ノーベル化学賞・吉野彰氏の6時間半の講義「電池が起こすエネルギー革命」
昨夜(2019/10/09)から、テレビも新聞も、リチウムイオン電池で2019年のノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏の話で持ちきり。
ふと、氏が2017年にNHKラジオ第2で講義した「カルチャーラジオ 科学と人間 電池が起こすエネルギー革命」(2017/10/06~2017/12/29放送)という番組を思い出した。
HDDを覗いたら保存してあったので、挙げてみる。
ノーベル化学賞を受賞した学者さんとは思えない、非常に分かり易い講義だった。
NHKのこの講義のガイドブックの解説にはこうある。 「あなたも既にリチウムイオン電池ユーザーだ
世界で今、リチウムイオン電池バブルが起きている。スマホやノートPCのバッテリー、電気自動車やドローン搭載など、その市場規模は推定2兆円。旭化成で15年をかけて実用化にこぎつけた開発者にしか語れない裏話とは。今、世界でもっとも注目されている第一人者による一冊!」
放送は各30分だが、容量の関係で、そのうち1~2回を下に挙げてみる。
(もしリクエストがあれば、13回全部挙げることも可能です)
(2019/10/12追 野道さんのリクエストにより、全回分アップしました。)
<<カルチャーラジオ 科学と人間「電池が起こすエネルギー革命」~旭化成株式会社顧問…吉野彰>>
<第1回 携帯電話から自動車まで(2017/10/06放送)>
<第2回 電池の仕組み(2017/10/13放送)>
<第3回 電池の歴史>
<第4回 リチウムイオン電池開発秘話1 電気が流れるプラスチック>
<第5回 リチウムイオン電池開発秘話2 小型・軽量化への挑戦>
<第6回 リチウムイオン電池開発秘話3 安全性を証明するために>
<第7回 事業化への道1 難航する試作品作り>
<第8回 事業化への道2 ユーザーワークはデジカメから>
<第9回 事業化への道3 品質、価格、供給体制に合致しているか>
<第10回 新規事業を阻む、3つの関門>
<第11回 ITからETへ>
<第12回 ET革命の先陣を切る自動車>
<第13回 ET革命がもたらす未来の社会(終)>
まだ受賞する前とはいえ、ノーベル賞受賞者が、ここまで分かり易く解説してくれる講義は、珍しい。
改めて聞いてみて、ある意味、日本の歴史的遺産では無いかと思う。
世に残しておきたい名講義である。
| 0
コメント
この番組を全部保存なさっていた事に驚きました。是非他の回もお聞かせください。
【エムズの片割れより】
ある意味、こんなマジメな記事?を読んでくれる人もいるんですね~
野道さんのリクエストにより、全回分アップしました。
投稿: 野道 | 2019年10月12日 (土) 00:08
私も聞きました。わかりやすかったですね。
自動車は人間が運転するものではなくて
勝手に走るものだと話しておられましたね。
ガイドブックも大切にします。
【エムズの片割れより】
ガイドブックは、今までの3000部が、急遽1万部増刷されるらしいですね。
投稿: popuri | 2019年10月12日 (土) 18:42
ありがとうございました。
ガイドブックも購入できました。
中学生の孫にもぜひ聞かせてあげたいと思います。
投稿: 野道 | 2019年10月12日 (土) 23:25