うまい焼き肉を食った~幸楽園
カミさんの友人のWさんが、家族でよく焼き肉屋に行くという。それを聞いて、先日カミさんが、店の名前をメールで訪ねた。するとそれは日野市多摩平の「幸楽園」(ここ)という店だと教えてくれた。
それで先日、開店の5時半に行ってみた。すると予約で満席になっていて入れないとのこと。
せっかく“焼き肉を食うぞ”と家を出て来たので、自分が独身時代にたまに行っていた焼き肉店に行ってみた。半世紀を経て、まだそこにあった。つまり50年も前からある店。
店に入ってみると、客が一人いたが、直ぐに帰ってしまった。その他の客は、我々が帰るまで、誰も来なかった。あまり客が来ないので、シェフも店の裏に隠れてしまった。
まあ、そのはずである。ロースを頼んだのだが、脂肉の塊で、食後しばらく気持ちが悪くなってしまった。そして店を出てからつぶやいた。「もう焼き肉は食わない!」
それなのに、カミさんが今度は予約をして、今日一緒に行ってみた、というわけ。そもそも、Wさんのメールには、予約が必要と書いてあったのだ。我々がそれを見逃して、飛び込みで行ったのがいけなかったのだ。
今日は、6時頃に行ったのだが、平日だというのに、ほどなく満席。家族連れや会社帰りのサラリーマンの一群。隣席のサラリーマンは酒が入ってウルサイこと・・・。
初めてなので、1番人気だという5000円のコースにした。店の人が、我々が初めてだと分かっているようで、タレの特長などを色々と説明してくれる。しかし、隣のサラリーマンの一群がうるさくて良く聞こえない。でもまあ、食べれば良いのだ。
自分は、先日の店で懲りたため、“焼き肉はもう食わん”と言っていたのに、これがなかなかなもの。口の中でとろける焼き肉は初めて!?
食事のミニカルビクッパも、モランボンよりも美味しい!?
カルビクッパと言えば、今はもっぱらモランボンだが、チョンガー時代は、駅の周辺の焼き肉屋でよく食べたもの。当時2~3軒あった焼き肉屋の場所も、うっすら覚えている。上に書いた店も、その当時からあった店だが、今回はガッカリだった。
今日の「幸楽園」のメニューを見ると、1971年開店とある。自分が入社してこの地に来たのが1970年なので、自分のサラリーマン生活と同じ歴史。記憶を辿ると、確かにこの界隈に焼き肉屋があったような気もする。しかし、行った記憶は無い。
でも、その時から営々と続いていたらしい。
店のママさんらしい人が、デザートのアイスクリームの注文取りに来た。7種から選ぶのだという。そのあとに、雑談。カミさんが、Wさんからの紹介だというと、さすがに良く知っていて、Wさんは子供さんが小さい時からのお得意さんだという。たぶん30年以上前から。
そんな話から話がはずみ、支払のときに韓国ノリを土産に貰ってしまった。
しかし、久しぶりにうまいものを食った。
知人から紹介された店も、家族毎の好みがあるため、必ずしも我々がおいしいと感じるかどうかは分からない。今までも、うなぎ屋、焼き肉屋など、何軒も紹介されて行ってみたが、どの店も、“また来よう”とそそられる店は残念ながらほとんど無かった。しかし、今晩は違った。
ついママさんに、“今度、息子が来たら一緒に連れて来ます”ナンテ、お世辞を言ってしまった。
ひとり5千円は、少し高い気もするが、この界隈で他人に紹介できる店は「うなぎ藤田」(ここ)しかなかったが、二つ目が見付かった。
Wさんのように、昔からグルメの人たちとは違うが、食べることは生きる大きな楽しみ。
我々にとっては慣れないグルメの贅沢だが、たまにはカミさんと贅沢をしようと思った。
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