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2020年1月30日 (木)

「納豆1日1パック、死亡率10%減」はウソ!?~どう死ぬか

今日、カミさんと買い物に出掛けたとき、待たされていた時に開いたスマホに、こんな記事があった。
納豆1日1パック、死亡率10%減 9万人を追跡調査
 納豆やみそなどの発酵性大豆食品をよく食べる人は、そうでない人と比べて10%死亡率が下がるという調査結果を、国立がん研究センターの研究チームがまとめた。
200130nattou  チームは、国内の成人男女約9万人を1995年以降、平均15年間追跡調査した。食事内容を聞き、大豆食品や発酵性大豆食品を食べた量により五つのグループに分類。ほかの食品による影響や、降圧薬を使用しているかなどの影響を取り除いて分析した。
 発酵性大豆食品を最も多くとるグループ(1日におよそ50グラム)は、最も少ないグループと比べて男女ともに約10%死亡率が低かった。50グラムとは納豆1パック程度。食品別に見ると、女性では納豆やみそを多くとると、死亡リスクが下がる傾向が顕著だった。
 納豆を多く食べると、男女とも脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など循環器の病気による死亡率が低下していたという。沢田典絵・国立がん研究センター分析疫学研究室長は「発酵性大豆食品は、ミネラルやイソフラボンなど様々な成分が失われにくいため、体に良い影響をもたらしているのではないか」と分析している。
 成果は29日付の英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(ここ)に報告した。(月舘彩子)」(2020/01/30付「朝日新聞」夕刊p14ここより)

表題を「「納豆1日1パック、死亡率10%減」はウソ!?」としたのは、実は親戚で、毎日納豆を食べている女性が、まさに循環器の1万人に1人という心臓の病気になったことを知っており、納豆の効果に対しては、少々疑問なので・・・。
かと言って全否定できるわけも無いので「!?」とした。

日本も高齢社会に突入しているでいか、TVでも雑誌でも、健康に関する話題が多い。それらは多くの人の注目を集める。つまりは、皆、健康には留意していると言うこと。
しかし、用心と発病とは別。幾ら用心をしていても、病気に罹る時は罹る。それは紛れもない事実。だからと言って、健康について無視しても良いと言うことではないが・・・。
叔父を思い出す。若い時からタバコとお酒が大好きで、それを止める位なら命が短くなっても良い、と豪語していたが、案の定、肺ガンと肝臓ガンで66歳で逝った。
これは自分で原因を作ってしまった例。
しかし、上の納豆を毎日食べていても循環器の重病、というのは人知の及ばない世界。(もっともこの例は、健康のためのというより、好きで食べていたのだが・・・)

「生老病死」というように、誰もが老いて病気を得て死ぬ。誰も1回は死ぬ。その時に、何の原因で死ぬかは誰にも分からない。それがたまたたま1万人に1人という珍しい病気で死ぬか、はてまた、今大騒ぎをしている新型コロナ肺炎や、昔のコロリ(コレラ)のように、家族一緒に死んでしまうかは、分からない。

こうシラけて考えてみると、何をしても罹る時は罹る。と思ってしまう。
何を用心していても、罹る時は罹る。
ちょうど、インフルエンザの予防接種をしていてもインフルエンザに罹り、医者に「予防接種をしていたのに!」と言うと「それだから、これだけで済んだのだ」と言われるのと同じ。全ては結果論。
神頼みも意味ない。納豆を毎日食べても効果が絶対では無いものを、神頼みしても効果はたかが知れている。精神的にどう作用するか、だけ。

先日、昔の会社の人が亡くなった。膵臓ガンだったという。69歳少し前。話によると、ガンが見つかってから、治療はせずに、ハワイにゴルフに行ったり、自分の墓を買ったり、葬儀の段取りまで一切して、「もうこの世でやりたいことは全てやったので後悔は無い」と言って逝ったと、喪主の息子さんが言っていたとか。
そう言えば、前に高校時代の同級生だった女性が、同窓会で東京マラソンに出場したと自慢していたが、やはりガンで亡くなった。後で聞くと、旦那さんと相談して、何も治療せずに、残された時間を旅行に行ったりして過ごしたという。

段々と訃報の話が多くなってきた。いずれ自分の順番になる。その時に、どう行動するか。この世で、やっておきたいことは何かが、整理されているか?
先日の同期会で、誰かが「我々も健康寿命を超えた」言っていたが、まさに平均値で言う所の健康寿命(72歳)を超えた。
これからは、どう生きるかと同時に、どう死ぬか。も自身の重要な検討課題かも知れない。

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