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2019年8月15日 (木)

ツィーラーの「星条旗行進曲」~「パイのパイのパイ」

NHK BSで「ウィーン・フィル シェーンブルン 夏の夜のコンサート2019」(2019/07/29放送)を聞いた。グスターボ・ドゥダメル指揮だが、その中で、ツィーラー作曲の「星条旗行進曲」が面白かった。

<ツィーラーの「星条旗行進曲」~ドゥダメル/ウィーン・フィル>

この旋律はどこかで聞いたもの。そうだ。榎本健一の「パイのパイのパイ」だ。

<榎本健一の「パイのパイのパイ」>

「東京節(パイのパイのパイ)」
  作詞:添田さつき
  (ジョージア行進曲)

東京の中枢は 丸の内
日比谷公園 両議院
いきな構えの 帝劇に
いかめし館は 警視庁
諸官省ズラリ 馬場先門
海上ビルディング 東京駅
ポッポと出る汽車 どこへ行く
ラメチャンタラギッチョンチョンデ
パイノパイノパイ
パリコトパナナデ フライフライフライ

東京で繁華な 浅草は
雷門 仲見世 浅草寺
鳩ポッポ豆うる お婆さん
活動 十二階 花屋敷
すし おこし 牛 天ぷら
なんだとこん畜生で お巡りさん
スリに乞食に カッパライ
ラメチャンタラギッチョンチョンデ
パイノパイノパイ
パリコトパナナデ フライフライフライ

東京はよいとこ 面白や
豆腐 みそ豆 納豆 桶屋
羅宇屋 飴屋に 甘酒屋
七色とんがらし 塩辛屋
クズーイクズーイ 下駄の歯入れ
あんま 鍋焼 チャンしゅうまい
唄の読売ゃ どうじゃいな
ラメチャンタラギッチョンチョンデ
パイノパイノパイ
パリコトパナナデ フライフライフライ

ん?この歌の元々の旋律は“ヘンリ・クレイ・ワークによって作曲された「ジョージア行進曲」”??
自分の音源で「ジョージア」で検索すると「ジョージアを超えて」というのがあった。主な旋律は同じだ。

<「ジョージアを超えて」~フィリップ・ジョーンズ・アンサンブル>

しかし、wikiの「カール・ミヒャエル・ツィーラー」の項目に「星条旗行進曲」という文字は無い。
どうも、ツィーラーが「ジョージア行進曲」を下敷きにして作曲(編曲?)した作品らしい。

ともあれ、珍しい曲を聞いた。ウィーン・フィルも粋なことをする。
190815schonbrunn 10万人が聞いたというシェーンブルン宮殿でのコンサート。
シェーンブルン宮殿は、我が家で唯一のヨーロッパの旅行(2006年8月)で行ったことがあるが(ここ)、その時の光景が目に浮かんだ。
やはり一度ホンモノを見ていると違う。
エノケンの歌声も含めて、昔を懐かしんで聞いた音楽であった。

●メモ:カウント~1230万

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コメント

「カール・ツィーラー」は、てっきりCarl Zellerかと思ったら Carl Ziehrerなのですね。二人ともオーストリアのオペレッタの作曲家なので間違えるところでした。
おっしゃる通り、原曲は「大きな古時計」で有名なヘンリ・クレイ・ワークによって作曲された、「ジョージア行進曲(Marching Through Georgia)」別名「ジョージアを越えて」です。
「星条旗行進曲」(March "Sternebanner" Op.460 )はカールツィーラーが「ジョージア行進曲」を編曲したものです。
このメロディーはいろいろ使われていて、TVのCMロッテのパイの実もそうだったかと?

【エムズの片割れより】
エノケンの“パイのパイのパイ”を、彼のVPOが演奏するのが何とも可笑しい・・・

投稿: classical.s | 2019年8月16日 (金) 14:17

いま偶然にもNHKクラシックカフェにて聴いておりました。
小生の小学校時代、この曲は運動会の紅白歌合戦を模した歌でした。意外にマッチしているのです。懐かしかったです。

【エムズの片割れより】
自分も早速FMを点けてみました。
もうCDが発売になっているのですね。

投稿: 内山純夫 | 2019年9月26日 (木) 14:26

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