームは定着しましたが、今年は第4次韓流ブームと呼ばれる現象が起こりました。ステイホーム中の世界でネットフリックスの配信によって「愛の不時着」などが大ヒット。アンケートの結果も時世を反映したものになりました。
 今年の新語・流行語大賞の候補にもなった「愛の不時着」。韓国の財閥令嬢と北朝鮮のエリート将校とのラブストーリーに芸能人や作家ら著名人の中にもハマったという人が続出した。
201114kandora  アンケートでも堂々の1位に。ネットフリックスで独占配信中だが、まだ見ていない、見られない、だからこそ見たい、という声も多かった。
 つい最近、動画配信サービスで韓国ドラマに出会ったという人も。「半年前の自分からは信じられないくらい、影響を受けています。冬ソナブームには乗れず、まったく興味がなかったのですが、どっぷりハマっている」(埼玉、50歳女性)
 「愛の不時着」を見たという人からは熱い声が届いた。
 韓国ドラマを長く見てきた千葉の女性(54)は「ラブ、サスペンス、笑い、涙のバランスが絶妙で本当によくできた作品。同じ時代に生きる同じ民族なのに、ドラマとわかっていても、南北分断に思いをはせ、涙が止まらなかった。絶対に他国でリメイクできない作品」という。
 韓国ドラマは本来苦手という東京の女性(62)も「最終回では涙があふれ、このような物語を描いた製作者に感謝したいほど。北朝鮮の普通の人々の生活も垣間見られ、一番遠いであろう海外事情を知り得たことも収穫だった」。
     *
 著書「女たちの韓流」(岩波新書)があり、韓国ドラマに詳しい山下英愛(よんえ)文教大学教授は「脚本、演出、演技で韓国の最高レベルがそろい、韓流ドラマの神髄がわかる作品」と評価する。大胆な設定、派手なアクションや大がかりなロケなどエンターテインメント性の高い作品になっていることに今の韓国ドラマの力量がわかるという。
 ヒョンビン(38)が演じた北朝鮮の将校の、どんなことがあってもヒロインを守ろうとする姿は日本でも大人気に。女性に献身的だが、支配しようとせず、つねに対等。「この世にこんな男性がいるんだろうかと思うくらい素敵でした」(東京、72歳女性)。彼に夢中になることは「『ヒョンビン沼』にはまる」と言われた。
 韓流スターとして人気が出て早15年、山下教授も演技力を買う。「今回はヒョンビンのいいところがよく出ている。鍛えた肉体は本物の軍人に見え、アクションも本格的にこなすが、マッチョさはなく繊細でソフトに見える。そのバランスがいい」
 ヒロインを演じたソン・イェジン(38)も日本では第1次韓流ブームから知られる。逆境でも明るく、財閥令嬢ながらも自力で実業家として道を切り開くヒロイン像は日韓の女性たちから支持された。
 山下教授が魅力を感じたのは北朝鮮の女性たちや日常生活を描いているところ。北朝鮮の兵士たちや村の女性たちなどの脇役を、実力派の俳優たちが達者に演じる。「どんな場面もどんな端役も、手を抜いたところは一つもなく、悪役にしろ、背景がきちんと描かれている。みんな、演技がうまいですよね」
 アンケートでは、韓国ドラマを「見ない」と答えた人も少なくないが、「愛の不時着」で「冬のソナタ」以来、十数年ぶりに見始めたという人もいる。
 「俳優の名前も知らずに見たが、伏線がちゃんと回収される内容に引き込まれ、もう3度目。また見るはず」(東京、59歳女性)、「これをきっかけに日韓関係も改善していってほしい」(茨城、49歳女性)。

