「進化する紙おむつ」~愛犬のオムツ
いつも、すごいなーと思っていることがある。それは愛犬・メイ子のオシッコシートや、オムツの性能である。
いつの取り替える時に、ジトッと重い。しかし臭わない。これはどんな原理なのだろうと、常々思っていたが、その解が、先日の朝日新聞にあった。
「(はてなスコープ)進化する紙おむつ 薄く軽く、100倍の水を吸収
小さな子どもを持つ家庭で毎日、定期的になされるのは、紙おむつの交換です。うっかり交換のタイミングを逃してしまうと、「決壊」してしまうこともあります。取り外すと、ずっしり重い紙おむつ。そもそも、大量の水分をどうやってため込んでいるのでしょうか。
紙おむつをハサミで切り、中を見てみました。おしりの当たる表面はツルツルした素材。それをめくると、ボソボソとした綿のような繊維。その下から、白っぽい粒が出てきました。 取り出した粒に水を少しかけてみました。少し時間をおいて触ってみると、ゼリー状でプルプル、手触りはサラサラでした。
「その粒が吸水性樹脂です。100倍くらいの水分を取り込み、保持します。1グラムの樹脂なら、だいたい100グラムの水ですね」と日本衛生材料工業連合会(東京)の宮沢清さん。吸水性樹脂の正体は、ポリアクリル酸ナトリウムという高吸水性高分子(スーパー・アブソーベント・ポリマー=SAP〈サップ〉)だそうです。
どうやって水分を吸収しているのでしょうか。スポンジやパルプでは、指で押すとすぐに水分が出てきますが、SAPは水分を保持する能力が高く、なかなか出てきません。内部はイオン濃度が高いため、浸透圧によって水分が取り込まれる仕組みです。
おしりが触れる表面は高密度の不織布を使い、その中は針葉樹からつくられたふんわりしたパルプとSAPの粒。水分は、表面の不織布を通り抜け、吸水が早いパルプに取り込まれます。その後、ゆっくりとSAPに移っていきます。表面の不織布をすぐに通り抜けて戻さないことが、表面をサラサラに保つ秘密のようです。
□ □
こうした吸水性樹脂を使った紙おむつは、1980年代に登場しました。同連合会によりますと、吸水性能が上がったことで1日の使用枚数が7.7枚から5.5枚に減りました。
紙おむつメーカー各社がしのぎを削る部分はほかにもあります。
股の部分の脇からの漏れ対策、背中側から漏れていかないようにせき止める仕組みなど。さらに、フィット性や付け心地も重要です。「一般の商品と違い、使う本人ではなく保護者が評価する商品なんです」と宮沢さん。赤ちゃんが快適なのか不快なのかを調べる研究もなされているそうです。
その一方で、紙おむつが快適すぎると、トイレを使う「トイレトレーニング」に支障が出るのではないかという懸念もあります。そのため、ぬれたような感じを出すトイレトレーニング用の商品も登場してきました。
□ □
同連合会のまとめでは、乳幼児用の生産数量は、2010年の86億3千万枚から増加傾向で、17年には159億6300万枚に達しました。「日本は少子化ですが、海外への輸出が伸びています」(同連合会)。高齢化を反映して大人用も増え続けています。10年は54億4500万枚でしたが、18年には83億8400万枚です。
最近では、紙おむつをリサイクルする動きもあります。ユニ・チャーム(東京)などは、使用済み紙おむつを分別し、洗浄と消毒をして再生させるプロジェクトを始めています。水分を取り込んで膨らんだSAPでも、加熱することで水分が蒸発し、再生することができるそうです。
一般家庭の焼却ゴミのうち使用済み紙おむつの割合は約7%(重量比)と推計され、今後も増えていくと考えられています。紙おむつにも、再資源化の波が押し寄せています。(木村俊介)
■これから
1日に何枚も使う紙おむつは、やっぱりかさばります。輸送、店頭、自宅、お出かけ先など、どの段階でも軽く、薄く、省スペースなものが求められています。また、表面の触り心地や漏れ防止などの工夫のほか、使用済みの吸水性樹脂をどう効率よくリサイクルしていくかといった技術開発が続いています。」(2019/11/30付「朝日新聞」b5より)
なるほど。先端技術なのだ。やはり日本の技術はすごい。
それにしても「焼却ゴミのうち使用済み紙おむつの割合は約7%(重量比)」というからオドロキ。我が家でも、前は毎日大きなオシッコシートを2ヶ所取り替えていたので、可燃ゴミとしては存在感があった。そして今では、日に3回オムツを取り替えているが、前ほどでは無くなった。
当サイト(備忘録)によると、メイ子にオムツをさせ始めたのは10月24日とある(ここ)。
それ以来、床のオシッコやウンチを踏んづけることは無くなった。しかし、毎日のオシメの交換作業は、自分の仕事になってしまった。
最初は、ウンチがオシメから外れてオシッコシートに堂々と鎮座していたが、今は、昔買って、大き過ぎで放ったあったSSサイズのオムツを、ウンチ脱落防止にSSSの上に二重にさせているので、ウンチの脱落はなくなった。まあ、メイ子にしては、シッポが自由に動かせないが、これは我慢して貰うしか無い。
しかし、どこに落ちているか分からないメイ子のオシッコやウンチのストレスは大変だった。それが、オシメで解消したのは有り難かった。
メイ子も、12月23日で満17歳。人間で言うと“立派な高校生”だが、80歳に相当する老犬。しかし、まだまだ元気。耳と目は少々難があるが、まだまだ頭もしっかりしていて元気。いつまで、オムツ交換をするのか分からないが、ぼけていないのは大助かり。
1日3回、オムツを取り替える時、シッポの下にウンチがあるかな?というスリルは何とも言えない・・・!!??
世のママさんの、赤ちゃんのお尻に鼻を近づけて匂いを嗅ぐ仕草を真似るがごとく、70過ぎのジイさんが、毎回愛犬のお尻に鼻を近付けてウンチの匂いを嗅いでいる毎日なのである。
(追2019/12/26)
一週間ほど前から、散歩に表に出しても、ほとんど歩かなくなったため、散歩中止となっている。
(関連記事)
愛犬・メイ子がオムツをした日
| 0
コメント