こどものための合唱組曲『チコタン』
先日、NHKラジオ深夜便で「明日へのことばアンコール「89歳、反骨の“ドラマ屋”人生」脚本家、合唱曲『チコタン』の作詞家 蓬萊泰三」(初回:2018/07/14放送)(2019/11/09再放送)を聞いた。
その中で紹介された「こどものための合唱組曲『チコタン』」が印象に残った。
<こどものための合唱組曲『チコタン』~東京放送児童合唱団>
「こどものための合唱組曲『チコタン』~ぼくのおよめさん」
作詞:蓬莱泰三
作曲:南 安雄
(1)「なんでかな?」
なんでかな? なんでかな?
なんでチコタン 好きなんかな?
なんでこないに 好きなんかな?
チコタン チコタン チコタン チコタン
アメダマみたいな 目ェやからかな?
マシュマロみたいな 鼻やからかな?
クラスでいちばん チビやからかな?
クラスでいちばん ゲラやからかな?
なんでこないに 好きなんかな?
なんぎやなあ なんぎやなあ
チコタン チコタン チコタンタン
どないしょう どないしょう
チコタン チコタン チコタンタン
チコタンタン チコタンタン チコタンタン
チコチコ チコチコ
チコタンタン チコタンタン
ぼくは あなたを…
ぼくは あなたを…
食べてもたろか!
(2)「プロポーズ」
チ チ チ チ チ チ チ チエコさん
ぼ ぼ ぼ ぼ ぼ ぼ ぼ ぼくぼくの
およ およ およ
およ およ およ およ およめさんに
な な な なってください
もし君が およめさんに なってくれたら
べ べ べ 勉強 いたします
よい子に なります
そうじも サボりません
ハナクソ とばしません
女の子も 泣かしません
ぜ ぜ ぜ ぜったい ちかいます!
チ チ チ チ チ チ チ チエコさん
そ そ そ そ そ そ そ そやさかい
ぼ ぼ ぼ ぼ ぼくの
およめさんに
な な な なってください!
(3)「ほっといてんか」
ほっといてんか! ほっといてんか!
おやつなんか いらん
ケーキなんか いらん
あほたれ あほたれ!
母ちゃんの あほたれ!
なんで ぼく一人だけ うんだんや!?
ぼくがサカナヤ つがんならんのに
そやから ぼくは シツレンしたのに…
ほっといてんか! ほっといてんか!
ごはんなんか いらん
テレビなんか 見とない
あほたれ あほたれ!
父ちゃんの あほたれ!
なんで サカナヤなんか したんや!?
チコタン サカナはきらいやのに
そやから ぼくは シツレンしたのに……
ほっといてんか! ほっといてんか!
一人ぼっちで ほっといてんか!
(4)「こんやく」
ええこと ええこと おーもいついた!
チコタン チコタン エビすき ゆうた
チコタン チコタン カニすき ゆうた
チコタン チコタン タコすき ゆうた
そんなら そんなら チコタンすきな
エビ カニ タコだけ 売ったらええねん
ほんまに ええこと おーもいついた!
ヤッホー ヤッホー ヤッホー!!
ヤッホー ヤッホー
チコタン チコタン ニッコリ わろた!
チコタン チコタン オッケー ゆうた!
チコタン チコタン ゆびきり げんまん!
チコタン チコタン 日本一の
チコタン チコタン サカナヤ やるぞ!
ヤッホー ヤッホー ヤッホー!!
ヤッホー ヤッホー!!
(5)「だれや!?」
二人で ゆびきりしたのに…
おとなになったら ケッコンしようと
二人で ゆびきりしたのに…
ケッコンしたら 日本一のサカナヤになろうと
二人で ゆびきりしたのに…
おいしいエビ たべさしたろ思てたのに
おいしいカニ たべさしたろ思てたのに
おいしいタコ たべさしたろ思てたのに
そやから そやから
いっしょうけんめ ベンキョウしたのに
よい子になったのに
そやのに… そやのに…
チコタン 死んだ
ダンプにひかれて チコタン 死んだ
横断歩道で 黄色い旗にぎって
チコタン 死んだ
チコタン わろてる 花の中から
チコタン わろてる 写真の中から
チコタン わろてる いたかったの こらえて
つらいの こらえて かなしいの こらえて
チコタン わろてる
わらうな チコタン!
写真の中なんかで わらうな!
ぼくは つらいねんぞ
ぼくは さびしいねんぞ
ぼくは 泣いてんねんぞ
そやのに… そやのに…
だれや!?
チコタン殺したのん だれや!?
ぼくのチコタン 殺したのん だれや!?
ぼくのおよめさん 殺したのん だれや!?
だれや だれや!?
だれや だれや!?
だれや だれや だれや だれや!?
アホーゥ!!
この曲の作詞をした蓬萊泰三さんは、非常に有名な方らしい。しかし自分は知らなかった。でもNHK教育のドラマ「中学生日記」の脚本家だと聞いて、あのドラマの・・・と分かった。
その蓬萊泰三さんの作詞による「こどものための合唱組曲『チコタン』」は、wikiによると1967年(昭和42年)に作られ、1969年にレコード化されたという。なかなか心に沁みるドラマチックな合唱曲である。
そして亡くなる4ヶ月前の放送だというこの「明日への言葉」。これを聞くと、人生の出会いと変遷について、色々考えさせらてしまう。
「中学生日記」は自分も良く見た番組だが、いつも重いテーマを挙げていた記憶がある。これを25年も担当したというからすごい。
この放送も挙げておきます。
<NHKラジオ深夜便「明日へのことばアンコール「89歳、反骨の“ドラマ屋”人生」脚本家、合唱曲『チコタン』の作詞家 蓬萊泰三」(初回:2018/07/14放送)(2019/11/09再放送)>
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