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2019年9月16日 (月)

遺伝子組み換え食品は危ない?

PCで録音しておいて、夜中に眠れないときに聞いているNHKラジオ第2の「カルチャーラジオ 科学と人間」(毎週金曜 午後8時30分 再放送 毎週金曜 午前10時)。
今は「一から学ぶゲノム」というシリーズだ。

先日、このシリーズで、遺伝子組み換え食品についての話が興味深かったので紹介する。
NHKのサイトにはこう紹介がある。

一から学ぶゲノム~ゲノム編集は食をどう変えるのか(1)」(9) KDDI総合研究所リサーチフェロー…小林雅一
ゲノム編集はさまざまな分野への応用が期待されています。なかでも食と医療への応用が大きな影響を与えるとされます。そこで今回から2回連続で食への応用について考えます。今回は品種改良の歴史と方法です。最近は、ゲノム編集の技術で生まれた遺伝子組み換え作物が増えています。どの程度の種類が流通し、普及の進み具合など世界各国の例を交えてお話しします。」(2019/08/30放送ここより)

<一から学ぶゲノム~ゲノム編集は食をどう変えるのか(1)小林雅一>


一から学ぶゲノム~ゲノム編集は食をどう変えるのか(2)」(10) KDDI総合研究所リサーチフェロー…小林雅一

今回のテーマはゲノム編集作物の商品化と、規制の動向についてです。従来の遺伝子組み換え作物(GMO)とゲノム編集作物の違いを説明し、新技術であるゲノム編集を使った作物や生物が今どのように取り扱われ、規制されているのか。実際にどのように商品化され、消費者の受け止めに関してもお伝えします。」(2019/09/06放送ここより)

<一から学ぶゲノム~ゲノム編集は食をどう変えるのか(2)小林雅一>


確かに、日本では、遺伝子組み換え食品はあまり馴染みが無い。もっとも、売っていても買おうとは思わない。たぶん、ほとんどの人が同じなのだろう。だから売れない。だから店に品が無い。食品の成分表を見ても、「遺伝子組み換え品は使っていません」のような表示さえある。
でも、この話を聞くと、原材料としては、それが結構使われているという。それが現実か・・・

ところで先日、朝日新聞にこんな記事があった。
ゲノム編集食品、来月届け出開始 早くても年末以降、食卓へ
 ゲノム編集技術を使って野菜や魚の遺伝情報を変えた食品について厚生労働省は13日、事業者からの届け出を10月1日から受け付けると発表した。国内では血圧を抑える成分が多いトマトや肉厚なマダイなどの開発が進んでいる。食卓に上るのは早くても年末以降になる見通し。
 ゲノム編集食品は、遺伝子をピンポイントで変える「CRISPR/Cas9(クリスパー・キャスナイン)」などの遺伝子編集技術を使った食品。DNAを切って遺伝子を壊したり新たに加えたりすることで、栄養価を高めたり、収量を増やしたりすることができるとされる。DNAを切って遺伝子を壊してつなぐゲノム編集食品は、自然界の突然変異や従来の品種改良と区別がつかない。安全性もこれまでの品種改良と同程度のリスクであるとして、厚労省は事業者にどこをゲノム編集したかなどの情報を届け出るよう求めるものの義務化はしないと決めた。
 また、農林水産省は農水産物を育てる際の生態系への影響に関する情報の提供を求めることにしている。どのような情報を提供すべきかを近く示す。食品表示について、消費者庁は義務化せず事業者の任意とする見通しだ。ただ、ゲノム編集食品かわかるよう表示してほしいという声が多く、近く表示の方法を示す。
 一方、新たな遺伝子を入れたゲノム編集食品の場合は、遺伝子組み換え食品と同じように安全性を審査し、表示も義務付ける。届け出にあたるのか安全性審査が必要なのか確認するため、事業者は事前に厚労省に相談する。
 国内では、血圧の上昇を抑える成分が多く入ったトマトや、収量が増えるイネ、芽に毒のないジャガイモなどの開発が進んでいる。京都大の木下政人助教は肉厚のマダイをつくる研究を続けてきた。木下さんは「食品の成分分析はすでにしているのでデータは出せる。厚労省への事前相談を始めたい」と話す。
 商品として流通させるには、特許の問題が絡む。研究目的ならばゲノム編集技術は無償で使えるが、商業利用は別だ。CRISPR/Cas9を利用する場合は米国の農業企業が窓口となり、交渉する仕組みになっている。特許に詳しい専門家は「ビジネスとして成り立たないようなライセンス料にはならないのではないか」と話す。(姫野直行、戸田政考)」(2019/09/14付「朝日新聞」p3より)

読んでいて怖い・・・

それにしても、動物が“食べる量”は半端ではない。我々人間も、生きるために食べているのか、食べるために生きているのか分からないほど・・・。
九州の孫娘のスナップ写真を見ても、食べているところの写真が意外と多い。子供はたくさん食べて、しっかりと育たなければいけないので、それは良く分かる。でも我々老人は、生きるためと言うより、食べる楽しみのために食べている気がする。
TVを点けると、健康番組が花盛り。それに、料理や食べる番組も多い。自分は人が食べている所を見る番組はキライなので、あまり見ないが、国民が如何に健康や食に関心が高いかが分かる。
だから高価でも無農薬の野菜が売れる。まさにこれは文化なのだろう。

でも、である。でも幾ら食べる物に気を遣っていても、誰も病気にはなる。そして100%の確率で死ぬ。だからそこに至る過程が問題なのだろう。
前に予防接種をしてもインフルエンザに罹ったので医者に「予防接種をしたのに」と言ったら、「予防接種をしたから、これだけで済んだのだ」と医者は言った。全ては結果論。

食にどんなに気を遣って生活していても、病気になるときにはなる。
だから、自分は日々食べるものにピリピリしながら生活するのは好かん。何事にもホドホドに、大らかに生活するのが良いのだろうと思うが・・・。

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