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2020年2月 8日 (土)

抽象画家・宗像裕作の作品

不思議な絵を見た。
200208munakata1 先日、昔の友人から寒中見舞いを貰った。そのハガキが「宗像裕作展」のハガキで、その展覧会に行ってきた、とあった。そこに載っていた絵が、何とも不思議な絵で、少しだけ興味を覚えた。

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もちろん宗像裕作という画家は知らない。Netでググると、HP(ここ)があった。抽象画の画家らしい。その友人が行ってきたという展覧会は、“個展『宗像 裕作 展 -存在の光-』”(ここ)というものらしい。

これらの絵は、何を表現しているのだろう?この個展の紹介HP(ここ)にある文言を読んでみた。

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「私は絵を描く」 その源には何があるのか。
「私は生きている」 その源には何があるのか。

その “おおもとにあるもの”を
シンプルに ただそのままに…
そう思いながら描いた絵たちです。

-物語性に満ちた小さな絵たち-
夜の空に浮かぶ人、月の舟、夜空に瞬く星々、暗闇にぽつんと灯るあかり…。
どこか不思議な別世界の情景のような独自の世界観が広がる絵画作品たちです。
静けさと物語性に満ちた作品世界をお楽しみください。

-いのちの世界を描く「存在の光」シリーズ-
そして、2019年から新たに発表を始めた抽象作品「存在の光」シリーズ。
具体的なモチーフは姿を潜め、私の感じる“いのちの世界”そのものを表現しようと探求を続けている作品シリーズです。
「生きる」とは、「いのち」とは、「存在する」とはどういうことなのか。
そのような問いのなかから生まれてきた作品たちです。

絵の楽しみ方・感じ方は人それぞれ。
絵の奥に広がる世界を自由に想像したり、作品を通して自分自身との対話を深めたり、そのような絵になっていたら嬉しく思います。
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なるほど、その絵をどう感じ、どう楽しむかは受けての問題らしい。
これらの絵をどう感じる?????

朝日新聞と読売新聞に、この展覧会の紹介記事が載ったというので見てみた。
200208munakataasahi 「アクリル絵の具で抽象画を手がける画家。「絵を描く源とは」と自問し、絵を通した自身の内面を表現した「存在の光」シリーズを中心に出展=写真。3年ほど国内をバイクで旅した経験や、幼い息子が絵を描く姿に影響を受け、感じるものを自由に表現したいと具象から抽象へと作風が変化した。約30点。」(2020/01/28付「朝日新聞」夕刊P2より)

「いのちの世界を描いた抽象作品「存在の光」シリーズと、人や月などをモチーフにした物語性のある作品。新作を中心に心象画約30点。」(2020/01/28付「読売新聞」夕刊より)

なるほど、言われてみると、そんな絵のような気もする。

氏のHPにはショップもあり、作品の販売もしているらしい(ここ)。その価格は数万円から高くても20万円ほど。

前にラジオで、画家は商売としては非常に難しいと聞いた。売れる作品を描ける画家はほんの一握り。ほとんどの画家は、売れないらしい。
前に「ETV特集「日々、われらの日々~鉛筆画家 木下晋 妻を描く~」(ここ)という記事を書いた。
この番組にも出て来たが、画家だけでは食えないため、奥さんがずっと仕事をして生活を支えていたという。ここまで有名な画家でさえ、食うのは厳しいらしい。

ところで、友人とはどこまでを言うのだろう。くだんの友人は、ここ半世紀のあいだ、音信不通。いやそれは言い過ぎ。年賀状だけ毎年行き来していた。しかし、年賀状にちょこっと書かれた文字は、数文字。そこからは、生活の状況は全く見えてこない。子どもはどうした、今の生活はどうしている??・・・何も分からない。
しかし、さすが年賀状。生きていることだけは分かっていた。
それがたまたま、今年は自分が欠礼ハガキをだしたので、お返しに寒中見舞いをくれたらしい。そして、展覧会に行ったと・・・
まあ、お互いどんな老人になっているかは、知らぬが仏。“半世紀も続く友人”にしておこう。

何とも、不思議な絵の世界に誘ってくれた寒中見舞いではあった。

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