 ■コロナ禍で響くテーマ
 自由コメントで圧倒的に多く寄せられたのは、第1次韓流ブームを代表する、あの2作品だった。
 「宮廷女官チャングムの誓い」。このドラマで韓国の文化・歴史を初めて知ったという人は多い。「韓国の宮廷料理のバリエーションに目を見張った」(福岡、62歳女性)、「チャングムの賢さとけなげさに今も感動しています」(神奈川、74歳女性)。埼玉の男性(63)は、「苦難に打ち勝ち、出世した夫婦が最後に下野して家族の生活に戻るという展開は、人間の幸せについて深く考えさせ、自分のサラリーマン人生にも少なからず影響を与えた」という。
 物語の後半、医女への道をきわめる姿をコロナ禍の今こそ、見たいという声もあった。
 「疫病騒動の最中にチャングムが一人ロックダウンされた村に取り残され、くじけそうになりながらも原因と治療法を探し求める姿がけなげで忘れられません」(兵庫、64歳男性)
     *
 もう1作は言うに及ばず、「冬のソナタ」。日本の韓流ブームの原点だ。男性からも熱い声が多く届いた。
 「韓国ドラマにあまり興味がなかったが、『冬のソナタ』を初めて見たときの衝撃は今でも頭に残っている。音楽も役者の演技も素晴らしかった。何回見ても飽きない」(愛知、64歳男性)、「いろいろ見たが『冬ソナ』『チャングム』は別格。いずれもセリフが秀逸で奥が深い」(東京、72歳男性)。
 アンケートではかつては夢中で見たのに見なくなったわけにこんな理由をあげた人が多い。
 「『チャングム』や『朱蒙(チュモン)』にはまり、徹夜で見た。しかしこれでは生活が壊れ、何もできなくなると思い、見るのをやめた」(千葉、61歳男性)
 一方、「育児に疲れるなか、夢中になれたのが本当に救いだった。あの時間があったお陰で今生きていると言っても過言ではない」(茨城、44歳女性)との声も。
 韓国ドラマはCMを挟まず1話70分近くあり、だいたい最低16話、100話を超す大作もある。「製作本数の多さが秀作を生んでいる」(大阪、56歳男性)。さらにこんな指摘も。「何十話もあるのに、脚本がよく出来ている。日本では政治的な内容はなかなか難しいが、韓国では忖度(そんたく)なしに描くことが多いので視聴者の心をわしづかみにする」(広島、44歳女性)(林るみ)
 <調査方法> 10月初旬にアンケート。1226人が回答。編集部の作ったリストの69作から選んでもらった。12位以下は(12)馬医(13)朱蒙(14)100日の郎君様(15)コーヒープリンス1号店(16)トッケビ――と続く。」(2020/11/14付「朝日新聞」b2より)

改めて、上の記事で採りあげていたベスト作品は・・・(*は自分が見た作品)
①愛の不時着 *
②宮廷女官チャングムの誓い *
③冬のソナタ *
④イ・サン *
⑤トンイ
⑥梨泰院クラス
⑦オクニョ 運命の女
⑧太陽を抱く月
⑨私の名はキム・サムスン
⑩IRIS(アイリス)
⑩太王四神記
⑫馬医
⑬朱蒙 *
⑭100日の郎君様
⑮コーヒープリンス1号店
⑯トッケビ

上の*印は自分が既に見た作品だが、当blogを検索すると、自分は他に下記の作品を見ている。
「浪漫ドクター キム・サブ2」
「浪漫ドクター キム・サブ」
「商道(サンド)」
「風の国」
「ホジュン」
「砂時計」
「海神」

自分が韓ドラに出会ったのは「海神」。(ここ)にも書いているが、兄貴がDVD-BOXを買って、自分に「見ろ」と押し付けてきたのが最初。それが2008年1月の事だった。
それ以降、結構見た。「冬ソナ」も抵抗があったが見た。そして最近の「愛の不時着」。(当サイトの右上の「サイト内検索」で「韓国ドラマ」または「韓ドラ」で検索すると、昔の記事が出てくる。なお、当サイトでは「韓国ドラマ」&「韓ドラ」という二つの名称を使っている)

201116doctor2 最も最近に見た韓国ドラマは「浪漫ドクター キム・サブ2」だ。「浪漫ドクター キム・サブ」については、ちょうど1ヶ月前に「韓ドラ「浪漫ドクター キム・サブ」を観る」(ここ)を書いたが、2020年にその続編の「浪漫ドクター キム・サブ2」が韓国で放送されたと言うが、(ここ)にあるように日本ではまだ配信されていない。

