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2020年7月11日 (土)

山崎ハコの「橋向こうの家」~ギタリスト安田裕美さん死去

先日、こんなニュースが飛び込んだ。

山崎ハコの夫でギタリストの安田裕美さん死去 72歳、大腸がん
 シンガー・ソングライター、山崎ハコ(63)の夫でギタリストの安田裕美(やすだ・ひろみ)さんが6日午後2時33分、大腸がんのため死去したことが7日、分かった。72歳。北海道小樽市出身。山崎の所属レコード会社であるテイチクエンタテインメントから発表された。本人の遺志により、通夜・葬儀は行わない。お別れの会を開催する予定。
200711yasudahiromi_yamazakihako  安田さんは獨協大中退。小室等らのグループ「六文銭」の初期メンバーで、井上陽水(アンドレ・カンドレ)のデビューシングルのスタジオ録音でプロデビュー。陽水、小椋佳、山崎らのレコーディングや松山千春、中村雅俊、アリス、海援隊、堀内孝雄、石川さゆりらのアレンジなどで知られ、日本を代表するスタジオミュージシャンの1人だった。
 2001年1月に山崎と結婚している。

 山崎のコメント全文は次の通り。
  ◇  ◇
 大変な事ばかりの中、心苦しいのですが、山崎ハコよりお知らせさせて下さい。
 私の夫でギタリストの安田裕美が7月6日、午後2時33分 永眠いたしました。
 大腸癌、72歳でした。
 音楽業界の皆様には、50年以上もの間、スタジオミュージシャンとして、時には編曲家としてレコーディング等に呼んでいただき、沢山お仕事をさせてもらえました事、心より感謝申し上げます。
 又、数々のコンサート等で演奏させて頂きました事、関係者の皆様にお礼を申し上げます。長い間、お世話になりました。本当に有り難うございました。
 そして、彼のギターを沢山聴いて下さった安田裕美ファンの皆様、ありがとうごさいました。
 コロナ感染が収束していませんので、今は通夜、葬儀・告別式は行わない事を、慎んでお知らせいたします。
 「お別れの会」としましては、いつか 音楽溢れる、最初で最後の「安田裕美の会」をやりたいとは思っていますので、可能な道が見つかりましたら、必ずお伝え致します。
 私も今は悲し過ぎて 色々な事を考えられませんが、かけがえのない命、皆様のお健やかな事とご自愛を、心よりお祈り申し上げます。
 2020、7、7 山崎ハコ  」(2020/07/07付「デイリースポーツ」ここより)

実は、自分は安田裕美のファンだった。あの柔らかなギターの音。編曲も実に自然。
非常に優秀なギタリストとして様々なレコーディングに参加している。
そして山崎ハコの夫として二人の共演はあまりに有名。

1曲聞いてみよう。「橋向こうの家」の新しい方の録音である。

<山崎ハコの「橋向こうの家」>

「橋向こうの家」
 作詞・作曲 山崎ハコ
 編曲:安田裕美

淋しかったら いつでも 来てね
私と いっしょなら あんたは幸せ
まずい酒しかないよ 陽当りも悪いよ
でも 淋しかったら おいで

八つ当りでもすりゃ 気分も晴れるわ
ガブ飲みはだめよ おしゃくをするわ
空かんの灰皿 うるさい電車の音
そう こんな部屋だけど 又ね

身の上話は 聞かない約束
私が いくつでも かまわないこと
うすい布団の上で お国自慢でもしてよ
ほら たばこの煙も 踊るわ

私は いつでも ここに居るから
昼でも 夜でも ここに居るから
あの橋を渡り 川沿いの この家

ねえ 淋しかったら おいで
淋しかったら 来てね

自分と数か月しか違わない72歳。あまりにも早い。
しかし、我々も、そんな年代になってきたと言うこと。
とにかくご冥福を祈る。

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コメント

その業界の事は全く知りませんが ハコさんの事務所がつぶれ苦境にあった彼女を支えた人たちがいたみたいですね。
安田さんのギターはそのずっと前からハコさんの歌の合間から聴いていました。
ハコさんのつらさ、寂しさを思っています。私の小さな身の回りでも、連れ合いを亡くされて一人の生活になる人が増えてきました。
今はただ、悲しいばかりでしょうけど、ハコさんのおばあちゃんは息子さんに先立たれても100歳を超えて長生きされたと聞きます。
いつか一人弾き語りのハコさんのうたを聞きたいです。

【エムズの片割れより】
ハコさんは、自分の病気のために結婚をする気はまったく無かったらしいですが、「私が、結婚してハコを守る」と言って安田さんは結婚を申し込んだと、何かで読みました。

投稿: todo | 2020年7月12日 (日) 05:38

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