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2020年3月 6日 (金)

「休校の今、皆さんに伝えたいこと イタリアの校長が話題」

“国民よりオレ様”の首相の言動は、こんなつたない個人blogでさえも、バッカバカしくて採りあげる気にもならない。何か他の切り口で、新型コロナウイルスについて無いかな?と思っていたら、こんな記事を見付けた。

休校の今、皆さんに伝えたいこと イタリアの校長が話題
 「外国人に対する恐怖やデマ、ばかげた治療法。ペストがイタリアで大流行した17世紀の混乱の様子は、まるで今日の新聞から出てきたようだ」――。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休校しているイタリア・ミラノの高校の校長が、学校のホームページ上で生徒に向けて書いたメッセージが話題になっている。
200306letter  メッセージを書いたドメニコ・スキラーチェ校長は、イタリアの文豪マンゾーニが、ペストが流行した様子を19世紀に描写した国民的文学作品「いいなづけ」の一節を紹介しながら、社会生活や人間関係を「汚染するもの」こそが、新型コロナウイルスがもたらす最大の脅威だと説いた。
 「いいなづけ」では、「人々が不安になっている時には、話を聞いただけで見たような気になってしまうものだ」などと、パニックに陥った時の人間の心理を描写している。
 スキラーチェ校長は「感染拡大のスピードは、昔は少しゆっくりだったかもしれないが同じで、それを止める壁は存在しない」としたうえで、「目に見えない敵からの脅威を感じている時は、仲間なのに潜在的な侵略者だと見なしてしまう危険がある」と指摘した。
 ミラノでは休校期間が延長となり、同校は7日までの休校が決まった。スキラーチェ校長は「こんな時にこそ良い本を読んでほしい」と勧め、「集団の妄想に惑わされず、冷静に、十分な予防をしたうえで普通の生活を送ってほしい」と呼びかけた。
 そして、最後は「ペストが流行した時代と違い、今は近代医学がある。人間性や社会性といった私たちの貴重な財産を持ち続けるために、合理的な考えを持とう。そうでないと、ペストが勝ってしまうかもしれません」と結んだ。
 イタリアではスキラーチェ校長のメッセージがメディアで紹介されると、「このような先生に教えられている生徒は、私たちの希望だ」などと称賛する声が上がった。(ローマ=河原田慎一)

スキラーチェ校長が生徒にあてたメッセージ(要旨)

ボルタ高校の生徒へ
 「ドイツからミラノに来るのではと恐れられていたペストが、本当に入ってきた。それはとどまることなくイタリアの大半を侵略し、人口は減った……」
 引用したのはマンゾーニの小説「いいなづけ」の第31章で、1630年にミラノを襲ったペストの感染について書かれています。このころ起きている混乱を、並外れた新しさと鮮やかな文章で描いており、注意して読んでみることをお勧めします。そこには外国人への恐怖、感染源のヒステリックな捜索、専門家への軽蔑、デマ、ばかげた治療法、必需品の盗難……すべてのことがあります。これらはマンゾーニの小説からではなく、今日の新聞から出てきたかのようです。
 みなさん、学校は休校になりましたがお話ししておくことがあります。我が校のような教育機関は規則正しく動いており、当局が強制的に休校とするのはきわめてまれな場合です。私はこうした対策を評価する立場にありませんし、専門家でもありません。当局の慎重な判断を尊重しますが、皆さんには、冷静に、集団の妄想にとらわれることなく、必要な予防をした上でいつもの生活を送ってください、と言いたいです。こんな時だからこそ、散歩をしたり、良い本を読んだりしてください。元気であれば家に閉じこもっている必要はありません。スーパーや薬局に駆け込むのはやめましょう。マスクは病気の人のためのものです。
 病気が急速に世界に広がっているのは、私たちの時代が残した結果で、何世紀も前には速度は少しだけ遅かったですが、同じように広がりました。それを止めることができる壁は存在しません。このような出来事での最大のリスクの一つは、マンゾーニが私たちに教えてくれているように、社会生活や人間関係に「毒を盛ること」と、市民生活を野蛮にすることです。目に見えない敵によって脅かされていると感じる時には、私たちは同じなのに、他人を脅威や潜在的な侵略者のように見たりする危険があるというのが、先祖から受け継いだ本能なのです。17世紀と比べ、私たちには近代的な医学があり、進歩し、正確になりました。私たちは社会組織と人間性という貴重な財産を守るべく、合理的な考えを持つようにしましょう。もしそれができなければ、ペストが本当に勝ってしまうかもしれません。
 学校で待っています。
 ドメニコ・スキラーチェ」(2020/03/02付「朝日新聞」ここより)

昔のオイルショックのトイレットペーパー騒動を彷彿とさせるような、昨今のマスクやトイレットペーパーの売り切れ。不安が不安を呼んでいるこの騒動はいつまで続くのだろう・・・

時はちょうど花粉症の季節。人混みで、うっかりクシャミでもしようものなら、周囲から厳しい目線が送られる。怖い世の中だ。
200306kafunsyou カミさんが、花粉症バッチがあると言っていたが、ググると確かに「花粉症マーク」「ぜんそくマーク」などが売られているようだ。
これは無用なトラブルを避ける意味で、有効かも?
何とか早く、こんな殺伐とした流行が終われば良いな・・・と、家にじっとこもっている老人夫婦ではある。

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コメント

同感です。小生は外出時もマスクはつけません。日常的にといれではトイレシャワーを出し手で尻を洗い、ぼろ布で尻を拭き、そのあと手を席捲で洗うか水だけで洗いそれでしまいです。ぼろ布は風呂に入ったとき洗って何回も使います。小さいのですぐ乾きます。子供のころにたい肥を作った手を席捲もない時代だったので、水洗いして天日干ししただけの手で、何でも手づかみで食べて、中毒などしたことのないだけの免疫力をつけているのだと信じています。今のような衛生過敏健康過敏の人類はいずれほろびることでしょう。いい加減せえと叫びたい気分ですが、まあおとなしく生きています。なるべく余計なことはしないようにするだけにして。

【エムズの片割れより】
昔、ベトナムに行った時、トイレに手動のシャワーがありました。
紙が流せないので、シャワーで処理するようでしたが、自分は使えませんでした。

今大騒ぎの新型コロナウィルス。
アフリカへの伝染を心配している人が多いようですが、アフリカの人は、かえって免疫力が強いので、やっつけてしまうかも・・・

投稿: 梶宏 | 2020年3月15日 (日) 11:03

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