これは内緒話だが、ダメ元で(ここ)で、送料共900円でBDを買ってみた。これが結構楽しめた。案の定、日本語の字幕は、誤植があるが、でも内容は充分に伝わり、楽しめた。
見終わった感想は、第一作よりも、この第二作の方が、落ち着いていて完成度が高く、「2作目の方が上」というのが我が家の評価。
この作品は、色々な韓国ドラマのベスト作品にはランクされていない。しかし、我が家では1日1作ずつ見たが、次の日が楽しみで、充分に楽しめた作品。
いずれ正式に配信になったら、また見てみようかな・・・

読書とTVドラマで時間が過ぎる、コロナ渦の老後の毎日ではある。

(2020/12/29追)
WOWOWで、2021/01/29より毎週2話ずつ放送予定。

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2020年11月12日 (木)

「この人が文化功労者?」前川喜平氏の言葉

「日刊ゲンダイ」(2020/11/11付)でこんな記事を見付けた。

“スガ友”顕彰 終身年金350万円「文化功労者」に経済人の愚
 所管する文科省の元次官の言葉だけに説得力がある。
 東京新聞のコラム(8日付)で前川喜平氏が、文化の向上に功績があった人を称える「文化功労者」について<自らは創造活動をしない経済人が選ばれたことには、強い違和感を覚えた>と疑問を呈していた。
 前川氏が「あれ?」と思ったのは、おととしからだという。確かに調べてみると、2018年は資生堂名誉会長の福原義春氏とキッコーマン名誉会長の茂木友三郎氏、19年は日本財団会長の笹川陽平氏、今年はインターネットイニシアティブ会長の鈴木幸一氏とぐるなび会長の滝久雄氏が選ばれた。
 経済人が選ばれることの違和感は文化功労者のその「特権」にある。年間350万円の年金を、死ぬまで受け取れるのだ。
 文化への貢献者には「文化勲章」があるが、憲法14条に「栄誉、勲章その他の栄典の授与はいかなる特権も伴わない」という規定があり、お金は出せない。そのため1951年に「文化功労者年金法」を制定し、年金支給を決めた経緯がある。つまり“功労金”を渡すことが目的の制度なのだ。前述のコラムで前川氏は<功績顕著な学者や芸術家でも、経済的な成功者とは限らない。例えば作歌だけで生活できる歌人はほとんどいない><三百五十万円の年金は貴重なご褒美だ。しかし、成功した経済人には不要だろう>と記していた。

■年間予算総額8億円
 この一件は、4日の衆院予算委員会でも取り上げられ、立憲民主党の本多平直議員の質問に萩生田文科大臣は「現在の文化功労者は233人。年金の年間総額は8億1550万円」と答弁している。
 そのうえ、今年選ばれたぐるなび会長は、菅首相の“オトモダチ”だ。子会社が献金もしている。本多議員があらためて言う。
「惻隠(そくいん)の情から国会では実名をあげませんでしたが、菅首相の知人は文化功労者に選ばれただけでなく、経営する『ぐるなび』が『Go Toイート』によって恩恵を受けている。ネット予約分に616億円の予算がつけられ、ぐるなびには事務費用として10億円が支払われます。菅政権は、日本学術会議に年間10億円の税金が使われていることを問題視するなら、文化功労者への8億円の使い方も議論すべき。経営者にまで終身年金を払う必要があるのかどうか」
 その通りで、これほど「前例打破」にぴったりな事案はない。」(2020/11/11付「日刊ゲンダイ」ここより)

