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2020年3月21日 (土)

山本周五郎の全作品を読むぞ!?

同じようなタイトルの記事を前にも書いている。
「藤沢周平の全作品を読むぞ!」(2018年4月30日ここ)と「佐伯泰英「居眠り磐音 江戸双紙」全51巻 読破のスタート」(2018年10月11日ここ)だ。そして「藤沢周平の全60作品を読んだ」(2018年9月24日ここ)と「佐伯泰英「居眠り磐音 江戸双紙」を読み終えた」(2019年3月23日ここ)を書いてから、佐伯泰英の「秘剣」シリーズを読み始めたのだが、家庭内で大きな出来事があったものだから挫折し、ここ半年は読書から遠ざかっていた。
そして、今年になってからは、(カミさんが好きな)TVドラマを見る気になって、1~3月の冬版のTVドラマを色々見てみた。結論は、やはりTVドラマよりは小説。

山本周五郎が気になったのは「山本周五郎著「艶書」の朗読~時代小説にはまっている話」(2018年11月29日ここ)を書いた頃。
ふと、山本周五郎を読む気になって「樅ノ木は残った」の中古本を買って読み出したのが、この3月。昨夜読み終えたが、つい「山本周五郎の全作品を読むぞ!?」という記事を書く気になった。(ここで「!?」がミソ。「?」は全部読む自信が無い証!?)

山本周五郎の代表作である「樅ノ木は残った」。
200321mominoki Youtubeで1970年のNHK大河ドラマの総集編を見ていたので、大体のスジは分かっていたが、読み始めて登場人物の多さにワケが分からなくなった。(ここ)に「総登場人物」のリストがあるが、数えてみると何と258人。昔、吉川英治の「三国志」も挫折したが、その理由も登場人物の多さだった。
それで、一計を案じた。上の「総登場人物」のリストをwordにコピーし、PCを立ち上げておいて、新しい人物が登場する毎に「cont+F」で名前を検索し、登場した人は文字を青くした。そして読み進めるうちに、分からなくなった時も、名前を検索して「ああそうか」と・・・
高校時代、文学全集に凝って「レ・ミゼラブル」や「ジャン・クリストフ」を読んだ時、付録に付いていた栞(しおり)に「主な登場人物」が載ってたが、それの現代版!?
そのお陰で、何とか物語に付いて行けた。
(上)を読むのに5日、(中)を読むのに4日かかったが、(下)は昨日の1日で読んでしまった。つまり、読み進めるうちに、夢中になっていた、という事。思い出すと、文庫本1冊を1日で読むペースは、昔、山岡荘八の「徳川家康」を読んだ時に経験したが、それ以来!?

そして、藤沢周平などに続いて、またまた「山本周五郎の全作品を読むぞ!?」となって、新潮文庫の中古本を60数冊そろえてしまった。
実は、「全部読むぞ!」にあたって、どんなシリーズで読むかを調べてみると、過去に発行された全集は、とにかく古い。つまりは、文字も小さく老人向けでは無い。それで目に付けたのが、現役の新潮文庫だった。
なぜ新潮文庫に絞ったからかと言うと、文庫に残った作品こそ、単行本を経て世に残すべき作品だと出版社が判断した、と推察したから。

本屋で新潮文庫の「新潮文庫解説目録」を見たら、「や2山本周五郎」の連番では、62冊(や2 62)(改番を含むと69)まで発行されていた。その内、元の番号で残っているのが44冊42作品。改版されて新しい番号になっているのが11冊9作品。そして絶版が7冊7作品だった。

さて60数冊を、どんな順番で読むか?
今回読んだのが「樅ノ木は残った」で、過去に「さぶ」と「おごそかな渇き」は読んだことがある。そして「赤ひげ診療譚」は映画やTVドラマで見たことがある。
昨日買った「文豪ナビ 山本周五郎」には、「おすすめコース」として、「さぶ」→「かあちゃん」→「小説 日本婦道記」→「樅ノ木は残った」→「よじょう」→「赤ひげ診療譚」→「青べか物語」→「ながい坂」「虚空遍歴」 という紹介があった。

自分は、これといって読む順の意志も無いので、「新しい番号での改版」(や3)⇒「元の番号での改版」⇒「オリジナル」の順で、番号の若い順から読むか??
または、Netにある「山本周五郎作品館」(ここ)の「管理人のシチュエーション別によるお勧め作品」(ここ)も参考になるかも知れない。

