« トイレットペーパーは4人家族で1ヶ月8ロールで充分!? | トップページ | 「休校の今、皆さんに伝えたいこと イタリアの校長が話題」 »

2020年3月 5日 (木)

胃もたれで大腸内視鏡と胃カメラをやってしまった話

そもそも自分の病気は、重ければとてもblogの記事など書く気にはなれない。逆に軽いと、ついblogネタにしたくなる。今日はその後者である。

自分の胸やけや胃もたれは持病。20年以上の歴史がある。
病歴を調べてみると(これは自分用の備忘録)、胸やけで胃のレントゲンを撮ったのが2005年7月30日。そこで胃の噴門部から逆流していることを指摘され、胃カメラ検査を勧められた。
2006年4月、ピロリ菌の検査の結果10以下が陰性のところ177で立派な陽性。除菌薬を飲む。6月、除菌後の検査で0.2。除菌成功。しかし、しばらく胸やけが治まらず、制酸剤(オメプラゾール)を貰う。
胃のもたれが再発したのが2012年1月。それからずっと制酸剤(プロトンポンプ阻害剤=オメプラゾール、ネキシウム)を飲むことになり、丸8年になる。

胃のもたれに制酸剤が効くと知ったのが、NHK「ためしてがってん」。そこに「胃酸が増えると、腸で酸の中和が間に合わなくなるため、胃に、それ以上「消化物を送らない様に」、腸管ブレーキと呼ばれる指令を出して、胃の動きを止めるのです。それと同時に、脳にも「それ以上食べないように」指令をだします。それを「もたれ」という感覚として脳が感じているのではないかと考えられています。」とあった。
それを根拠に、ずっと制酸剤を飲んでいる。止めると胃の調子がすぐに悪くなるため、止められないのである。

人生2度目の胃カメラをを飲んだのが2013年7月23日。このことは「胃カメラでノドを痛めた話」(ここ)で書いた。特に大きな問題は無かったものの、指摘されたのが胃食道逆流症と慢性萎縮性胃炎、そしてコレステロールの黄色腫。
そして昨年の年末から、薬を飲んでいてもまた胃のもたれ。カミさんが言う。「自分を安心させるためにも胃カメラを飲め」。そして病院は、近所でも評判の良い八王子駅前の消化器専門の医院が良いと言う。
年明けに行ったが、さすがに混んでいる。予約は無く、来た順なので1時間は待つ。やっと順番が来て、医師がお腹を押して、「少し張っている。CTを撮ってみましょう」で、直ぐにお腹のCT検査。直ぐに結果が出て、「まあ一度胃の検査をやっておきましょう。大腸も、市の健診から半年経っているので検便をしておきましょう」。帰りにもらったカルテのCT読影医師の所見も、「検便をしましょう」だけなので、何も無かったみたい。

そして胃の内視鏡検査の予約でビックリ。何と予約が出来るのが1ヶ月半も先だという。なるべく早くということで、予約。毎日何十人も検査をしているはずなのに、それほど受診者が多いとは・・・

2週間後に受診してビックリ。何と検便の結果、1サンプルの便潜血が陽性とのこと。今まで陽性になったことが無かったのでビックリ。大腸内視鏡をしておいた方が良い、とのことで、予約に行くと、これまたビックリ。大腸内視鏡検査の予約も、2ヶ月も後の3月だという。何とか早く、と食い下がると、午前中で良ければ次週に空きが一つある、とのことで、その日を予約。
大腸内視鏡検査は、当日の検査前に腸を空にするため、洗浄液を2リットル飲む必要があるが、病院で飲む場合は、午前中から飲み始めて午後検査になるので、1日6人限定になり、予約日が遅くなる。家で飲む場合は、予約日はもっと早くなるとのこと。自分の場合は、事前準備が大変だが、午前中の検査だったので予約が早く取れた。

話は戻るが、併せて医師に「CTの結果は、悪い所は無いと思って良いか?」と聞くと「たぶん水だと思いますけど、腎臓に影があるので、超音波をやっておきますか?」。そして、その足で超音波室検査に。直ぐに検査出来るところは小病院の良い所!?
結果、腎嚢胞で問題なし。帰りに貰ったカルテには、エコー検査結果として、腎臓以外に、肝臓、胆嚢、総胆管、脾臓、膵臓が異常なしとあった。そして膀胱は「尿量少なく評価困難」。トイレに行っていなかったら膀胱の異常までエコー検査で分かるらしい・・・!

そもそもこの病院、最初に書く問診票に「当院では、原則的に病名をありのままにお話していますがよろしいですか?」というチェックがある。つまりガンだったら、即ガンだと告知するらしい。何より、カルテをそのままコピーして貰えるので、全てが明快。そこには生検の結果が生々しく書いてある。普通は口頭で「問題無いです」で終わる所、病変のステージまで書いてある。