そこでオリジナルの前川さんのコラムをググって探してみた。

 「「この人が文化功労者?」前川喜平
 文化功労者の顔ぶれを見て「あれ?」と思ったのはおととしだ。二人の経済人が入っていた。「文化振興」が功績だとされていた。総人数も15人から20人に増えていた。
 文化功労者は毎年、文化審議会文化功労者選考分科会により「文化の向上発達に関し特に功績顕著な者(文化功労者年金法)として、文化、学術、スポーツの分野から選考される。文化の分野でいえば、文学、美術、音楽、演劇、大衆芸能などで優れた創造活動をしてきた人たちが選ばれてきた。だから、自らは創造活動をしない経済人が選ばれたことには、強い違和感を覚えたのだ。
 去年は、日本財団の会長や芸能プロダクションの創業者が含まれていた。今年はIT企業創業者や菅首相と親密だと言われるグルメサイト創業者が含まれている。そうした人選には違和感だけでなく、疑問すら抱かずにはいられない。
 功績顕著な学者や芸術家でも、経済的な成功者とは限らない。例えば、作歌だけで生活できる歌人はほとんどいない。文化功労者に支給される年額350万円の年金は、貴重なご褒美だ。しかし、成功した経済人には不要だろう。経済人は褒章と叙勲で顕彰すればよい。文化功労者には経済人はそぐわない。芸術家や学者だけを顕彰する制度に戻すべきだ。人数も減らせるから、行政改革にもなるだろう。 (現代教育行政研究会代表)」(2020/11/08付「東京新聞」『本音のコラム』より)

大阪での大阪市廃止案が否決されたり、米大統領選でバイデン候補が当選したりと、少しは世界の情勢悪化が底を打ったかに見えたが、今日の新聞を見ると香港議会で、政府が気にくわない議員はクビに出来るようになったとか・・・。香港での三権分立の崩壊・・・。

同様に、意に添わないヤツはクビ。逆に意に添う人は優遇・・・。これが民主国家ニッポンの現在、と、つい笑ってしまう。相変わらず、前の安倍政権から、こんな情実人事がはびこっている。

ふと、4年前に聞いた「NHKラジオ「カルチャーラジオ 歴史再発見 アフリカは今~カオス(混沌)と希望と(講師:松本仁一)⑥多部族国家の問題~ジンバブエ」ここ)を思い出した。
それによると、アフリカで民主主義が発展しないのは、部族単位国家なので、国のリーダーが国全体のことを考えず、自分の部族だけ優遇する。よって政権が替わると、前例にならって、他部族を排除し、自部族だけを優遇する。それが繰り返されているのだという。

日本もアフリカと変わらないな・・・と思いながら読んだ記事であった。

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2020年11月 9日 (月)

「積ん読」自分流に!?

先日の朝日新聞にこんな社説があった。
「(社説)積ん読の勧め 肩の力抜いて自分流に
 春先からのステイホームで「読書をする時間ができた」と意気込んで買った本が、そのまま「積(つ)ん読」になっている人も多いのではないか。

 読書週間は今月9日まで。気になりながら手に取れていない本。ページを開いたものの途中で挫折してしまった本。きちんと読んだはずなのに内容を思い出せない本。読書の悩みは尽きることがない。

 そんな人たちの肩の荷を下ろしてくれそうなのが、春に刊行された「積読(つんどく)こそが完全な読書術である」だ。

 著者で書評家の永田希(のぞみ)さんは「読書は本来すべて不完全なもの。やましさを感じる必要はない」と説く。積ん読の効能は、負け惜しみのようなものも含めてときおり耳にするが、ここまで堂々と主張されると何とも心強い。

 どんなにまじめに読んだとしても、読み落としや記憶違い、記憶の欠落は避けられない。実質的にはすべての読書が拾い読みや曲解でしかない。だから、本を積んだまま眺めたり、書評だけを読んだり、本を読んだ人に感想を聞いたりするだけでも、立派な読書活動の一つといえるのだ――と。

 電子書籍も変わりはない。題名や内容を見聞きしたり、関心を持ったりした時点で読書はすでに始まっているという。

 そう考えると、だいぶ気が楽になる。今年の読書週間の標語は「ラストページまで駆け抜けて」だが、最後までたどり着くことにこだわる必要はないかもしれない。文字どおり「駆け抜け」て、ざっと読むことにも意味はありそうだ。

 言葉をかみしめながらページをめくる醍醐(だいご)味は、それはそれとして大切にしつつ、そのときどきの気分に身をゆだね、自分流で本と対話したい。

 それでも読んだ内容を忘れてしまうのは情けないし、時間を返してと言いたくなる。そう思う人にはこんな一節を。

 今年の英ブッカー国際賞の最終候補に残った小説「密(ひそ)やかな結晶」で、著者の小川洋子さんが、記憶の消滅が起きる架空の島に生きる登場人物に語らせている言葉だ。

 「(記憶は)姿を消したように見えても、どこかに余韻が残っているんだ。小さな種のようなものだ。何かの拍子にそこへ雨が吹き込むと、また双葉が出てくる。それにたとえ記憶がなくなっても、心が何かをとどめている場合もある。震えや痛みや喜びや涙をね」

