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2020年1月14日 (火)

ウィーン・フィル編曲の「ラデツキー行進曲」~ニューイヤーコンサート2020

今年の元旦(2020/01/01)の新聞にこんな記事があった。

新年恒例の行進曲変わる? ウィーン・フィルが楽譜一新
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が元日のニューイヤーコンサートで演奏するヨハン・シュトラウス1世作の「ラデツキー行進曲」の楽譜が、今年から一新される。アンコールの最後での手拍子は毎年の恒例となっており、クラシックファンにはおなじみの曲だ。楽譜の一新には、ナチスが絡む歴史との決別の意味が込められている。
 これまで使われてきた楽譜は、オーストリア出身の作曲家レオポルト・ベーニンガー(1879~1940)の編曲による1914年版。ベーニンガーは32年、隣国ドイツで台頭していたナチスに入党し、党の文化・音楽活動に協力したことで知られる。
200114radetzky1  楽団長でバイオリニストのダニエル・フロシャウアーさんによると、「ベーニンガーの楽譜を今も使っているのか」という質問を受けることがあるといい、対応を考えるために、楽団が楽譜や記録を詳しく調べてきたという。
 その結果、楽譜は戦後になってパートごとに手書きで書き加えられており、打楽器パートがかつてのシュトラウス楽団が演奏した通りになっていたり、いくつかの楽器が演奏されていなかったりすることがわかった。現在演奏されている音楽はベーニンガーのものではなくなり、時を経てウィーン・フィルの音として完成されていた。
200114radetzky2  そのため、楽団内で話し合い、過去に書き加えられた内容を反映して楽譜を一新することを決めたという。フロシャウアーさんは「ベーニンガーの名前を除くことが重要だった」と語る。ドイツなど欧州では「非ナチ化」として話題になった。楽譜が一新されても、演奏される曲の聞こえ方に大きな変化はないという。
 新しい楽譜は、12月27日に本番会場のウィーン楽友協会であったリハーサルから使用が開始された。
 楽団司書を務めるフロリアン・ウィーニンガーさんは「ずっと演奏してきた現状のものを新版に落とし込んだということです」と話す。ニューイヤーコンサートの最後で聴衆が手拍子で参加する現在の形になったのは、テレビ放送が始まってからだという。
 これまで使われていた楽譜の一部は写真撮影が許されたが、新しい楽譜の撮影は不許可。現在は一般に公表しないことになっているが、将来は出版することを検討中だという。
 ワルツなどで新年を祝うニューイヤーコンサートは、世界中のクラシックファンの注目を集める行事で、2002年の元旦は小澤征爾さんが指揮した。
 2020年は、ラトビア出身のアンドリス・ネルソンスさんが指揮する。日本ではNHKで放送される。(ウィーン=吉武祐)」(2020/01/01付「朝日新聞」より)

それで、1月11日の再放送を録画してみた。それがこれ・・・

<ネルソンス/VPOの「ラデツキー行進曲」~ニューイヤーコンサート2020>

比較として、定番のボスコフスキー盤を聞いてみよう。

<ボスコフスキー/VPOの「ラデツキー行進曲」>

ウーン。「楽譜が一新されても、演奏される曲の聞こえ方に大きな変化はないという。」とある通り、違いは良く分からない。
それよりも、楽譜がオリジナルから変わっているという。wikiにはこうある。
「 現在演奏されているものは、長年にわたって手を加えられてきたものであり、原典版とは大きく楽器法や音の強弱などが変化している。自筆譜は紛失したとみられていたが、1978年4月に破棄されて断裁される寸前だった楽譜の山の中から発見された。1987年当時楽譜を所有していたロイス・ベック教授は、オリジナルの楽器編成のほうが「現行のそれより香り高く透明で、軍隊行進曲というよりもロッシーニの序曲のように聞こえる」と発言している。ちなみに、このオリジナル版の『ラデツキー行進曲』は、2001年のニューイヤーコンサートの冒頭を飾る曲としてニコラウス・アーノンクールにより演奏されている。」

なるほど・・・。ニューイヤーコンサートの「ニューイヤーコンサート2001」は、Youtubeにも挙がっていないので聞けなかったが、まあ超有名曲でも、なかなか奥が深いものである。


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