<<管理人のシチュエーション別によるお勧め作品>>
【笑いたい時は】『彦左衛門外記』『楽天旅日記』『おしゃべり物語』『真説吝嗇記』『評釈堪忍記』『ゆうれい貸屋』『わたくしです物語』
【泣きたい時は】『柳橋物語』『桑の木物語』『二十三年』
【勧善懲悪なら】『備前名弓伝』『鍔鳴り平四郎』『恋の伝七郎』
【恋愛ものなら】『扇野』『落葉の隣り』『おさん』『鶴は帰りぬ』
【サスペンスなら】『砦山の十七日』『失蝶記』『花杖記』『五瓣の椿』
【弱い者に応援】『ひとごろし』『よじょう』『若き日の摂津守』『日日平安』
【かわいい女なら】『水たたき』『おたふく』『釣忍』『しづやしづ』
【メルヘンなら】『麦藁帽子』『七日七夜』『あだこ』『貧窮問答』
【感動するなら】『さぶ』『橋の下』『四日のあやめ』『赤ひげ診療譚』
【不思議な気分】『その木戸を通って』『屏風はたたまれた』『薊』
【元気になりたいなら】『かあちゃん』『ちいさこべ』
【代表作なら】『樅ノ木は残った』『虚空遍歴』『青べか物語』

ともあれ、この記事は自分に対する備忘録。
「新潮文庫の山本周五郎を全部読んだぞ!」という記事が、いつ書けるか分からないが(もちろん途中で投げ出す可能性は充分にある)、まあ気長に、取り組んで行こうと思う。


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コメント

私が読んだ山本周五郎の作品は数年前に読んだ「樅ノ木は残った」だけですね。これについては別のところでも書きましたが、大河ドラマ「樅ノ木は残った」の総集編(1970年放送のこの大河ドラマは総集編しか残っていない!)を観たことがきっかけでした。内容が複雑でこれだけではドラマの背景がよくわからないので、原作を読んでみようとしたのです。このとき、小説を読む以外にも伊達騒動や原田甲斐について少し調べてみました(といってもネットでwikiを読むぐらいですが。。。)主人公の原田甲斐は小説の中では触れられていませんが、血筋的には伊達政宗の孫にあたる人物なんですね。ウィキペディア「香の前(こうのまえ)」にアクセスるとわかりますが、豊臣秀吉の愛妾であった香の前が伊達政宗に下賜され、正宗との間に生まれた娘が津多であり、香の前と津多は正宗の重臣である茂庭綱元に下げ渡され、津多は茂庭家の娘として育てられる。津多はのちに原田宗資に嫁ぎ、二人の間に生まれたのが主人公である原田甲斐(宗輔)ということです。したがって、原田甲斐の母親である津多は伊達政宗の娘、原田甲斐は正宗の孫ということになるんですね。大河ドラマ「樅ノ木は残った」で津多を演じたのは田中絹代で、いかにも正宗の娘らしい気品のある存在でした。なお、渡辺謙が主役を演じた大河ドラマ「独眼竜正宗」にも、正宗が秀吉の愛妾「香の前」が下賜され、二人の間に生まれた子供を茂庭綱元に預ける話が出てきます。

【エムズの片割れより】
コロナの暗いニュースばかりですが、外出できないそんな時こそ、山本周五郎の世界に埋没!?

投稿: KeiichiKoda | 2020年3月31日 (火) 12:06

山本周五郎最の小説は「樅木は残った」しか読んだことがないと書きましたが、映画化されたり、ドラマ化されたものは結構観ているかもしれません。黒沢明監督の傑作「赤ひげ」はたしか山本周五郎原作だったし、明日(4/5)NHKBSプレミアムで再放送される「さぶ」は山本周五郎の傑作をドラマ化と銘打ってあります。
TVドラマといえば、年末から年始にかけてTBSで一昨年、昨年と大評判だったTVドラマシリーズが一挙再放送されたので、録画しておき、最近観てみました。「逃げるは恥だが役に立つ」(2018年度の放送)と「義母と娘のブルース」(2019年度の放送)の2つです。前者は新垣結衣、後者は綾瀬はるかという当代切っての人気女優が主役を演じる、漫画が原作の、ずいぶんと変わった男女関係と家族関係を描いたもので、家内と一緒に観たのですが、結構面白かったですよ。数学の難問「ABC予想」を証明したとして本日の新聞をにぎわせている望月京大教授もほとんどメディアには登場しない人らしいのですが、ブログで「逃げるは恥だが役に立つ」の論評をしているそうですよ。

【エムズの片割れより】
黒澤明の「赤ひげ」も、NHKの「さぶ」も4Kで見ました。
スジが分かると、原作を読む意欲が少なくなります。
「逃げる・・・」は自分も見ましたが、数学の天才が気に入ったとは!!

投稿: KeiichiKoda | 2020年4月 4日 (土) 10:05

山本周五郎が大好きです。
ほとんどが50ページくらいの短編ですが男女の悲しみや喜び、武士のなりわい、町人のなりわいなど
じっくり読めば感動する話ばかりです。
新潮文庫に良い話がたくさんありますよ。
ためしに 四日のあやめ はいかが
でしょうか。

【エムズの片割れより】
新潮文庫の全編を集め、この頃は出版の順に読んでいます。
お話があったので、「日日平安」の後に「四日のあやめ」を読みました。
短い話の中で、登場人物が多いと戸惑うこともありますが、どれも「なるほど」と頷きます。
次は「さぶ」ですかね。
コロナのニュースを聞くよりも、山本周五郎の世界に浸る方が、心が健康に居られるかも!?

投稿: ひでお | 2020年4月14日 (火) 13:09

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