 心の奥底に沈んだ本の記憶も、いつかひょっこりと顔を出してくれるかもしれない。そんな思いがけない再会もまた、読書の楽しみだろう。」2020/11/07付「朝日新聞」社説より)

今年の読書週間の標語は「ラストページまで駆け抜けて」なんだって・・・
そもそも読書週間なるものに、自分はあまり興味が無いが、最後まで読め!という掛け声には少々ウンザリする。他人に言われたくないな・・・。
というのも、案の定、今読んでいる「吾輩は猫である」に苦戦中なので・・・

前にも書いた事があるが「積ん読」といえば、24年前に亡くなった親父の趣味が「積ん読」だった。もっとも、これは本人に聞いたわけでは無く、よく本を買ってきては積んであるので、どうせ読んでいないだろう・・・と家族が勝手にそう思っていただけ。
また週刊誌好きで、毎週、新潮・文春・ポスト・現代の4種の週刊誌を取っていたので、帰省した時は、ヒマ潰しに自分たちも読んだもの。

上の記事を読むと、読んだ本は内容を覚えているのが正常らしいが、自分ははなはだ疑問。つまり、同じ本を2度目読んでも新鮮なのである。漱石も同じ。漠然とスジは覚えているものの、細部はもちろん覚えていない。
そもそも読書で、いわゆる精読するのは、教科書に載っている小説や、受験の時に出される時くらいでは?
我々のような、ヒマ潰し読書は、読み飛ばそうが、何でも有りでは?

話はコロコロ飛ぶが、だいぶ前だが、フト思い立って、図書館で学生時代に読んだ、石川達三の「青春の蹉跌」を借りてみた。すると、地下倉庫から出て来た本は、古ぼけた文庫。紙の色は変わっているし、とても読む気にはならなかった。と同時に、もう過去の本になってしまったのかと寂しく思った。(もっとも、Amazonで検索すると、新品の文庫がまだ売っていた)

北海道で、またコロナ感染者が増えているという。気温が下がると東京も同様になるだろう。自分の場合、趣味のオーディオが、耳が壊れてダメなので、あとは読書かTVくらいしかない。
本は幾らでもある。この隠り生活のなか、積ん読も含めて、読書にうつつを抜かすのも一興かもね。

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<<付録;(毎年恒例の)当サイトのお勧め番組>>

<ザ・ベストテレビ2020>[BSプレミアム]2020年11月09日~11月13日

「第一部」2020年11月9日(月) 午後3:00~午後6:00(180分)
・午後3時5分ごろ~ATP賞「おじさん、ありがとう~子供たちへ 熱血和尚の遺言~」BSフジ/バンエイト
・午後4時59分ごろ~「地方の時代」映像祭賞 「海を洗う~果てしなき機雷戦~」山口朝日放送

「第二部」2020年11月10日(火) 午後2:41~午後4:39(118分)
・午後2時44分ごろ〜芸術祭賞 BS1スペシャル「ボルトとダシャ〜マンホールチルドレン 20年の軌跡〜」NHK/えふぶんの壱

「第三部」2020年11月11日(水) 午後3:11~午後4:19(68分)
・午後3時14分ごろ~ 放送文化基金賞「なかったことに、したかった。未成年の性被害1」「なかったことに、できない。性被害2回復への道は」日本テレビ放送網

「第四部」2020年11月12日(木) 午後3:34~午後5:44(130分)
・午後3時39分~「聖職のゆくえ~働き方改革元年~」福井テレビジョン放送
・午後4時43分~「想画と綴り方~戦争が奪った子どもたちの“心”~」山形放送

「第五部」2020年11月13日(金) 午後2:52~午後4:01(69分)
・午後2時58分ごろ~「カネのない宇宙人 閉鎖危機に揺れる野辺山観測所」テレビ信州

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2020年11月 7日 (土)

