「接客時のマスク着用は禁止」はあり?
中国・武漢で新型のコロナウイルスによるものとみられる肺炎が発生し、日本でも患者が見付かったとか・・・。でもまだインフルエンザのニュースは少ないな・・・。
先日、こんな記事があった。
「(ニュースQ3)「接客時のマスク着用は禁止」あり?なし?
従業員は接客の際、原則としてマスクの着用は禁止です――。そう決めた小売店がある。マスクは表情を隠して店員の印象を悪くするのか、それとも病気の予防のために認められるべきか。インフルエンザの季節に、論争が巻き起こっている。
■イオンは統一規則
「マスクは外してね」
流通大手イオングループ傘下の東北地方のスーパーで働く女性(30)は先月下旬、マスク姿で出勤すると同僚に注意された。気管支が弱く、毎日マスクをつけて売り場に立っていたが、これまでは何も言われたことがなかった。 その日、従業員にはある文書が示されていた。「接客時のマスク着用はお客さまとの円滑なコミュニケーションの妨げになり、原則禁止」とあった。女性はマスクをつけなくなったが、「お客さまもマスクで病気を予防するのに、なぜ私たちだけつけられないの」との思いが残る。
実はイオンが12月13日、グループの全企業に対し、接客時のマスク着用を原則として禁じる通達を出していた。イオンによると、店員の表情がわかりにくく、声も聞こえにくくなり、体調不良の印象を与えてしまうことが理由だという。マスク着用に賛否両方の意見が寄せられていたため、グループ各社が判断に迷うと考えて初めて統一ルールを作成した。
ただマスクを着用してもよい例外として、(1)風邪などでせきやくしゃみがひどい(2)花粉アレルギーなどがある(3)そのほかの理由で上司に申し出がある――といったことも定めていた。
■SNSで批判の声
ところが、「禁止」ばかりが徹底されてしまう現場もあり、SNSでは「母が困っている」「妻が怒っている」といった批判の声が広がった。東北のスーパーで働く女性も、「『禁止』の空気が広がっていて、マスクをしたいと上司に言いにくい」。イオンの広報担当者は「例外規定の周知も含め、各企業や各職場ごとに柔軟に対応してほしいと、改めて説明している」と話す。
若い世代では、自分の表情を隠すためにマスクを日常的につける人が増えている。SNSには「マスク姿に悪い印象はない」などと肯定的な意見が多いが、「冷たく感じる」という反対派も。さらに家電チェーンやコンビニエンスストアでも「マスクは禁止」との投稿があったが、朝日新聞の取材では全店の統一ルールではなかった。広報によると、各店舗ごとの取り決めの可能性はあるという。
■予防用「印象悪い」
マスクで風邪を予防できるのか。厚生労働省は「のどの保湿はできるが、すき間などからのウイルス侵入は防げない」とする。
ビジネスマナー研修などを手がける名古屋市のアイキャリア代表取締役の太田章代さんは、マスクをつけると印象が悪くなるため、接客業では基本的に着用すべきではないという立場だ。ただ風邪をひいた人は例外で、「『風邪気味なのでマスクで失礼します』とひと声をかけると、印象がよくなる」と提案する。
一方で、風邪の予防のための着用は勧めない。中高年は、マスク姿での接客を失礼だと感じる人たちが多いからだ。「接客マナーの原則は相手の気持ちを一番に考えること。ただ、若い世代はマスク姿の店員への抵抗感が少ないので、マナーも変わるのかもしれません」(佐藤恵子)」(2020/01/07付「朝日新聞」P29より)
そもそも自分は、マスクNG派。外に出る時に、カミさんは必ずマスクをして、忘れた時は、出先で改めてマスクを買い求めるほど・・・。もちろん風邪予防だが、あまり効果が無いと言われていても、安心を買うのだろう。
自分も以前、通勤でマスクを使った事があったが、何よりもマスクで顔を隠しているので、不思議な安心感を覚えたのを思い出す。
香港のデモでは無いが、マスクは顔を隠す、という効果(目的)もある。これをどう見るか・・・。上の記事の店員さんは、接客業なのでお客に失礼という話だが、自分的には、これは納得。とにかく、マスクで相手の表情が分からないと、こっちが不安になる。
ふと、こんなことを思い出した。準現役のとき、ある見習い社員さんが、契約期限が来て辞める時、定時後に挨拶に来た。そのときに、マスクをしていた。よって相手の表情が分からない。まるで命の無い人形と挨拶をしているようで、「マスクを外せよ」と言いたくなったことがあった。
繰り返すが、マスクで顔を隠している人と話すのは、相手の表情が分からないため、こっちが不安になることを前提に、やはり考えるべきでは?
病院は別として、一般の接客業は、やはりマスクは、避けた方が良いと自分は思うのだが・・・。
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