家庭用血圧計~不整脈のエラー対策にはテルモ製を
不整脈がある人が、家庭で血圧を測ったとき、エラーになって測れないときがあるという話を聞き(エラーになると、気分が悪い・・・)、家庭用血圧計の方式についてNetで調べてしまった。
せっかくなので、メモしておく。
結論は、不整脈等がある人が血圧を測るのは、「コロトコフ法」で測定するテルモ製の「ES-P2000BR(廃止機種)」または現行の「ES-P2020ZZ」を使うと良いらしい。(これらの機種は、いちいち「カフ(腕帯)」を腕に巻かずに、アームイン、つまり腕を孔に突っ込めば良いので便利。ただし腕周囲は13センチ~33センチの人しか測定できない)
出典は、Amazonのエルモ製のアームインの血圧計「ES-P2020ZZ」のカスタマーレビュー。
「コロトコフ方は脈が癖(病気ではない正常な不整脈)があっても測れます。
このコロトコフ方式以外は、エラーが出てイライラして血圧がいっそう上がります。私はオシメトリック方をやめて20は下がりました。
オシメトリック方は、10回に1回しか測れなかったりしたのでイライラしてしまいます。コロトコフ方は2機種しかないので選択の余地がないのがかなしいです。amazonでは純正電源がセットになっていないことが多かった(旧タイプは電源とセットにしてるケースが多かった)ので、電源だけテルモから買いました。」(ここより)
血圧は、病院で測ると同じように、上腕での測定がベストらしいが、家庭用の血圧計の測定方法には2種類あるという。
(ここ)によると、
【血管の音を聴いて測るコロトコフ法】
医療機関では一般的に聴診器で血管の音を聴いて測る聴診法(コロトコフ法)が用いられています。
【血管の振動で測るオシロメトリック法】
技術的な難しさ(マイク精度・コスト)を伴うコロトコフ法の代替として考案された、簡便な測定方式。動脈の拍動に伴って規則的に発生する振動の変化を測ることで血圧値を割り出します。家庭用の血圧計で多く使われている測定法です。
そして、(ここ)によると、家庭用血圧計はほとんどが「オシロメトリック法」らしい。
<医療機関で採用されている「コロトコフ法」>
医師が聴診器で血管音を聴いて血圧を測るのと同じように、高感度マイクロフォンで血管音(血流の音)を検出することで血圧を測定する方法です。
正確に測れる一方で、使い方によっては数値が高めに出るなどの測定誤差が出ることも。
病院で使われる水銀血圧計やアネロイド血圧計、テルモの血圧計で採用されている測定方法です。
<家庭用の血圧計に使用されている「オシロメトリック法」>
脈波をもとに血圧を測定する、家庭用の自動電子血圧計の主流の測定方式。
カフで一度加圧し、その後徐々に減圧させ、血液が流れるときに血管壁に生じる脈波の変化(血管振動)で血圧を測定します。
オムロン、タニタ、シチズン、パナソニックなどの血圧計で採用されています。
エラーで困っている人に聞いてみると、使っていたのはオムロン製とのこと。つまりは「オシロメトリック法」だった。
病院を始め、スーパーやデパートなどに置いてあるプロ用の血圧計は、形名から調べてみると「オシロメトリック法」、または「コロトコフ法+オシロメトリック法」らしい。
プロ用は、さすがにエラーにはならずに、測れないと、再度加圧し直して、測定値を出す。エラーにならないのはさすがプロ用。
つまりは、上の投稿にあったように、不整脈等がある人は、「コロトコフ法」だと、少なくてもエラーにはならない事が分かった。
しかし上の記事にあるように、「コロトコフ法」の血圧計は、エルモ製しか無い。現行品では、「アームイン(腕挿入式)」の「ES-P2020ZZ」が便利。しかし2016年10月発売のこの機種にはメモリ機能(180回×2人分の測定値と測定日時を記憶することができる)が省かれている。
メモリ機能を重視すると、一世代前の2009年12月発売の「アームイン・プラス ES-P2000BR」がベスト。その前の機種は、2005年11月発売の「アームイン・プラス ES-P2000U」らしい。
もちろん、現行機種以外は、ヤフオク等の中古品でしか手に入らない。でも、中古でもメモリ機能の便利さは、あるようだ。
聞くと、このエルモ製の「コロトコフ法」はエラーが無くて良いのだが、脈拍数に異常値が出るという。なるほど、原理的に脈拍の音を聞いてカウントするので、不整脈(期外収縮)で脈が飛ぶと、それをカウントせず、異常に少ない脈拍数を示すらしい。
逆に言えば、それで不整脈の有無が分かるということ。でも、この脈拍数が少ないことは、医学的にはあまり意味は無いらしい。
せっかく家庭用血圧計について“研究”したのでメモしてみた。もし血圧計でエラーが出る人は、エルモ製の「コロトコフ法」の製品を使ったら如何?という備忘録でした~。
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コメント
私は家庭用血圧計とか、病院に備え付けてある血圧計では脈が測れません。若い時はやっと測れたのですが、年と共に測れなくなりました。血管が細くて年と共に腕の奥深く潜ってしまったからです。お医者さんは「脈なし病」と言って笑いますが、腕に血管が見えないので見た目は綺麗ですが、現実には困る事もあります。
お医者さんの聴診器でも脈が聞こえない時があります。病気ではないので心配はしていません。潜った血管を持っている人でも測れる血圧計が出来ると良いのですが・・・
【エムズの片割れより】
ビックリです。そんな人もいるんですね~
点滴の時は、血管探しで看護師さんが大変!?
それより、血管が見付からずに何度も刺されて、本人が大変?
自分など、血管が見えるので、血液検査でも一発。
いやはや、世界は広い・・・
投稿: 白萩 | 2019年9月15日 (日) 13:42
血管は手の甲の血管から血液を採ります。上手な看護師さんなら痛みはあまり感じません。毎日血管注射をしている人は同じ所からだと穴が開いてしまうので、最後は肩の血管から採血するそうです。人間いたるところに血管ありですね。何とかなるものです。
【エムズの片割れより】
痛そう~~~
投稿: 白萩 | 2019年9月15日 (日) 22:11