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2020年6月25日 (木)

「1万本超のビデオテープ」~趣味の行き着く先

先日、朝日新聞の夕刊の記事を見てビックリ。片山杜秀氏のビデオ録画のものすごいこと・・・。こんな人も居るんだ~と。

「(魂のサプリメント)1万本超のビデオテープ 番組録画、45年間の日課
 始まりは、俳優の平田昭彦(ひらたあきひこ)さんでした。1954年公開の映画「ゴジラ」第1作で芹沢博士を演じた方です。

 平田さんに心を奪われた幼い私は、彼がテレビに出る場面を何とか残したかった。画面を8ミリカメラで撮ったり、カセットテープで録音したり、試行錯誤していました。

 75年、わが家にやって来たのが、発売されたばかりのソニー「ベータマックス」。以来、録画という私の日課が途切れずに続いています。

200625video  ひいきの役者が出るドラマや、気になる脚本家が書いた映画などを確認し、タイマーをセットする。昔のビデオテープは高価だったから、無駄遣いはできません。60分のうち3分とか、残したいシーンだけを編集して、あとは上書きしていました。中学、高校時代は毎日深夜まで、そんな作業をしていましたね。

 今はDVDに変わりましたが、1日平均12時間分くらいは録画しています。すぐハードディスクの容量がいっぱいになるので、夜更けや明け方、原稿執筆の合間にDVDへダビングをしています。

 録画生活も、もう45年になりますか。ビデオテープは1万数千本、DVDも入れたら数えきれません。よく「こんなに録(と)って、全部見られるのか」と聞かれますが、見られる訳がないです。なのになぜ録画するのかと問われたら、「日課だから」としか答えようがありません。私にとっては、水を飲む、物を食べる、というのと同じで、ないと落ち着かないんですね。90%は無意味です。でも、そのムダがないと、残りの10%が生きてこないのでしょうね。
     *
 片山杜秀 かたやま・もりひで 1963年生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶応大学教授。著書に『未完のファシズム』(司馬遼太郎賞)など多数。近著に『皇国史観』。(聞き手・山本悠理)」(2020/06/22付「朝日新聞」夕刊P2から)

この「90%は無意味です」という潔さ。(たぶん100%無意味だと思うけど・・・)
片山杜秀氏という名。どこかで目にしたな・・・と思ったら、慶應義塾大学法学部教授と同時に音楽評論家だという。かつては雑誌「レコード芸術」にも執筆し、今は朝日新聞に記事を書いているという。なるほど・・・

この人の録画は、見るための録画では無く、録画そのものが趣味なんだな。
自分も心当たりがある。自分の場合は、音楽の音源を集めるのが趣味!?
大学時代は、FM放送を録音していた。録音は、オープンテープの時代を経て、カセットやMDそしてMP3からWAVへ。
そして近年は、CDのWAV音源からハイレゾ音源を集めていたっけ。(過去形なのが謎!?)

特にFM放送からの音源集めでは、MP3ファイル作りで膨大な時間を費やしたと思う。そのMP3音源は既に時代遅れになって、ほとんど削除してしまった。
今のWAV音源も含めて、聞く時間よりも、はるかに作る・集める時間の方が余計にかかっている。
でも氏と同じように「集めるのが趣味」と割り切れば、そんなもの・・・

自分も、ビデオテープも、まだ取ってある。Excelで番号を付けて整理しているが、VHSテープが約200本。既に再生機の無いβカセットも50本近くある。それにDVDとBDがそれぞれ100枚程度。
音楽では、昔のLPは200枚ほど。CDはコピーを含めて700枚ほどある。それに、いまだに捨てられないカセットテープも100本以上。LDも。
最近始めた4K録画のBDは、4K放送が再放送が主なので、ほとんど録っていない。

でも、そろそろ潮時。見ないもの、聞かないものは処分していかなければ・・・
そういえば、D-VHSは、60本ほどあったが、再生機が壊れたのを機に、全部捨てた。EDベータも同じく捨てた。しかしLDは購入品のためか、再生機が無いのに、まだ捨てていない。ベータのテープも、何か愛着があって、捨て切れていない。

氏の1万本は論外だが、死んだ後はそれを整理する遺族が困るだろうな・・・。
しかし、もしこれらがキチンと整理されていれば、放送局にも存在しない貴重なライブラリーになるかも知れない。
自分も、昔NHKで放送された喜多郎のライブなど、今でも見たい番組はある。でも、氏の好みと違うので、まあ無いだろう。

“捨てる”と言えば、20数年前に親父が亡くなった時、(親父は本を集めるのが趣味だったので!?←本当に全部読んでいたとは思えないので・・・)それを捨てるのにお袋が大変だったと聞いた。
特に専門の経理関係の古い本は、毎週、本を捨てる日に、せっせと近所の廃棄場所に運んだという。

こんな記事を読んで、もし“趣味の塊”を残されたら、残されたそれらの遺品を処理する家族は大変だろうな・・・と、つい心配してしまった。
他山の石とせねば!??


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コメント

片山さんの記事はワタシも読みました。

本日BSフジで25時から ホール&オーツの2014年のヨーロッパでのライブを(なぜか)放映するそうで、4Kだとか。
H&Oは好きなので、録画セットはしましたが、2時間半と長い(コマーシャルが30分以上入るのでは?わかりませんが)。song to soulという懐かしくて爆発ヒットした曲のできるまでを紹介する番組にも彼らは現役だからなのか(曲はprivate eyes)出演しませんでした。出演交渉はしたはず(だと思います)。ご参考まで。

投稿: kmetko | 2020年6月27日 (土) 16:22

片山杜秀氏は国際政治学と音楽評論の2足の草鞋を履いている人ですね。NHKEテレのらららクラシック等で何回かTV画面でお見かけしたことのある方です。最近も、らららクラシック「古関裕而の世界」(2020/4/10)に登場し、古関裕而について語っていましたね。国際政治学とクラシック音楽というのは相性がいいのか、等松治夫という国際政治学者がいますが、この人もらららクラシックにときどきゲスト出演する国際政治学者で、かつイギリスの作曲家エルガー研究の権威のようです。
私もビデオ(VHS)録画したものがたくさんあったのですが、幸か不幸か、ほとんどがカビにやられて再生不可能になったので廃棄しました。ただ、いくつかは、手元に残ったので、ビデオ録画からDVDへ返還する録画機を購入し、DVDに変換しました。今年はベートーベン生誕250年のベートーベン・イヤーですが、2006年はモーツァルトの生誕250年のモーツアルト・イヤーでした。この年NHKBSは「毎日モーツアルト」という番組を月曜から金曜まで毎日10分間、1年間放映し、私もせっせとビデオ録画しましたが、この録画が幸いにしてカビにやられることなく手元に残った一つです。さっそくDVDに変換したのはむろんですが、モーツアルト・ファンの私にとって貴重な財産です。ただ、最初からブルーレイで録画したものでないので、画像や音声が鮮明であるとはいえないのと、3月ぐらいから録画を始めたので、最初の2か月分ぐらいが欠けており、また途中にもいくつか欠けている回があるのがちょっと残念です。

【エムズの片割れより】
モーツァルトの生誕250年と言えば、2006年8月に2週間、オーストリアを旅したことを思い出します。
もちろんザルツブルグでは、モーツァルト一色。
でも、2006年8月20日の記事を読み直すと“「Viva MOZART」(8ユーロ)にガッカリ。”とありました。

投稿: KeiichiKoda | 2020年6月28日 (日) 17:22

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