そして大問題だったのが大腸内視鏡検査。前日は検査食。20年ほど前、近くの医院で痔の手術をしたとき、他の病気を排除するために大腸のレントゲンを撮ったのだが、肛門から空気を入れるのが苦しくて参ったことがあった。その時の検査食に比べると、よほど食べやすかった。
前日の夕食後6時半に、言われたとおり下剤(ラキソベロン)10錠を飲む。いよいよ腸を空にする。午後11時過ぎ、猛烈な下痢。それが尋常では無い。全身から冷や汗が吹き出し、ショックで失神寸前。トイレに座っていられなくなって、トイレの床に倒れ込んだ。たまに下痢で大腸が痙攣を起こした時に、冷や汗が出ることはあったが、今回は未経験の世界。
そもそも自分にとって、下剤10錠は多すぎた!!
そして当日、検査の6時間前の午前6時から洗浄液を飲み出す。これが結構ツライ。10分おきに、コップ1杯の洗浄液を2回と水を1回飲む。それを6回繰り返す。9時まで3時間をかけて・・・。合計、洗浄液2リットル+水1リットル!!
当然途中にトイレに駆け込む。最後に水状の下痢が出て、完成!
ちなみに、午後の検査に備えて病院で洗浄液を飲む予約をした人は、ひとつのテーブルを囲んで、時間を潰しながらひたすら飲んでいた。でも、もしトイレがふさがっていたら大変では?と、要らぬ心配をしてしまった。

バスで病院に行ったが、バスの中で、もよおすとイヤなので、オムツをしていったが、全てが出きったらしく、大丈夫だった。
そして検査。まさに流れ作業。順番に呼ばれてベッドに寝て、点滴を入れられる。そして、検査室にベッドごと運ばれて、「鎮静剤を入れますね」と言われた瞬間気を失った。つまり点滴で睡眠薬を入れた瞬間に寐てしまったようだ。
検査が終わった事は分かった。寝ぼけまなこで「何かありましたか?」と聞くと「ポリープを取りました。ちっちゃいんですけど、取っておいた方が良いので取りました。一つ」と看護師さん。この会話はかすかに記憶にある。しかし、いわるゆる全身麻酔での検査は樂だった。
検査時間は20分ほど。壁に掛かっていた検査要領によると、普通は検査時間は15分程度で、ポリープを取る場合は30分ほど、ガンなどがあった場合は1時間ほどかかる場合がある。とあったので、検査時間からするとそう心配は要らなさそう・・・
診察費明細には「粘膜切除術」とあった。

鎮静剤の効きがあまりに早いので、家に帰って調べてみた。すると、「体中を血液が駆け巡り、心臓まで戻ってくる速さは25秒~30秒だとされています。」「全身に張り巡らされた血管の長さから血液を流れる速度を計算してみると、その速さは時速200km以上にもなるのです。」ここより)とあった。なるほど、睡眠剤が直ぐに効くわけだ。

200305daichou 次の診察の時に聞くと、大腸内視鏡検査で取った大腸ポリープの病理検査結果は良性の「過形成性ポリープ」で心配無いとのこと。検査のカラー写真を貰ったが、素人目にはどこがポリープか分からない。
しかし大腸内視鏡は懲りた。少なくとも、今後5年はやらないぞ!!
たぶんこれで検便も陰性になるだろうし・・・

次が胃の内視鏡検査。これは大腸に比べると樂。朝食をしないだけ。これも流れ作業的。大腸と違って、歩いて検査室に入り、ベッドに寝て点滴を刺して、喉の麻酔の薬を飲んでから、鎮静剤でやはり直ぐに寐てしまった。検査時間は、何も無い時で10分ほどと言われていたが、自分の場合は12分ほどだった。内視鏡を口から抜く時は覚えている。
待機室で目を覚ましたのが数十分後。看護師さんに聞くと、ポリープを取って生検に回したという。
しばらく後、ベッドの順に看護師さんがやってくる。隣のベッドの人に説明をしている。「何も無かったので、このまま帰ってよろしいです」。いいな~~!

自分の番になり、看護師さんが点滴を外しに来た。それでポリープを取った状況を聞いてみた。「それほど心配無いと思いますよ。ガンだったら、直ぐに別室に、という事になり、胃潰瘍だったら直ぐに薬が出ます。何も指示が無いのでそれほど心配は無いのでは?必ず生検に出す先生もいますので・・・」とのこと。
翌週、診察を受けると、取ったポリープは「黄色腫」なので心配ないとのこと。これは6年半前に胃カメラをした時にも指摘されていたので、今回はそれを取ったと言うことらしい。

かくして、単に胃カメラでチェックしようと行ったことで、腹部のCT検査、エコーによる内臓検査、そして大腸と胃の内視鏡検査をしてしまった。
今まで同期会で、「人間ドックで、もしガンが見つかったら、ショックで失神してしまうので、検査はしない!!」と豪語していたが、何の事は無い、あれよあれよという間に、全てやってしまった。それにしても、検査が楽になったこと。寐ている間に終わるのは、とにかく樂。
しかし検査結果を聞くために待っている時間だけはイヤだ。裁判の結果を待つみたい?
たぶん誰も同じだろう。ああイヤだイヤだ・・・。検査はこりごり!

ところで、肝心の胃もたれだが、貰った色々な薬はどうも効いたとは思えない。ただ、ポリープを取ったことでの色々な食事制限があったので、胃もたれはほとんど良くなってしまった。
これは、何も発見されず。という精神的な事から来ているのかも知れない。
前にも、胃の調子が悪いときに、コーヒーやビールを断って治ったこともあったが、今回も加齢による胃の活動低下から来ているのかも知れない。今後も、消化の悪い脂質の食べ物を減らしたりして、食べ物でコントロールするしか無いようである。

ともあれ、胃に翻弄された2ヶ月間であった。

(関連記事)
胃カメラでノドを痛めた話 

|

« トイレットペーパーは4人家族で1ヶ月8ロールで充分!? | トップページ | 「休校の今、皆さんに伝えたいこと イタリアの校長が話題」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« トイレットペーパーは4人家族で1ヶ月8ロールで充分!? | トップページ | 「休校の今、皆さんに伝えたいこと イタリアの校長が話題」 »