聞かれても答えない国家 ニッポン

今日(2020/11/07)の「朝日新聞」夕刊に面白い記事が載っていた。

「お答え差し控える」答弁、毎年300件超 第2次安倍内閣以降が突出 立命館大准教授調査

 国会答弁で出た「お答えを差し控える」の発言数を調べたところ、直近5年は毎年300件を超える「異常事態」になっている――。そんなツイートが話題になっている。リツイートが1万件、「いいね」は1万3千件を超えた。

 ツイッターに投稿したのは、立命館大産業社会学部の准教授・桜井啓太さん(36)。国会会議録検索システムを使い、1970年から今年10月8日まで半世紀分を調べた。中でも安倍政権下の2017~19年が毎年500件超と突出していた。先月29日、グラフとともにこうツイートした。

《【聞かれても答えない国家】
いつからこんなに国会は答えなくても許される場所になったのか?と思い作ってみた。
やはりここ数年の答えなさは異常…》

201107kokkai  桜井さんの専門は政治ではなく、社会福祉学。近年明らかに増えた印象の「答えを控える」答弁の数を可視化してみようと思い立った。同システム(https://kokkai.ndl.go.jp/別ウインドウで開きます)は戦後の第1回国会(47年5月)以降の本会議や委員会の発言を電子化し、誰でも無料で利用できる。

 自身の研究テーマで活用したノウハウがあり、半日ほどで集計できたという。対象の答弁は衆参本会議や両院協議会・合同審査会など全てとした。

 特に発言数が目立った第2次~4次安倍内閣の閣僚経験者の答弁(集計期間は12年12月26日~今年9月16日)では、安倍晋三前首相(165件)、森雅子氏(94件)、稲田朋美氏(87件)、河野太郎氏(78件)の順に多かった。

 桜井さんは、森友・加計、桜を見る会などの問題が背景にあるとみる。桜井さんは「モリカケ桜だけでなく、政策全般で見られたのが意外だった。答えない姿勢が安倍政権以降、政治家や官僚に広く浸透したのだろう。国会軽視というより国民軽視の態度だ」と指摘。その上で「他者の問いかけに答えるのは社会の基本マナー。一切をはねつける言葉が社会全体に広がっていないだろうか」と心配する。

 今回の集計に菅義偉首相の就任後の答弁は含まれていないが、首相として初の代表質問で、この言葉を発した。桜井さんは「菅首相は初日からこの言葉を使い、すでにポイントゲッターの気配がある。今後の答弁にも注目したい」と話している。(西村悠輔)」(2020/11/07付「朝日新聞」夕刊p7より)

ツイートは(ここ)。曰く
「【聞かれても答えない国家】
いつからこんなに国会は答えなくても許される場所になったのか?と思い作ってみた。
やはりここ数年の答えなさは異常…」

学術会議の会員6名の任命拒否問題は、安倍政権よりも、もっと暗黒化する事例として、注視している。めったに見ない国会中継だが、任命拒否の所だけは、後から見ている。
それにしても、阿部さんに勝るとも劣らない菅首相の答弁における不誠実さは、目に余る。
それをグラフで示してくれたのが、この桜井准教授。
まさに2014年から突出している。
国会は、国民の代表者が集う国家権力の最高機関。それが、ここまでコケにされている。それを許しているのは、もちろん国民。

大阪都構想では、破れた松井代表が「皆さんが悩みに悩むこと、これだけ大きな問題提起ができたことは政治家冥利に尽きる」と発言し、物議を醸している(ここ)。

「政治家冥利に尽きる」とは、まさに自己満足・自己賛美の話。それに100億円ものお金をかけて、誰も維新に自己満足を得て頂こうナンテ、考えてはいない。維新の何かがヘンだ。

そして、米大統領選。トランプ氏の “ウソまみれ”の会見を、米テレビ局が中断させたという(ここ)。

ひるがえって日本。首相がどんなウソを言おうが、NHKの中継は決して中断しない。国会で、何度も同じ事を質問されても答えず、ただただ官僚の作った現行を棒読みの新らしい首相。
先日のアジア訪問でも「菅首相のジャカルタ内外会見は、質問と回答が用意された”ヤラセ会見”」ここ)とのこと。

