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2019年11月28日 (木)

千葉紘子の「愛は限りなく」~歌詞とリズムがずれる妙

先日、千葉紘子の「愛は限りなく」を聞いた。それまでは、伊東ゆかりの歌が自分には定番だったが、それに匹敵する素晴らしい歌唱である。

<千葉紘子の「愛は限りなく」>

「愛は限りなく」
  作詞:D.Modugno
  訳詞:あらかはひろし
  作曲:D.Modugno

雲が流れる空を
あなたの胸の 白いハンカチのように
その白さが 胸にしみる

Dio, come ti amo! このしあわせを
胸いっぱいに 抱きしめたい
甘いくちづけ やさしい言葉
しあわせすぎて こわいくらいなの
Dio, come ti amo! このしあわせを
涙でそっと あたためたい
愛はよろこび 愛は悲しみ
つばめのように 自由に空を
それが愛なの?
流れのように 自由に海へ
それが恋か?
Dio, come ti amo!

愛はよろこび 愛は悲しみ
つばめのように 自由に空を
それが愛なの?
流れのように 自由に海へ
それが恋か?
Dio, come ti amo!
Dio, come ti amo!

伊東ゆかりのこの歌を取り上げたのは、もう10年も前のこと。「伊東ゆかりの「愛は限りなく」と佐川満男の「今は幸せかい」」(ここ)というタイトルだった。
改めて聞いてみよう。伊東ゆかりのこの歌は、2つの音源を持っているが、この録音の方が好き。

<伊東ゆかりの「愛は限りなく」>

もちろんこの歌は、カンツォーネだが、伴奏の無いバラード風な歌で、かなりの歌唱力が要求される。

そして、この「愛は限りなく」は、曲のリズムと歌詞のアクセントとが微妙にずれ、何とも言えない雰囲気を醸し出す。
つまり、
「それが愛なの? 流れのように 自由に海へ それが恋か?」
の部分が、曲のリズム(4/4拍子)と歌詞のアクセントがずれて、何となく不安定さを生じさせる。

前に、さだまさしだったかどうか忘れたが、音楽のリズムと言葉のアクセントは曲作りには欠かせず、歌詞(言葉)を口に出していると自然に旋律が出来るという。つまり、やはり言葉とリズムとは一体なのだ。

次にジリオラ・チンクエッティのオリジナルを聞いてみよう。

<ジリオラ・チンクエッティの「愛は限りなく」>

もちろんジリオラ・チンクエッティも伊東ゆかりも、そして千葉紘子も同じ。
しかし、少し違う編曲もある。倍賞千恵子の歌は、それほど違和感が無い。

<倍賞千恵子の「愛は限りなく」>


そして、自分の持っている音源の中で、もっとも違和感が無いのが、レイモン・ルフェーブルの演奏。

<レイモン・ルフェーブルの「愛は限りなく」>

ともあれ、聞いていて何が不安定になる名曲ではある。


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