丸の内の「タニタ食堂」に行く
昨日(2019/09/19)は所用があって、長男と都内で待ち合わせた。「ランチをおごる」と言ったら、息子が最近通っているというタニタ食堂(ここ)に行ってみるか?というので、見学がてら一緒に行ってみることにした。
息子は92キロの大男。それで最近、ダイエットのために、夕食はタニタ食堂に食べに行っているのだとか・・・。
JR有楽町駅を降りてから、店までは、まさに地下街の迷路。息子はスイスイ行くが、こっちはどこを歩いているのかまったく分からず。昔は、自分もこんな地下街をスイスイと歩いたものだが、現役生にはかなわない。
店に着くと、11時5分前。11時の開店前だというのに、もう並んでいる。店の前には、コンセプトの大きな看板。曰く・・・
「タニタ食堂 日替わり定食 5つのこだわり
①一汁三菜のバランス定食
②野菜たっぷり、200g前後を使用しています!
③野菜は大きく固めに! 咀嚼を増やして満足感アップ!
④塩分は3g以下! 1日の塩分摂取量の約1/3を目安
⑤お茶碗のラインで確認! ご飯は1膳100gをおすすめ♪」
当日のランチメニューは3つ。そのうち「かぼちゃと鶏肉のクリームグラタン1100円」を選んだ。
流れは(ここ)、先ず席を取ってから、食券を買い、ご飯を自分でよそって、おかずを取って、お茶を取ってから席に。各テーブルにはタイマーが置いてあり、ボタンを押すと20分からスタート。息子に聞くと、20分をかけて食べるのが基本だそうだ。
料理は写真の通りだが、一口食べて「大失敗!!」を実感。自分の口では“味が無い”。「野菜たっぷり!?」自分は野菜が大嫌い。「野菜は大きく固めに!!?」固い野菜など、口に入れたくない! 「塩分は3g以下!?」とんでもない。塩分が無ければ味がしないでは無いか!?それにご飯は玄米食!?
「こんな(自分に苦手な)料理では、今日の自分の昼食は抜きだな」と思いつつ息子を見ると、何と黙々と食べている。「こんな味の無い料理をよく食べられるな」と言うと、「慣れた!」とひと言。息子は完食。自分は、何とかグラタンは食べたが、それ以外はほとんど残した。
こんな超健康メニューなのに、徐々に店の中には客が増えて行く。みんな高血圧患者??
まだ11時半だというのに、半分以上。もちろんサラリーマンが多い。隣の席では、若い女性が友人と待ち合わせていた。その女性たちがスマホを置いたまま料理を取りに行けるのは、安全な日本ならでは・・・?
とにかく、自分にはまったく合わない料理だったが、加えて値段が高い。ランチはワンコインという言葉があるのに、ランチ1100円は高い。息子に聞くと、夕食は1500円とか1250円とかするらしい。それでも、息子はダイエットのために、ここに通い出したという。
「エライ!!」と褒めたが、自分にはとうていマネできない。
この食事を食べてみて、いかに人生で“食事は楽しみ”なのかが分かった。つまり、自分に合わない食事では生き甲斐が無いと言うこと。
自分は今まで、好き勝手な食事をしてきた。マズイ(自分に合わない)ものは食わず、食事制限の無い事を良いことに、味の濃いものばかり食べてきた。そして今日、世の中にはこんな薄味の食事もあるのだ・・・と発見。
つくづく“血圧が高くなくて良かった”と思った。そして、家に帰ってカミさんに「オレは老人ホームにははいれそうにない。こんな食事を毎日出されたのでは、直ぐに逃げ出す」と。
するとカミさん、「老人ホームはもっと美味しい料理が出るよ。そうで無ければ、入居者がいなくなる・・・」
なるほど。老人ホームの入居者にとって、食事はほぼ唯一の毎日の楽しみ。それが楽しくなければ、確かに評判は落ちるな・・・
とにかく、食事制限が“まだ無い”自分の今の健康状態に感謝。ということは、そんな健康状態の体にしてくれた、カミさんの今までの料理に感謝!?
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