世界中の何もかもが、悪い方向に向かっているよに見えたが、大阪と米大統領選を見ると、何とか持ちこたえたかのようにも見える。
前に当blogで安倍政権に対し「誰でも良いから替わってくれ~」と叫んだことがあった。なのに、まさか輪をかけて悪くなるとは・・・

改めて上のグラフに表された政府の国民に対する不誠実さ。さて次は、我々国民が政府に鉄槌を下せるかどうか・・・
やはり米同様、国民が選挙を通じて動かなければ、何も変わらないということだろう。

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2020年11月 2日 (月)

日本女声合唱団の「小さな手」と「石臼の歌」

今日は、女声合唱の歌から「小さな手」と「石臼の歌」の紹介である。

<日本女声合唱団の「小さな手>

「小さな手」
 作詞:宮本正清
 作曲:中田喜直

小さな手
5月の真昼の光に
さしのべられた
小さな手
深いやみの大地から
小首をもたげ
ただ大空にあこがれる
若柳のかよわい芽
言葉をもたねば
かれら幼いもの
ひたすらに手をさしのぶ


<日本女声合唱団の「石臼の歌」>

「石臼の歌」
 作詞:壺田花子
 作曲:中田喜直

秋の日を 輪廻の手臼押し回し
しらじらと
わが悲しみは降りつもる
散りなずむ粉よ
しばらくは静けき重昧に耐えかねし
しらじらと
わが悲しみを押しひしぐ
ついに輪廻の力及ばざる
さからうことの及ばざる
めぐり合うともすぐ別れにて
この秋は風肌につらからん
しらじらと
散りなずむ粉にまみれては
音立てて手臼曳きつつ
わがひとり嘆き歌える

201102nihonjyosei1_20201102222001  何とも静かなこの2つの歌は、昔に買った日本女声合唱団のLP「中田喜直女声合唱曲集」(SKK149)からである。このLPは1965年の発売であり。メモを見ると自分は昭和46年8月に買っている。なお、残念ながら、これらの音源はCD化はされていないようである。

自分は女声合唱の歌が好きであるが、この日本女声合唱団は、どうも現在は存在しないらしい。LPの解説にはこうある。

日本女声合唱団について
201102nihonjyosei2_20201102221601 日本女声合唱団は、横浜市にあるフェリス女学院短期大学音楽科の卒業生を中心にして、1954年の秋に創設された。以来、三宅洋一郎教授のもとに地道な研究を重ね、典雅な雰囲気をもつ独特のハ-モニーを作り出すことに成功した。
その活動は、決してはなやかではないが、すでに回を重ねた定期演奏会においては、充実したプログラムをもって着実に成果をあげ、近年とみに高い評価を受けている。また年に定期演奏会とクリスマス・コンサートをもつほかに、数々の演奏会、北九州・中国・名古屋・沖繩方面への演奏旅行、およびNHKをはしめとした放送、テレビ、レコードなどに活躍しており、レコードはすでに、LP(ステレオ)、ソノシートなど、数々のものを吹き込み、芸術祭奨励賞を受けたことがあり、それらのものを通して、数々のすぐれた作品や、内外の新しい作品の紹介につとめている。
わが国の合唱界において、。女声合唱団の数は非常に少なく、その活動もきわめて限定されたものになりがちだが、その中にあって、純芸術的な活動を行ない得る唯一の存在として、その将来性を期待することができる。常に多面的なレパートリーの拡充を心がけており、中田喜直氏をはじめ、邦人作品の演奏については、他の追従を許さぬものがある。
最初、この女声合唱団は「フェリス女声合唱団」の名で出発し、親しまれてきたが、10年を期して、より大きく発展すべく、「日本女声合唱団」と改名した。」

そしてwikiによると「三宅が1994年に死去した後に解散した」とある。

合唱団は、指揮者(指導者)が非常に重要。よって、指導者が亡くなることで、解散は、仕方が無いのかも知れない。
しかし、いったん録音された作品は、ずっと後世に残る・・・。
静かな秋の夜長には、こんな歌が似合うのかも知れない。

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